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守住有信君 それでは、所信の方へ移らせていただきまして、四ページの後段でございますけれ
ども、ここで、「国際社会・経済の構造もアジア地域が著しい経済発展を遂げて「アジアの時代」を迎えようとしているなど」云々と、こういうのがございます。さらには後の方で、これは七ページでございますが、「二月下旬にベルギーのブラッセルで開催される「
情報社会に関するG7閣僚会合」において」云々とか、いろいろ国際社会との
関係、あるいはまた十二ページで、国際協調、国際協力の積極的な展開ということで、APT、AII、APECを目指してと、こういうふうな絡みも入っておりますし、さらにITUやUPUやOECDやWTO、こういう
関係のことにも触れられております。
そこで、ここに入ります前に、実はこれは私の体験でございますけれ
ども、約二年ぐらい前に共同
通信の配信で、これは我が熊本の熊日
新聞でございました。大きく日曜版に、「ODA、環境破壊、
郵便貯金」、そうしてアフリカ、その他アジアの南であったでしょうけれ
ども、木を切ったりして砂漠化しておる。それで、その砂漠のところに
郵便貯金の総合通帳を張った写真といいますか、つくり立てた写真、こういうのが熊日
新聞に出たわけでございます。そこで、私は熊日にも文句を言いましたと同時に、あのときは九州郵政局はちゃんと
貯金部長、総務
部長が編集
局長のところに行きまして抗議を申し入れました。
私は私で、その発信元が共同
通信だということを知りましたので、あのアメリカ大使館の横でございますな、編集
局長を出せと。こういう性分ですから、行きましたら、編集
局長は月曜日で役員会議をしておって次長さんのニュースセンター長が出て
対応しましたけれ
ども、申しわけない、チェックが不十分でございました、自分のところの前線記者がある雑誌をそのままコンパクトに載せました、こういうことでございまして、謝罪しました。それと同時に、私はそれからすぐ外務省の経済協力
局長平林君のところに、あるいは大蔵の理財
局長、ここにも行きました。
県紙というのは大衆紙でございますな。
郵便貯金は大衆預金者です。こういうのに誤った
報道でとんでもない誤解を招く。ODA、環境破壊、それは
郵便貯金の金がそういうことをやっておるんだと。最近の動きもそういうのがおもしろおかしく出てくる。だから自分自身で抗議しまして、さらには郵政記者クラブに行きました。もう六時ごろになっておりました。共同のやつはおらぬかったですが、朝日、読売、産経の記者がおりましたので、このコピーを見せました。あと外務省経済協力
局長と理財
局長にもそういうコピーを見せました。おれは預金者の代表で文句を言いに来た、こういう論法で激しくやりました。
あのとき、熊日にも出ましたが、同時に、調べたら岐阜
新聞、信濃毎日にも出ております。ところが、東海郵政局や信越郵政局に
電話で指示したんだけれ
ども、文句を言いに行っておらぬ。今この場にマスコミもおられるかもしれぬけれ
ども、何かマスコミというとみんな正しいと。誤った記事は堂々と責任者が行ってやらにゃいかぬ。これはマスコミそのものも、これは二年前の具体例を言っておるんですよ。こんなに大きく載っておるんだ。「ODA、環境破壊、
郵便貯金」、これが見出してございましたが、こういうことが今後もあるかもしれません。
まだありますよ、西
日本新聞だ。あの
簡易保険の養老保険、これの募集を抑制、整理し出したでしょう。運用の利回りも悪くなるし、コストの面からもね。そうしたら西
日本新聞が第一面にでかでか載せた。黙っておれぬ男でございます、福岡まで行って編集
局長を出せと。三人並べましてそれをやった。ただし、その後立派なのは、私がやったと言ったら、保険
部長は自分でも行きました、福岡まで、西
日本新聞まで。こういう正しいことはトップが、間違ったことに対してはマスコミを恐れちゃいかぬ。これだけを、横の
皆さん方はどうも最前線に並んでおられますな。是々非々だ、正しい
報道、こういうのを
一つの今後のための御参考として、預かっておる責任者がやっぱりはっきり物を言う、行く、編集
局長のところへ行くんだ、書いたやつを並べて。それだけを申し上げておきます。
さて、これは国際関連で、国際貢献でございますから、何もボランティア
貯金だけではない。参考まで、御承知と思いますけれ
ども、ODA、ODAと言うけれ
ども、あれは二色あるんだな。無償援助、技術援助、これは税金でございまして、円借款は資金運用部。そして、参考までに申し上げますと、資金源は、厚生省は
国民年金、厚生年金は使途別分類表で海外には出さぬ、国内の強制保険年金でございますということで、使途別分類表というのが十二月末、財投が決まるときにございまして、輸銀とか海外経済協力基金というのは線を引っ張っているんですよ。したがって、
郵便貯金。ただし途上国ですから財投金利よりも金利を安くせいと。本当の極貧国は一%です。二%とか三%、
国民所得のあれで外務省が途上国のランクを決めておるわけです。しかし、有償でございます。元金も金利も低いといえ
ども返すんですよね。これは預金者の金ですから、お預かりしておる金ですから、預金者に金利をつけて返さなきゃいかぬ。
ところが、
災害が起こりますと、ODAは減らせと。無償の方は減らぬですよね、これは税金ですから。円借款の方まで、ODAは二色あるんだ、まとめて俗称ODAと言っておると。海外技術協力の方と、それからこっちの円借款の海外経済協力基金。総裁を言いますと、こっちの無償の方は外務省がトップだ、こっちは大蔵省がトップだ、そういうふうになっております。
郵便貯金も金に色つけてみなさいよ。資金運用部一色でなくて、何か大蔵が運用部で勝手にやっておるみたいに、だから理財
局長にも文句が行くんですよ。資金の使途、そして誤った
報道があれば、それは大衆預金者に変な疑惑とかあれを招くんですよ。ちゃんと円借款で、有償で二十年、三十年ですよ。銀行でそういうことができますか。民営化、民営化、銀行でやればいいと。今特殊法人ばかり行きよるけれ
ども、
地方公共団体ですよ。低利で二十年、三十年、
簡易保険も
郵便貯金もね。これがもとでしょう。今は特殊法人論で何やかんや言って、特殊法人だけでなくて財投の見直しとか郵貯の何とかだとか、こういうことがあるものですから、記者の
皆さんも幸いたくさんおられるから、ここで一発ぶっとかぬとこれはいかぬ、そういう思いで実は前座を申し上げたわけでございます。
前座はこれぐらいにいたしまして、具体論に入ります。
六ページの方でございますけれ
ども、「ハード・ソフトが一体となった
情報通信基盤の整備」、片仮名が多くて、アプリケーションというのもよくありませんよ。アプリケーションと書いたら括弧して利活用と書いてください。最近
皆さん方が書いたのは、作文行政が多いけれ
ども、片仮名が多い。私は、世界の技術基準の共通用語、これだけは専門用語でする。ほかの社会学的な経済的な用語は、ああいうアプリケーション、何かわからぬけれ
どもニュー
メディア何とか、マルチ
メディア、コンテンツ、これじゃこの
逓信委員会だってそれぞれ受けるイメージが違うんだよ。だから、括弧書きして、
日本はことだまの国です。それにびしゃっとだれでもが合うような言葉を括弧して漢字で入れて、これは今後全部見なさいよ。アプリケーション、コンテンツ、いろいろなものが次々に出る。
世界の共通基準、技術基準、これは世界共通でなきゃならぬ、
通信は世界を結ぶわけですからわ。しかし、その他の用語は、利活用でしょう、いかにして
通信の高度化、総合化、これを
利用するか。いろんな世界で、各省庁もみんな取り組んでございますよ。医療と通産省は組んでいくとか、文部省も
パソコンは入れたけれ
ども学校の先生がさっぱりなんだな。それで、教員の資格制度があるから、例えばNECのプロの諸君を臨時教員にというのもできないんだよ。先生に教える、生徒に教える、ただハードばかり。何千億か文部省は予算化して
パソコンをどんどん導入しています、高等学校、中学校、もうほとんど全部に。ところが、これを教える人は人間です。こういう問題も大いに
郵政省から、ソフト、ソフトと言うなら、人材養成というわけでしょう。
そういうのもひとついろんな形で、マルチ
メディア利用はだあっとできましたな。この間も岡さんが、自民党本部で
関係省庁をだあっと並べて、ぽんぽんやった。内閣官房と自治省が出ておらぬ、一番大事な自治体。あとは運輸、厚生、通産、全部来て、もらった資料は全部
郵政省に送っておりますよ。よその省が何のことを
考え、やっておるかということを全部オープンにしておるんですよ、私だけじゃなくてね。しかし、あのとき来ていなかったのは、ほえたでしょう、最後に。一番大事な内閣と、内閣がニュー
メディア推進とか、防災だけじゃありませんよ、村山内閣のもとに内閣官房が進めるんだよ。それで一番大事なのが地方自治体ですよ、県、市町村です。
この問題もありますから、一方的にアテンションを申し上げました。御注意を申し上げました。
この「ハード・ソフトが一体となった
情報通信基盤の整備」をなるべくわかりやすく、いろんな側面があると思いますので、例示で結構ですから、私にもみんなにもわかるように御説明をいただきたいと思います。どちらからでも結構です。