○
政府委員(
豊田高司君) 尼崎、西宮、芦屋、それから
神戸と順番にお答えしてまいりたいと思いますが、まず尼崎市でございますが、これは全部で直轄では七カ所ございまして、
被害額は十四億。円でございます。それらにつきましては、いずれもシートを張るだとか、土のうを積むだとか、亀裂の起きました天端を補修するだとか、応急処置は既に実施済みでございます。引き続きまして、本復旧
工事につきましてもことしの出水期までに完了いたします。それから、県の
管理のものにつきましては二十九カ所でございまして、
被害報告額は九十八億円でございます。対応についてはいずれも直轄と同じ
状況でございまして、特に
被害が比較的大きかった中島川、左門殿川、神崎川では仮締め切り矢板ということで応急の
工事を六月までに完了することとしております。
それから西宮市内でございますが、ここは直轄ございませんで、県
管理の武庫川などの六十五カ所でございまして、三十四億円でございます。これもいずれも同じように応急処置をし、本復旧につきましては
災害査定が終わり次第
早期復旧に努めることとしております。
それから芦屋市内でございますが、これは芦屋川、宮川の二
河川の十五カ所でございまして、二十三億円でございます。これらの被災箇所につきましても、同じように必要な応急
対策、本復旧
工事を早急に進めてまいることとしております。
最後の
神戸市内でございますが、これは新湊川などの三十二
河川、百八箇所につきまして
被害報告額が百九億円となってございます。これらの箇所につきましては、先ほど来御
説明申し上げました
トンネル河川もあるわけでございますが、そういったものを含めまして応急に処置する必要のあるものは三月末までに完了することとしております。
それから、特に
被害の大きかったところにつきましては、
災害査定が済み次第速やかに本復旧に入る予定でございます。比較的
被害が大きかったのは塩屋谷川という川でございまして、ここの
放水路、
トンネル区間において巻き立てコンクリートに亀裂が発生いたしました。これは応急的に、本復旧
工事ではございますが、すぐにやるという
意味で応急本復興
工事を既に着手いたしまして、これは六月までに完了する予定でございます。
いずれの川も全力を挙げて二次
災害の防止に取り組んでおるところでございます。