○
上田(勇)
委員 何か御
答弁が質問した内容と大分食い違っていたようでございますけれ
ども、こうした今回のような非常に緊急な大
災害、もちろん、先ほど
大臣がお話しになったように、十三大都市
災害時
相互応援に関する協定というのが
平成五年に
神戸市を含めまして十三の政令都市間で締結されております。
大臣が
指摘されたように、つまり、この
相互応援協定があるのだから、国の
指示などは頼りにせずに、各自治体がそれぞれ連携をとって独自の判断で自主的に
行動すべきであるというような御発言であったと思います。
もちろんこの協定は、見てみますと、
災害を受けた都市が独自では十分に応急措置が実施できない場合に、被災都市の
要請にこたえ、いろいろな救援協力をするという内容になっております。これも、あくまで被災都市からの
要請にこたえるというのが原則であるということでありますし、これは、
消防庁の
応援要請も
知事からの
要請が前提となっているということと全く同じ
考え方ではないかというふうに思います。
今回の震災の場合は、被災した
兵庫県や
神戸市は町の中心部、心臓部が被災するといった
状況の中で、それが大変な混乱があったことも予想されますし、これも無理からぬことだというふうには思います。しかし、そういうときにこそ国がリーダーシップを発揮して、被災した自治体としっかりと連携をとって応援態勢を迅速につくっていくこと、これが国としての本来の使命と責任なのではないかというふうに思います。
大胆がおっしゃるように、協定があるのだから自主的に応援すべきである、また
準備すべきであるというようなことを言っても、それぞれの自治体では
現地の情報を十分掌握できないという現実があると思いますし、適切に判断し
行動するのは無理な面もあるのではないかというふうに思います。ましてや、こういう
状況では、最も
現地の
状況をしっかりと掌握できるような国の
機関がリードして、各自治体に協力の、
要請、
指示を的確に行っていかなければいけないことじゃないかというふうに考えます。
大臣、ただいまの御
答弁で、同の本来果たすべき役割が何であるか、認識が極めてあいまいな感じがいたしました。国の不手際の責任を実は
地方に押しつけている、そういうような御
答弁というふうに受けとめられますけれ
ども、このことについてどのようにお考えなのか、お伺いしたいと思います。