○西川
委員 私は、
規制緩和に
関連して、まず
阪神・
淡路大震災の
関連事項と、また、明日
行革推進本部へ報告を予定されている
規制緩和検討委員会の報告書等にかかわる、いわゆる
規制緩和推進五カ年計画に
関連して
お尋ねを申し上げたいと存じます。
通告をしてございますので、順次
お尋ねをしてまいりたいと
思いますが、質問に入ります前に、まず個人的な体験を一つ申し上げたいと存じます。
先般、発災時に、私はちょうど日本航空のサンフランシスコ発の便に乗りまして、アラスカ上空あたりにいたころに
震災が起こったというふうに
思います。飛行機の中には何らその情報は流れず、
考えてみますと、これはある種のパニック
状態のようなことになってはいけないという一つの配慮もあってそのようなことになっているのだろうと存じますが、問題は、午後の三時十五分に成田に着きましたとき、たまたま小沢一郎新進党幹事長と同行しておりましたので、迎えの方からその時点で五百名を超えるとうとい人命の犠牲があったという報告を、ハッチがあいた途端に私
ども受けたわけでございます。
そのことについて、私は航空
会社に翌日、もう少しきめ細かな情報の提供があり得なかったのかということを申しましたところ、実はその航空
会社の方々のお話によりますと、まことに申しわけなかったけれ
ども、実はもっと具体的な問題が発生している。それは、その飛行機に当該
地域の、後に御遺族になられたような方々が、御
関係の方が大勢乗っておられた。ところが、その方々に何の情報の提供も到着後なく、一部の方はいろいろな御都合で新幹線にお乗りになるので、東京駅に着いて初めて不通になった由を聞き、まことに残念な
思いをされた。なぜなら、長官も御
案内のとおり関西空港は無傷でございまして、成田から直行便が飛んでおりまして、それを利用したならば、いろいろな
意味で、焦燥感とかいろいろな気持ちを抱いて不安のうちに一夜を送らないで済んだ、こういうお怒りがたくさん日航本社に寄せられたということであります。
私は、これを
規制緩和とこじつけたくありませんが、空の玄関でございます。世界に開かれた日本の玄関口に、そのような未曾有の大
災害についての情報が一片も届けられなかったということはまことに残念なことであるというふうに
思い、
関係の省庁の
皆さんに、こういう点についてもこれから十分な
対応をしていただきたいな、こんな感じを持った次第であります。
ところで、その数日後に、
医師八名と
看護婦二名、千人分の肺炎防止の薬を持って、私はお医者さんのお供で当該
地域に参りました。そして、夜っぴて、一睡もせずに
被災に遭われた町をずっと歩いて見てまいりましたけれ
ども、まことにその惨状は筆舌に尽くしがたい。私は東京の下町の選出でございまして、一番
震災危険度の高いと言われております墨田区京島を
選挙区に持っている者として、人ごどのような気がせず、本当に一日も早い
復興ということと同時に、とうとい五千三百人を超える人命を、ただ亡くなったということだけで終わらせては申しわけない、これからの我が国の
危機管理も含めて、私
どもはいろいろなことに大いにこの方々のお気持ちを酌み取らなければいけない、そんな
思いできょうは質問に立たせていただくわけでございます。
ところで、私は、もう言うまでもなく一年生議員でございますが、東京都議
会議員を十六年経験いたしておりまして、この質疑に際して各省庁の方に通告を申し上げ、国会ではレクと言うのだそうでありますが、部屋に大勢おいでをいただいたのでございます。とのお役人も大変熱心に御協力をいただいたのでございますけれ
ども、ただ、残念なことに縦割り行政ということを痛感せざるを得ない感じでございまして、きょうもこれからいろいろお聞きをいたすわけでございますが、総務長官には、私は、ベテランの政治家として長い御経験に立って、御所管を超えて、総務長官という言ってみれば内閣のかなめにいらっしゃるわけでございますから、いろいろな御
意見を伺いたかったのでありますけれ
ども、これは総務長官の所管ではありませんというのがほとんどでございまして、そういう
意味では、この問題については長官からは一、二しか御答弁をいただけないのは残念でございますが、ひとつ意のあるところをお酌み取り願いまして、所管の
大臣にも折を見てお伝え願えればということを冒頭に希望しておきたいと存じます。
早速質問に入らせていただきますが、先ほど
土肥先生からもお話がございましたように、今回は海外からたくさんの温かいお申し出があったわけでございます。その中に、
医療救援隊の申し入れがございましたけれ
ども、これについて
立ち上がりが大変ぎくしゃくしたことは御承知のとおりであります。結果的には
医師法の適用除外という通知を行いました。
そういう議論の中で、アメリカでは一切そういうものを受け入れてないよ、訴訟社会であるアメリカでは、もし
医療過誤のようなものが発生した場合にはえらいことになるから、アメリカではそういうことはしてないんだ、だから我が国もその見合いで国内のお医者様にしていただけばいいじゃないかというようなことが議論としてあったようでございますが、こういう点についても世界に開かれた日本ではないなという感じを与えてしまったことは否めないわけでありますけれ
ども、これがなぜおくれてしまったのか。今後はこういう緊急時に対してはもっと自由にそういうものを受け入れるべきではないかという
意見がございますけれ
ども、この点については担当の
厚生省としてはいかがお
考えか、
お尋ねをしたいと
思います。