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1994-11-11 第131回国会 衆議院 本会議 第11号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成六年十一月十一日(金曜日)     ――――――――――――― 議事日程 第七号   平成六年十一月十一日     午後二時開議  第一 所得税法及び消費税法の一部を改正する     法律施行等による租税収入減少を補     うため平成六年度から平成八年度まで     の公債発行特例等に関する法律案     (内閣提出)  第二 所得税法及び消費税法の一部を改正する     法律案内閣提出)  第三 平成七年分所得税特別減税のための臨     時措置法案内閣提出)  第四 地方税法等の一部を改正する法律案(内     閣提出)     ――――――――――――― ○本日の会議に付した案件  議員請暇の件  日程第一 所得税法及び消費税法の一部を改正   する法律施行等による租税収入減少を補   うため平成六年度から平成八年度までの公   債の発行特例等に関する法律案内閣提出   )  日程第二 所得税法及び消費税法の一部を改正   する法律案内閣提出)  日程第三 平成七年分所得税特別減税のため   の臨時措置法案内閣提出)  日程第四 地方税法等の一部を改正する法律案   (内閣提出)     午後二時三十三分閣議
  2. 土井たか子

    議長土井たか子君) これより会議を開きます。      ――――◇―――――  議員請暇の件
  3. 土井たか子

    議長土井たか子君) 議員請暇の件につきお諮りいたします。  今津寛さんから、十一月十二日から十九日まで八日間、愛知和男さんから、十一月十三日から二十日まで八日間、永井英慈さんから、十一月十六日から二十五日まで十日間、古いずれも海外旅行のため、請暇の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 土井たか子

    議長土井たか子君) 御異議なしと認めます。よって、いずれも許可することに決まりました。      ――――◇―――――  日程第一 所得税法及び消費税法の一部を改   正する法律権行等による租税収入減少   を補うため平成六年度から平成八年産ま   での公債発行特例等に関する法律案   (内閣提出)  日程第二 所得税法及び消費税法の一部を改   正すみ法律案内閣提出)  日程第三 平成七年分所得税特別減税のだ   めの臨時措置法案内閣提出)  日程第四 地方税法等の一部を改正する法律  し案(内閣提出
  5. 土井たか子

    議長土井たか子君) 日程第一、所得税法及び消費税法の一部を改正する法律施行等による租税収入減少を補うため平成六年度から平成八年度までの公債発行特例等に関する法律案日程第二、所得税法及び消費税法の一部を改正する法律案日程第三、平成七年分所得税特別減税のための臨時措置法案日程第四、地方税法等の一部を改正する法律案、右四案を一括して議題といたします。  委員長報告を求めます。税制改革に関する特別委員長高鳥修さん。     ―――――――――――――  所得税法及び消費税法の一部を改正する法律の   施行等による租税収入減少を補うための平   成六年度から平成八年度までの公債発行の   特例等に関する法律案及び同報告書  所得税法及び消費税法の一部を改正する法律案   及び同報告書  平成七年分所得税特別減税のための臨時措置   法案及び同報告書  地方税法等の一部を改正する法律案及び同報告   書     〔本号末尾掲載〕     ―――――――――――――     〔高鳥修登壇
  6. 高鳥修

    高鳥修君 ただいま議題となりました各案につきまして、税制改革に関する特別委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。  初めに、所得税法及び消費税法の一部を改正する法律施行等による租税収入減少を補うため平成六年度から平成八年度までの公債発行特例等に関する法律案について申し上げます。  本案は、今般の税制改革実施に際し、当面の経済状況配慮して所得税減税先行すること等により平成六年度、平成七年度及び平成八年度の一般会計の歳入において見込まれる租税収入減少を補うため財政法第四条第一項ただし書きの規定等により発行する公債のほか、各年度の予算をもって国会の議決を経た金額の範囲内で、公債発行することができること等とするものであります。  次に、所得税法及び消費税法の一部を改正する法律案について申し上げます。  本案は、活力ある福祉社会実現を目指す視点に立ち、社会構成員が広く負担を分かち合い、かつ、歳出面の諸措置の安定的な維持に資するような所得消費資産等の間における均衡がとれた税体系を構築する観点から、個人所得課税累進緩和等を通ずる負担軽減並びに消費税中小事業者に対する特例措置等改革及び税率引き上げによる消費課税充実を図ろうとするものであります。  第一に、所得税につきましては、中堅所得者層中心とした税負担累増感を緩和するため税率構造を見直すとともに、少額納税者への配慮として、基礎的な人的控除引き上げ等を行うこととしております。  第二に、消費税につきましては、限界控除制度廃止し、簡易課税制度適用上限を四億円から二億円に引き下げ、一定新設法人に対しては事業者免税点制度を適用しないこととしております。また、仕入れ税額控除について、帳簿及び請求書等の保存を要件とする方式に改めることとしております。その上で、消費税率を現行の三%から四%に引き上げることとし、これにより、地方消費税と合わせた負担率は五%となります。  次に、平成七年分所得税特別減税のための臨時措置法案について申し上げます。  本案は、所得税制度減税に加え、当面の景気配慮して、平成七年分の所得税について特別減税を行おうとするものであります。この特別減税は、五万円を限度とし、平成七年分の所得税額からその一五%相当額を控除しようとするものであります。その実施方法は、給与所得者については、同年一月から六月までの間に支払われた給与等に係る源泉徴収税額の一五%相当額原則として同年六月に還付し、さらに同年十二月の年末調整時に、給与等年税額の一五%相当額から同年六月の還付金額を控除した残額を控除することとしております。また、事業所得者等については、平成七年分の確定申告の際に、特別減税額を控除することにより実施することとしております。  次に、地方税法等の一部を改正する法律案について申し上げます。  本案は、活力ある豊かな地域社会実現を目指す視点に立った今般の税制改革の一環として、個人住民税について税率運用区分見直し基礎控除等引き上げ等を行い、また平成七年度において定率による特別減税実施するとともに、地方税源充実を図る観点から、消費譲与税にかえて地方消費税を創設することとし、あわせて税制改革に伴い、消費税に係る地方交付税の率を引き上げるほか、個人住民税に係る減税による減収額を補うため地方債特例措置を講じることとするものであります。  以上の各案につきましては、去る十月二十日武村大蔵大臣及び野中有治大臣から提案理由説明を聴取した後、質疑に入り、十一月四日にはいわゆる地方公聴会、七日には公聴会を開催し、有識者から意見を聴取するなど慎重な審査を続け、九日質疑を終局いたしましたところ、所得税法及び消費税法の一部を改正する法律案平成七年分所得税特別減税のための臨時措置法案及び地方税法等の一部を改正する法律案に対し、加藤六月君外四名から、改革提案に係る修正案がそれぞれ提出されました。  次いで、各案について順次採決いたしましたところ、所得税法及び消費税法の一部を改正する法律施行等による租税収入減少を補うため平成六年度から平成八年度までの公債発行特例等に関する法律案については多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、所得税法及び消費税法の一部を改正する法律案平成七年分所得税特別減税のための臨時措置法案及び地方税法等の一部を改正する法律案については、各修正案は否決され、それぞれ多数をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。  なお、本日、各案及び各修正案に関し発言があり、自由民主党日本社会党護憲民主連合及び新党さきがけの三会派を代表した日本社会党護憲民主連合委員改革委員及び日本共産党委員から、それぞれ賛否の意見表明がありましたことを申し添えます。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     ―――――――――――――
  7. 土井たか子

    議長土井たか子君) 四案中、日程第二ないし第四の三案に対しては、それぞれ中野寛成さん外四名から、成規により修正案が提出されております。  この際、修正案趣旨弁明を許します。津島雄二さん。     ―――――――――――――  所得税法及び消費税法の一部を改正する法律案   に対する修正案  平成七年分所得税特別減税のための臨時措置   法案に対する修正案  地方税法等の一部を改正する法律案に対する修   正案     〔本号末尾掲載〕     ―――――――――――――     〔津島雄二登壇
  8. 津島雄二

    津島雄二君 私は、ただいま議題となりました所得税法及び消費税法の一部を改正する法律案平成七年分所得税特別減税のための臨時措置法案及び地方税法等の一部を改正する法律案に対する修正案につきまして、改革代表して、その趣旨説明いたします。  そもそも租税とは、すべての国民から政府が強制的に、対価なしに財産を徴収するというものであります。国民代表たる立法府において真剣な討議を行い、議員の良心に問いかけながら、いかなる内容課税が許されるかが決定されるべきことはいわば当然であり、これがいわゆる租税法定主義の本質でもあります。税制あり方について、何ゆえに、またどのような原則に基づいて課税が許されるかの哲学理念が示されなければ、到底主権者たる国民理解を得ることはできません。  このたび政府が提出している税制改革関連法案には、そのような哲学理念が示されておりません。政府案は、さき国会全会一致で成立した平成六年分特別減税法附則抜本的税制改革を行うという趣旨に沿うとは到底認められないのであります。  特に、高齢化社会福祉ビジョン行財政改革に関する基本的考え方、具体的な施策が示されておりません。また、所得減税を二階建て二一段階とし、消費税率を五%と仮置きして後から様子を見てもう一度決めるというびほう策をとるなど、租税法定主義の本旨に沿わない無責任な内容であると断ぜざるを得ないのであります。(拍手)  我々改革は、二十一世紀に向かって活力ある高齢化社会を建設し、品格と尊厳ある日本をつくり、これを国民が皆で支え合うという哲学に立って、抜本的な税制改革に取り組むべきだと考えます。特に、国民に新たな負担を求めるときには、徹底した行政改革と、これによる冗費の節約の実を上げることが前提でなければなりません。このような前提、すなわち行政及び財政改革に関する具体的な施策も、社会保障あり方に関する明確な見通しも、ともに国民に示されていないのであります。これでは真に抜本改革に値する税制改革実現できないという認識から、我々が以下の内容修正案を提出することにいたしたのであります。  しかるに与党側は、国民立場に立った税制改革を行うという主張に耳をかすことなく、税制改革特別委員会において、修正案をめぐる質疑を全く行わず、党利党略と数の論理で処理する意図をあからさまにしたのであります。(拍手議長裁定により、本日、最小限の質疑が行われたことはせめてもの救いと言えるのでありますが、政府与党の反国民的な姿勢に対して強く抗議をしながら修正案の骨子をお示ししなければならないのは、まことに残念であります。(拍手)  我々の修正の第一は、抜本的な税制改革の絶対条件として、具体的な行財政改革及び福祉ビジョンを提出するよう政府に義務づけ、その上で消費税率等について結論を出すということであります。  政府税制改革案に関するバランスシートを検証いたしましたが、建設公債発行に含まれる消費税分をカウントするなど、あたかも新たに財源が生まれるような粉飾を行っていることに異議を唱えたいと思います。また、新ゴールドプランエンゼルプラン政府が正式に決定していないのに三千億円の歳出が想定されていることは、手続上も問題があり、将来の予算に具体化される保証はありません。また、この程度の金額では、新ゴールドプラン等に基づく高齢化社会に対応した福祉政策実施することは到底不可能であります。  また、政府与党は、行財政改革についても全く具体案を示しておりません。国民に五兆一千億もの消費税負担増を求める改革案を提示しておきながら、この段階で行革による歳出削減額が一銭も具体化されていないことに、国民は憤りを感じるでありましょう。(拍手国民に広く負担を求める際には、政府みずからがどれだけ汗をかくのか明らかにすることが不可欠と考えます。  我々は、したがって、行財政改革計画福祉ビジョンについて、政府平成七年三月三十一日までに具体案を提出することを義務づけるべきだと提案します。当然のことながら、社会保障政策にかかる費用、行財政改革による歳出削減額を示すべきことを明記いたしました。その上で初めて消費税率について議論が行われるように歯どめをかけ、期限をその半年後の平成七年九月三十日といたしました。また、次に、消費税複数税率採用の可否をも含めて、消費税税率構造あり方について明確な結論を出すことを求める修正提案いたしております。  社会党がこれまで再々にわたって国民に約束した飲食料品の非課税の問題は、政府案見直し規定に含まれていないとすれば、村山総理のこれまでの発言に照らし重大な食言であり、国民にうそをついたと断ぜられることになりましょう。(拍手)  なお、消費税改革に当たっては、消費者負担軽減視点から、内外価格差についても、中長期的な計画政府が策定する必要があることを申し添えておきます。  第二に、中堅所得者中心とする税負担累増感を解消するための所得減税が、制度改正として恒久的に実施される道を確立することであります。  政府案によれば、平成八年からは三兆五千億しか制度減税実施されないことになります。平成八年分の特別減税についても、景気が特に好転すれば取りやめることとされておりますが、実際のところ、来年の実施については、法的には全く担保されておりません。三兆五千億円という中途半端な減税が恒久化されれば、所得減税が小さくなり、消費税率が上がり、年金保険料引き上げられるというドリブル増税サラリーマンを直撃し、社会の活力をそぐことは必至であります。  連合の試算によれば、所得税住民税社会保険料負担率は、年収五百万円では一二・一%から一三・〇%、年収七百万円ではう一四・四%から一五・五%と、かえって負担増になってしまいます。これでは、増税を意図したものなのか、減税を意図したものなのか、全く理解できません。  そのすべての原因は、所得減税が二階建てとなり、中途半端な規模になったことにあります。消費税率とあわせて所得課税あり方も根本から見直すこととし、平成八年からの抜本的所得減税実施のための措置平成七年九月三十日までに講ずるよう手当てをいたしました。平成七年は、恒久減税三兆五千億、特別減税二兆円の二階建てで総額五兆五千億円の減税実施されますが、翌年以降は、税負担に苦しむ樹き盛り中堅サラリーマン負担大幅軽減制度改正として実施していきたいのであります。  第三は、特別地方消費税及び自動車取得税廃止することであります。  消費税に加えて、特別地方消費税自動車取得税が課せられることは、まさに二重課税そのものであります。消費税導入に際して、個別間接税原則廃止するのが筋であったのに、地方税とはいえ、いまだにかかる税制が存続していることは理解できません。今回、消費税率引き上げられ、地方消費税が創設されるなら、なおさらこれらの税制存続意義はなくなる。この際、その廃止に踏み切るべきものと考えます。なお、これらの税の廃止に伴い必要となるべき地方交付税法上の措置についても所要の改正を施すこととしております。  消費税導入時と同様、酒税等については消費税との調整減税が筋であり、今後この施策についても作業を進めていくベきこと、さらに、国際化時代に対応した法人課税見直し土地税制見直し所得税総合課税資産課税適正化のための措置と相まって、有価証券取引税の改廃など資本市場空洞化を防止する抜本改正についても一定方向性を固めておく必要があることを申し添えておきます。  以上が、修正案についての趣旨説明であります。良識ある議員各位の御賛同をお願いいたします。(拍手)     ―――――――――――――
  9. 土井たか子

    議長土井たか子君) 討論の通告があります。順次これを許します。永井哲男さん。     〔永井哲男登壇
  10. 永井哲男

    永井哲男君 私は、日本社会党護憲民主連合代表し、あわせて自由民主党新党さきがけの御了解を得て、与党三党の代表として、ただいま議題となりました政府提案所得税法及び消費税法の一部を改正する法律案外三法案につき賛成意見を表明するものであります。(拍手)  我が国は、急速に高齢化し、二十一世紀初めには主要国に例を見ない水準に達すると予想されております。しかも、二十歳から六十四歳までの生産年齢人口の割合のピークは平成七年であり、高齢化はすぐそこに来ているという状況であります。また、財政状況も悪化し、国債残高は二百兆円を超え、国民一人当たり百六十万円以上となり、勤労者世帯当たり平均可処分所得五百七十四万円を既に十四万円もオーバーしている状況であり、放置すれば子や孫に過大の負債を残すこととなります。  かつてのような高度経済成長を望めないもとで、また、少子化で減少する勤労世代負担が集中しない新たな税体系の構築が、まさに喫緊の課題となっているところであります。来るべき将来を的確に予測し、先延ばしは許されない責任ある決断が、今政治に求められているのであります。私たちは、時代要請にこたえるために、活力ある福祉社会実現するために、社会構成員が広く負担を分かち合う、所得消費資産のバランスのとれた税体系を構築する必要があると考え、賛成するものであります。(拍手)  改正内容について、まず、所得税個人住民税減税について、活力ある福祉社会実現を目指すため、働き盛り中堅所得者層中心とする税率構造累進緩和策が図られており、最高税率を維持し、減税規模を三・五兆円にしたことも評価できます。さきの低・中所得者層を重視した抜本改革と相まって、まさに所得税基本型が実現できたものと言えるものであります。  二兆円の特別減税及び減税先行により、当面の景気に対する配慮もなされており、また、最低課税額引き上げ特別減税における低額の上限額の設定など、低所得者対策としても評価できます。  次に、消費税改革について、限界控除制度廃止簡易課税制度の大幅な改善など、不公平税制を直し、また、仕入れ税額についてインボイス方式を採用して制度信頼性も高まのました。国民皆さんの御理解を得るに足る制度改革実現し得たものと考えます。  消費税税率について、所得課税相続税減税、緊急の老人介護対策をも考慮しなければならず、地方消費税を含めて五%としたのは、国民皆さんにお願いする消費税負担をできる限りぎりぎりのものにとどめる努力を行った結果であり、深刻な財政事情のもと、やむを得ないものと考えます。  なお、実施に際し、いわゆる見直し規定を設け、国民的選択余地を残したことは、極めて意義深いものと考えるものであります。  福祉充実について、この改革の中において老人介護対策少子対策など〇・四兆円が確保され、また、減税先行中の措置も図られ、年金生活者のための物価スライドや、実施の際、臨時福祉給付金などの弱者対策なども図られ、本改革目的である福祉充実に沿うものとして評価できます。  地方消費税の創設については、地方分権推進の上で画期的なものであり、高く評価できるものであります。これらに対して、必要な財政的諸措置が図られ、地方に対する諸対策とともに、責任ある与党立場として十分に評価し得るものです。  ここで、公約違反について一言申し添えます。  今回の改革象は、不公平税制の是正、福祉充実など、社会党国民的な要望に責任を持ってこたえられる取り組みを訴えてきた成果であり、公約との関係でも十分に許されるものであると考える次第であります。(拍手)  以上のとおり、政府提案関連法案は、来るべき少子高齢化社会に対応し得る活力ある福祉社会実現に向けての現状で考えられる最善のものであり、改革が提出している修正余地は全くありません。  そのことを申し添えて、私の賛成討論といたします。(拍手
  11. 土井たか子

    議長土井たか子君) 北側一雄さん。     〔北側一雄登壇
  12. 北側一雄

    北側一雄君 私は、改革代表いたしまして、ただいま議題となっております改革提出所得税法及び消費税法の一部を改正する法律案平成七年分所得税特別減税のための臨時措置法案及び地方税法等の一部を改正する法律案に対する修正案並びに政府提出減税特例公債法案に対し賛成立場から、また、政府提出減税特例公債法案以外の税制改革関連法案に対し反対の立場から、討論を行います。(拍手)  税制は、国の基本にかかわる重大な問題であります。また、国民生活にも直結した国政の最重要課題であります。ゆえに、国民の信託を受けた我々国会議員は、極めて慎重かつ厳正に審議を尽くすべきは当然でございます。にもかかわらず、自民党、社会党新党さきがけ与党は、税制改革に関する特別委員会において、全く不誠実かつ強引な委員会運営を行ったのであります。(拍手)  我々改革が責任ある野党として修正案を取りまとめ、対案を示したにもかかわらず、十分な審議もなされないままに、強行採決という議会制民主主義を踏みにじる暴挙に出たことはまことに遺憾でございます。(拍手)まさに、議席、数の力に任せたおごりと断ぜざるを得ません。広く国民の声を聴取するという政治家の責務を放棄した政府与党姿勢には、心の底から大きな怒りを禁じ得ません。与党の反省を促すものでございます。  以下、改革提出修正案賛成し、減税特例公債法案以外の政府案に反対する理由を順次申し述べます。  第一の理由には、この税制改革関連法案は、内容的に極めて不十分かつ中途半端で、理念目的が全く不明確であり、抜本的な税制改革要請にこたえていないということでございます。  所得減税では特別減税との二階建てとなり、中堅サラリーマンなどの所得税重税感は十分には緩和されておりません。しかも、平成九年には二兆円の特別減税がなくなり、政府案制度減税だけが残った場合、消費税率引き上げ特別減税実施されないことにより六兆円を超える規模の二重の増税となるのであります。住宅、教育などの重い支出に苦しむ国民生活経済に対する影響は甚だしいものと言わざるを得ません。また、福祉行財政改革租税特別措置消費税適正化など、重要課題はすべて附則第二十五条の見直し条項で先送りされているのであります。  さらには、新設地方消費税を含めた消費税率の五%は、現時点では単なる仮置きの数字であるということでございます。その証拠に、税制改革に関する特別委員会において、私の質問に対し武村大蔵大垣は、とりあえずここは五%で一たん処理をすると答弁されているのであります。結局、二年後の見直しの時点では税率はどうなるのかわからないという極めて無責任なものと言わざるを得ません。  第二の理由は、高齢社会対応といいながら、前提となる福祉ビジョンもなく、このままでは新ゴールドプランなど福祉政策の破綻は必至であるということであります。  高齢化社会に対応するというのであれば、将来の福祉ビジョンを提示していくことが、国民増税を求める政府としての当然の対応ではありませんか。しかし、政府は、この作業を全く怠り、申しわけ程度の高齢化対策枠を設けるというこそくな手段をとったのであります。  厚生省がつくった新ゴールドプランの案は、三千三百に及ぶ地方自治体が地域の実情や住民の要望を踏まえて地方老人保健福祉計画を策定し、これを積み上げて集計されたものが新ゴールドプランであります。事実上、住民に対する公約となっているのであります。新ゴールドプランは、厚生省から与党税調に提出されているにもかかわらず、今回の法案では全くこれについて無視をされております。  そもそも、与党三党の税制改革大綱にはこのように書かれております。「今後の少子・高齢社会への適切な対応のためには避けて通れない税制の抜本的改革という課題に対して真正面から取り組んだ成果である。」と書かれているのであります。何が、どこが、少子高齢社会対応税制改革ですか。どこが抜本改革でしょうか。何が真正面から取り組んだ成果でありましょうか。私には、今回の税制改革案のどこをどう読めばこういう考え方が出てくるのか、全くわからないのであります。(拍手)  第三の理由は、村山総理を初め武村大蔵大臣が、就任以来、行政改革税制改革前提であると再三明言してまいりました。それにもかかわらず、全く何の展望、内容等について示されず、結局は見直し条項で逃げることで行政改革を事実上ほごにしているのであります。  中でも、武村大蔵大臣が党首を務める新党さきがけは、税制改革関連法案与党内議論の過程において、二度にわたって行政改革に関する提言をおまとめになりました。一度は特殊法人の整理統廃合について、二度目は二兆四千億円に上る行政改革案でありました。しかし、このいずれも、税制改革関連法案の提出に当たって内容的に何ら反映されたものとなっておりません。税と財政に関する最高責任者である大蔵大臣が党首を務める政党によって提言された内容が、結局は今回の法案では全く一顧だにされず無視されたのであります。  武村大蔵大臣は、税制改革関連法案を提出した大蔵大臣の顔と、国民に期待感を抱かせるだけの幻の行政改革案を提言する政党党首の顔と、この二つの顔を使い分けておられる、こう国民は受けとめているのではないでしょうか。(拍手)二度にわたるさきがけの提言はパフォーマンスだったのでありましょうか。  国民負担増をお願いするに当たっては、みずからの身を削る努力は当然であります。我が改革が提出した修正案に沿って、政府は早急に行政改革に対する考え方を国民の前に具体的に明示すべきであります。  第四の理由は、今回の税制改革案は、自民党単独政権時代に膨れ上がった二百兆円にも及ぶ公債残高があるにもかかわらず、国民増税を求めておきながら、さらに国が借金をするという全く言語道断なものであるということであります。  今回の法案では、消費税引き上げに伴う政府支出増のうち、四千億円は建設国債すなわち借金によって賄い、法人特別税の廃止と自動車の消費税の経過措置廃止分三手億円も何ら財源措置がされておりません。増税が借金をふやす要因となるのでは、何のための税制改革かわからないのであります。  また、政府は、財源手当てが不透明なまま歳出計画を矢継ぎ早に決定しております。去る十月七日、閣議で決定された総額六百三十兆円の公共投資基本計画や、また十月二十五自に緊急農業農村対策本部が決めた総額六兆円の農業対策大綱についても、この財源担保は不透明であります。今回の法案における消費税率五%は、現段階では単なる仮置きの数字であり、このままでは、ばらまき型財政運営への懸念と、見直し期間の二年の間に歯どめなき増税路線に陥る危険性を指摘せざるを得ないのであります。  以上、改革提出修正案賛成し、減税特例公債法案以外の政府案に反対する理由を申し述べてまいりましたが、最後に、心ある社会党の皆様に訴えたい。  我々改革が提出した修正案は、細川、羽田内閣を支えた旧連立与党時代に、社会党皆さんも参加された福祉社会に対応する税制改革協議会での福祉行政改革税制の各小委員会等で社会党皆さんと我々とで精力的に交わした議論を土台として、それを踏まえて改革派内で議論を尽くして提出した修正案でございます。その内容は、飲食料品についての複数税率見直しの検討対象とし、税制改革前提として、福祉ビジョン行政改革の速やかな提示を求めているものでございます。社会党皆さんも、胸中では必ずや共鳴されているに違いないと確信するものでございます。(拍手)  社会党皆さん、どうかみずからの税制に対する政治信念を国民の前に明確にお示ししていただきたい。勇気を持って、我々改革の提出した修正案賛成票を投じることを心からお訴えし、私の討論といたします。(拍手
  13. 土井たか子

    議長土井たか子君) 矢島恒夫さん。     〔矢島恒夫君登壇
  14. 矢島恒夫

    ○矢島恒夫君 私は、日本共産党代表し、消費税増税中心とした税制改革法案に対して、反対の討論を行います。  私は、まず最初に、一昨日の税制特別委員会において強行採決を行い、本日ただいま衆議院通過を強行しようとしている政府与党政治姿勢を厳しく糾弾するものであります。(拍手)  政府与党は、公約違反国民犠牲など、この法案の数々の重大な問題点を隠したまま、村山首相のAPEC出発前に衆議院を通過させるという日程を絶対化して、採決をごり押ししようとしています。これは、国会の権威をないがしろにするものであり、断じて容認できません。  同時に、旧連立諸党改革は、対決ポーズをとっているが、その修正内容は、国民にとっては消費税増税という与党との悪政の競い合いそのものであり、到底認められるものではありません。  私が政府提案に反対する第一の理由は、消費税率引き上げが重大な公約違反だからであります。  消費税率引き上げは、さきの総選挙でどの党も公約しておりません。いわんや、村山首相や社会党引き上げないと総選挙で公約していながら、それとは全く逆の消費税率引き上げを強行することは、明々白々たる公約違反でありますしかるに村山首相は、裁量の範囲などとこれを合理化しようとしています。このような態度は、主権在民を宣言し、「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるもの」とうたった憲法の精神を乱暴に踏みにじり、議会制民主主義を根底からひっくり返そうとするもので、到底容認できないのであります。  第二は、この消費税率引き上げ国民に過酷な負担をもたらすからであります。  税率アップは、消費税の最大の欠陥である逆進性によって国民に一層の負担を強いる、そればかりか、物価を引き上げ景気への悪影響など、多大の被害を及ぼすのであります。とりわけ、年金生活者、零細業者など低所得者は、所得減税の恩恵が皆無であり、消費税増税だけが押しつけられます。高齢者世帯がこうむる消費税負担増も、政府のお年寄りなどに対する一律一万円から三万円の一時金などでは到底補えるものではありません。  第三は、今回の消費税率引き上げは、歯どめなき税率アップヘの道を開くものだからであります。  軍事増強予算や公共事業へのむだ、大企業への特権的優遇税制も温存し、国民には五%への税率引き上げを押しつける、こんなことは絶対に許されません。しかも、税率を六%、七%に引き上げることができるよう見直し条項を設けていることは、到底許せるものではありません。村山内閣は、消費税に対する社会党の政策を百八十度転換し、自民党内閣さえ行えなかった税率アップに踏み切り、歯どめなき税率アップの道を進もうとしているのであります。  第四は、今回の所得減税は高額所得者優遇であり、政府が口実にしている中堅所得者層中心とした減税というのは全くの偽りだからであります。  消費税税率引き上げと合わせて計算してみますと、年収八百万円以下、サラリーマンの約九割が差し引き増税となります。しかも、さきの年金大改悪で保険料の大幅引き上げが強行され、その分を含めると、民間研究所も発表したとおり、年収一千万円のサラリーマン世帯でさえ差し引き負担増となるのであります。他方、年収二千万円超のごく一握りの高額所得者には、年間百万円を超える大減税となるのであります。このどこが中堅所得者層に重点を置いた減税と言えるのでしょうか。  最後に、私は、優しい政治を標榜しながら、自民党政治を丸のみし、国民への公約を平然と裏切り、消費税増税を強引に押し通そうとする村山内閣の政治姿勢を断固糾弾するものであります。(拍手)  日本共産党は、消費税廃止と税財政の民主化を進める真の税制改革を強く要求し、最後まで国民とともに闘う決意であることを再度明らかにして、私の反対討論を終わります。(拍手
  15. 土井たか子

    議長土井たか子君) これにて討論は終局いたしました。     ―――――――――――――
  16. 土井たか子

    議長土井たか子君) これより採決に入ります。  まず、日程第一につき採決いたします。  本案委員長報告は可決であります。本案委員長報告のとおり決するに賛成皆さんの起立を求めます。     〔賛成者起立〕
  17. 土井たか子

    議長土井たか子君) 起立多数。よって、本案委員長報告のとおり可決いたしました。次に、日程第二に対する中野寛成さん外四名提出の修正案につき採決いたします。  この採決は記名投票をもって行います。  中野寛成さん外四名提出の修正案賛成皆さんは白票、反対の皆さんは青票を持参されることを望みます。――議場閉鎖。  氏名点呼を命じます。     〔参事氏名を点呼〕     〔各員投票〕
  18. 土井たか子

    議長土井たか子君) 投票漏れはありませんか――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開票。――議場開鎖。  投票を計算させます。     〔参事投票を計算〕
  19. 土井たか子

    議長土井たか子君) 投票の結果を事務総長から報告させます。     〔事務総長報告〕  投票総数 四百六十七   可とする者(白票)       百七十三   否とする者(青票)      二百九十四     〔拍手
  20. 土井たか子

    議長土井たか子君) 右の結果、所得税法及び消費税法の一部を改正する法律案に対する中野寛成さん外四名提出の修正案は否決されました。(拍手)     ―――――――――――――  中野寛成君外四名提出の修正案を可とする議員の氏名       安倍 基雄君    阿部 昭吾君       愛知 和男君    愛野興一郎君       青木 宏之君    青山  丘君       青山 二三君    赤羽 一嘉君       赤松 正雄君    東  祥三君       新井 将敬君    粟屋 敏信君       井奥 貞雄君    井上 喜一君       伊藤 達也君    石井 啓一君       石田 勝之君    石田幸四郎君       石田 祝稔君    石田 美栄君       石破  茂君    市川 雄一君       今井  宏君    岩浅 嘉仁君       上田 晃弘君    上田  勇君       上田 清司君    江崎 鐵磨君       遠藤 乙彦君    遠藤 和良君       小沢 辰男君    大石 正光君       大内 啓伍君    大口 善徳君       大野由利子君    大矢 卓史君       太田 昭宏君    太田 誠一君       近江巳記夫君    岡島 正之君       岡田 克也君    奥田 敬和君       長内 順一君    加藤 六月君       鹿野 道彦君    貝沼 次郎君       海部 俊樹君    金子徳之介君       鴨下 一郎君    川島  實君       河上 覃雄君    河村たかし君       神崎 武法君    神田  厚君       木村 守男君    北川 正恭君       北側 一雄君    北橋 健治君       北村 直人君    久保 哲司君       工藤堅太郎君    草川 昭三君       倉田 栄喜君    栗本慎一郎君       小池百合子君    小泉 晨一君       小坂 憲次君    小平 忠正君       木幡 弘道君    古賀 一成君       古賀 敬章君    古賀 正浩君       近藤  豊君    権藤 恒夫君       左藤  恵君    佐藤 茂樹君       佐藤 静雄君    佐藤 敬夫君       佐藤 守良君    斉藤 鉄夫君       坂口  力君    坂本 剛二君       笹川  堯君    笹山 登生君       鮫島 宗明君    実川 幸夫君       白沢 三郎君    須藤  浩君       杉山 憲夫君    田名部匡省君       田端 正広君    高市 早苗君       高木 陽介君    高木 義明君       高橋 一郎君    竹内  譲君       武山百合子君    谷口 隆義君       樽床 伸二君    千葉 国男君       津島 雄二君    塚田 延充君       月原 茂皓君    土田 龍司君       富田 茂之君    豊田潤多郎君       鳥居 一雄君    中井  洽君       中島  衛君    中田  宏君       中西 啓介君    中野 寛成君       中村 時広君    仲村 正治君       永井 英慈君    長浜 博行君       二階 俊博君    西  博義君       西岡 武夫君    西川太一郎君       西村 眞悟君    野田  毅君       野田 佳彦君    野呂 昭彦君       羽田  孜君    畑 英次郎君       初村謙一郎君    鳩山 邦夫君       日笠 勝之君    平田 米男君       広野ただし君    弘友 和夫君       吹田  愰君    福島  豊君       福留 泰蔵君    藤井 裕久君       藤村  修君    二見 伸明君       船田  元君    冬柴 鐵三君       星野 行男君    細川 護煕君       前田 武志君    増子 輝彦君       増田 敏男君    桝屋 敬悟君       松岡滿壽男君    松沢 成文君       松田 岩夫君    宮地 正介君       宮本 一三君    村井  仁君       茂木 敏充君    森本 晃司君       矢上 雅義君    保岡 興治君       柳田  稔君    山岡 賢次君       山口那津男君    山崎広太郎君       山田 英介君    山田  宏君       山田 正彦君    山名 靖英君       山本 幸三君    山本 孝史君       山本  拓君    吉田  治君       吉田 公一君    米田 建三君       若松 謙維君    渡辺浩一郎君       大谷 忠雄君  否とする議員の氏名       安倍 晋三君    相沢 英之君       逢沢 一郎君    赤城 徳彦君       麻生 太郎君    甘利  明君       荒井 広幸君    伊藤 公介君       伊藤宗一郎君    伊吹 文明君       池田 行彦君    石橋 一弥君       石原慎太郎君    石原 伸晃君       稲垣 実男君    稲葉 大和君       臼井日出男君    浦野 烋興君       衛藤征士郎君    衛藤 晟一君       小川  元君    小此木八郎君       小里 貞利君    小澤  潔君       小野 晋也君    小渕 恵三君       尾身 幸次君    越智 伊平君       越智 通雄君    大島 理森君       大原 一三君    奥田 幹生君       奥野 誠亮君    加藤 紘一君       加藤 卓二君    狩野  勝君       梶山 静六君    片岡 武司君       金子 一義君    金子原二郎君       金田 英行君    亀井 静香君       亀井 善之君    唐沢俊二郎君       川崎 二郎君    河村 建夫君       瓦   力君    木部 佳昭君       木村 義雄君    菊池福治郎君       岸田 文雄君    岸本 光造君       久間 章生君    久野統一郎君       熊代 昭彦君    栗原 博久君       栗原 裕康君    小泉純一郎君       小杉  隆君    小宮山重四郎君       古賀  誠君    後藤田正晴君       高村 正彦君    近藤 鉄雄君       佐田玄一郎君    佐藤 孝行君       佐藤 信二君    佐藤 剛男君       斉藤斗志二君    斎藤 文昭君       坂井 隆憲君    坂本三十次君       桜井  新君    櫻内 義雄君       志賀  節君    自見庄三郎君       塩川正十郎君    塩崎 恭久君       塩谷  立君    七条  明君       島村 宜伸君    白川 勝彦君       鈴木 俊一君    住  博司君       関谷 勝嗣君    田澤 吉郎君       田中 直紀君    田中眞紀子君       田野瀬良太郎君    田原  隆君       高鳥  修君    高橋 辰夫君       竹内 黎一君    竹下  登君       武部  勤君    橘 康太郎君       谷  洋一君    谷垣 禎一君       谷川 和穗君    玉沢徳一郎君       近岡理一郎君    中馬 弘毅君       塚原 俊平君    戸井田三郎君       東家 嘉幸君    虎島 和夫君       中尾 栄一君    中川 昭一君       中川 秀直君    中島洋次郎君       中曽根康弘君    中谷  元君       中村正三郎君    中山 太郎君       中山 正暉君    長勢 甚遠君       二階堂 進君    丹羽 雄哉君       西田  司君    額賀福志郎君       根本  匠君    野田 聖子君       野田  実君    野中 広務君       野呂田芳成君    葉梨 信行君       萩山 教嚴君    蓮実  進君       浜田 靖一君    林  幹雄君       林  義郎君    原田  憲君       原田昇左右君    平泉  渉君       平沼 赳夫君    平林 鴻三君       深谷 隆司君    福田 康夫君       福永 信彦君    藤井 孝男君       藤尾 正行君    藤本 孝雄君       二田 孝治君    古屋 圭司君       保利 耕輔君    穂積 良行君       細田 博之君    堀内 光雄君       堀之内久男君    町村 信孝君       松岡 利勝君    松下 忠洋君       松永  光君    三ツ林弥太郎君       三塚  博君    御法川英文君       水野  清君    宮崎 茂一君       宮里 松正君    宮澤 喜一君       宮路 和明君    宮下 創平君       村岡 兼造君    村上誠一郎君       村田敬次郎君    村田 吉隆君       村山 達雄君    持永 和見君       森  英介君    森  喜朗君       森田  一君    谷津 義男君       山口 俊一君    山崎  拓君       山中 貞則君    山本 公一君       山本 有二君    与謝野 馨君       横内 正明君    若林 正俊君       渡瀬 憲明君    渡辺 省一君       渡辺美智雄君    綿貫 民輔君       赤松 広隆君    網岡  雄君       五十嵐広三君    井上 一成君       伊東 秀子君    伊藤  茂君       池田 隆一君    池端 清一君       石井  智君    石橋 大吉君       今村  修君    岩田 順介君       遠藤  登君    緒方 克陽君       大出  俊君    大木 正吾君       大畠 章宏君    岡崎トミ子君       加藤 万吉君    北沢 清功君       小林  守君    小森 龍邦君       五島 正規君    後藤  茂君       輿石  東君    左近 正男君       佐々木秀典君    佐藤 観樹君       佐藤 泰介君    坂上 富男君       沢藤礼次郎君    嶋崎  譲君       関山 信之君    田口 健二君       田中 昭一君    田中 恒利君       田邊  誠君    竹内  猛君       辻  一彦君    土肥 隆一君       中西 績介君    永井 孝信君       野坂 浩賢君    畠山健治郎君       鉢呂 吉雄君    濱田 健一君       早川  勝君    日野 市朗君       細川 律夫君    細谷 治通君       堀込 征雄君    前島 秀行君       松前  仰君    三野 優美君       村山 富市君    森井 忠良君       山口 鶴男君    山崎  泉君       山下八洲夫君    山花 貞夫君       山元  勉君    横光 克彦君       吉岡 賢治君    和田 貞夫君       渡辺 嘉藏君    荒井  聰君       五十嵐ふみひこ君    井出 正一君       宇佐美 登君    枝野 幸男君       小沢 鋭仁君    菅  直人君       玄葉光一郎君    佐藤謙一郎君       園田 博之君    田中  甲君       田中 秀征君    高見 裕一君       武村 正義君    渡海紀三朗君       中島 章夫君    錦織  淳君       鳩山由紀夫君    前原 誠司君       三原 朝彦君    簗瀬  進君       岩佐 恵美君    穀田 恵二君       佐々木陸海君    志位 和夫君       寺前  巖君    中島 武敏君       東中 光雄君    不破 哲三君       藤田 スミ君    古堅 実吉君       正森 成二君    松本 善明君       矢島 恒夫君    山原健二郎君       吉井 英勝君    石井 紘基君       遠藤 利明君    海江田万里君       牧野 聖修君    糸山英太郎君       岡崎 宏美君    鯨岡 兵輔君       中村喜四郎君    中村  力君     ―――――――――――――
  21. 土井たか子

    議長土井たか子君) 次に、日程第二につき採決いたします。  この採決は記名投票をもって行います。  本案委員長報告は可決であります。本案委員長報告のとおり決するに賛成皆さんは白票、反対の皆さんは青票を持参されることを望みます。――議場閉鎖。  氏名点呼を命じます。     〔参事氏名を点呼〕     〔各員投票〕
  22. 土井たか子

    議長土井たか子君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開票。――議場開鎖。  投票を計算させます。     〔参事投票を計算〕
  23. 土井たか子

    議長土井たか子君) 投票の結果を事務総長から報告させます。     〔事務総長報告〕  投票総数 四百六十六   可とする者(白票)       二百七十   否とする者(青票)       百九十六     〔拍手
  24. 土井たか子

    議長土井たか子君) 右の結果、所得税法及び消費税法の一部を改正する法律案委員長報告のとおり可決いたしました。(拍手)     ―――――――――――――  所得税法及び消費税法の一部を改正する法律案委員長報告の通り決するを可とする議員の氏名       安倍 晋三君    相沢 英之君       逢沢 一郎君    赤城 徳彦君       麻生 太郎君    甘利  明君       荒井 広幸君    伊藤 公介君       伊藤宗一郎君    伊吹 文明君       池田 行彦君    石橋 一弥君       石原慎太郎君    石原 伸晃君       稲垣 実男君    稲葉 大和君       臼井日出男君    浦野 烋興君       衛藤征士郎君    衛藤 晟一君       小川  元君    小此木八郎君       小里 貞利君    小澤  潔君       小野 晋也君    小渕 恵三君       尾身 幸次君    越智 通雄君       大島 理森君    大原 一三君       奥田 幹生君    奥野 誠亮君       加藤 紘一君    加藤 卓二君       狩野  勝君    梶山 静六君       片岡 武司君    金子 一義君       金子原二郎君    金田 英行君       亀井 静香君    亀井 善之君       唐沢俊二郎君    川崎 二郎君       河村 建夫君    瓦   力君       木部 佳昭君    木村 義雄君       菊池福治郎君    岸田 文雄君       岸本 光造君    久間 章生君       久野統一郎君    熊代 昭彦君       栗原 博久君    栗原 裕康君       小泉純一郎君    小杉  隆君       小宮山重四郎君    古賀  誠君       後藤田正晴君    高村 正彦君       近藤 鉄雄君    佐田玄一郎君       佐藤 孝行君    佐藤 信二君       佐藤 剛男君    斉藤斗志二君       斎藤 文昭君    坂井 隆憲君       坂本三十次君    桜井  新君       櫻内 義雄君    志賀  節君       自見庄三郎君    塩川正十郎君       塩崎 恭久君    塩谷  立君       七条  明君    島村 宜伸君       白川 勝彦君    鈴木 俊一君       住  博司君    関谷 勝嗣君       田澤 吉郎君    田中 直紀君       田中眞紀子君    田野瀬良太郎君       田原  隆君    高鳥  修君       高橋 辰夫君    竹内 黎一君       竹下  登君    武部  勤君       橘 康太郎君    谷  洋一君       谷垣 禎一君    谷川 和穗君       玉沢徳一郎君    近岡理一郎君       中馬 弘毅君    塚原 俊平君       戸井田三郎君    東家 嘉幸君       虎島 和夫君    中尾 栄一君       中川 昭一君    中川 秀直君       中島洋次郎君    中曽根康弘君       中谷  元君    中村正三郎君       中山 太郎君    中山 正暉君       長勢 甚遠君    二階堂 進君       丹羽 雄哉君    西田  司君       額賀福志郎君    根本  匠君       野田 聖子君    野田  実君       野中 広務君    野呂田芳成君       葉梨 信行君    萩山 教嚴君       蓮実  進君    浜田 靖一君       林  幹雄君    林  義郎君       原田  憲君    原田昇左右君       平泉  渉君    平沼 赳夫君       平林 鴻三君    深谷 隆司君       福田 康夫君    福永 信彦君       藤井 孝男君    藤尾 正行君       藤本 孝雄君    二田 孝治君       古屋 圭司君    保利 耕輔君       穂積 良行君    細田 博之君       堀内 光雄君    堀之内久男君       町村 信孝君    松岡 利勝君       松下 忠洋君    松永  光君       三ツ林弥太郎君    三塚  博君       御法川英文君    水野  清君       宮崎 茂一君    宮里 松正君       宮澤 喜一君    宮路 和明君       宮下 創平君    村岡 兼造君       村上誠一郎君    村田敬次郎君       村田 吉隆君    村山 達雄君       持永 和見君    森  英介君       森  喜朗君    森田  一君       谷津 義男君    山口 俊一君       山崎  拓君    山中 貞則君       山本 公一君    山本 有二君       与謝野 馨君    横内 正明君       若林 正俊君    渡瀬 憲明君       渡辺 省一君    渡辺美智雄君       綿貫 民輔君    赤松 広隆君       網岡  雄君    五十嵐広三君       井上 一成君    伊東 秀子君       伊藤  茂君    池田 隆一君       池端 清一君    石井  智君       石橋 大吉君    今村  修君       遠藤  登君    緒方 克陽君       大出  俊君    大木 正吾君       大畠 章宏君    岡崎トミ子君       加藤 万吉君    北沢 清功君       小林  守君    五島 正規君       後藤  茂君    輿石  東君       左近 正男君    佐々木秀典君       佐藤 観樹君    佐藤 泰介君       坂上 富男君    沢藤礼次郎君       嶋崎  譲君    関山 信之君       田口 健二君    田中 昭一君       田中 恒利君    田邊  誠君       竹内  猛君    辻  一彦君       土肥 隆一君    中西 績介君       永井 孝信君    野坂 浩賢君       畠山健治郎君    鉢呂 吉雄君       濱田 健一君    早川  勝君       日野 市朗君    細川 律夫君       細谷 治通君    堀込 征雄君       前島 秀行君    松前  仰君       三野 優美君    村山 富市君       森井 忠良君    山口 鶴男君       山崎  泉君    山下八洲夫君       山花 貞夫君    山元  勉君       横光 克彦君    吉岡 賢治君       和田 貞夫君    渡辺 嘉藏君       荒井  聰君    五十嵐ふみひこ君       井出 正一君    宇佐美 登君       枝野 幸男君    小沢 鋭仁君       菅  直人君    玄葉光一郎君       佐藤謙一郎君    園田 博之君       田中  甲君    田中 秀征君       高見 裕一君    武村 正義君       渡海紀三朗君    中島 章夫君       錦織  淳君    鳩山由紀夫君       前原 誠司君    三原 朝彦君       簗瀬  進君    鯨岡 兵輔君       中村喜四郎君    中村  力君  否とする議員の氏名       安倍 基雄君    阿部 昭吾君       愛知 和男君    愛野興一郎君       青木 宏之君    青山  丘君       青山 二三君    赤羽 一嘉君       赤松 正雄君    東  祥三君       新井 将敬君    粟屋 敏信君       井奥 貞雄君    井上 喜一君       伊藤 達也君    石井 啓一君       石田 勝之君    石田幸四郎君       石田 祝稔君    石田 美栄君       石破  茂君    市川 雄一君       今井  宏君    岩浅 嘉仁君       上田 晃弘君    上田  勇君       上田 清司君    江崎 鐵磨君       遠藤 乙彦君    遠藤 和良君       小沢 辰男君    大石 正光君       大内 啓伍君    大口 善徳君       大野由利子君    大矢 卓史君       太田 昭宏君    太田 誠一君       近江巳記夫君    岡島 正之君       岡田 克也君    奥田 敬和君       長内 順一君    加藤 六月君       鹿野 道彦君    貝沼 次郎君       海部 俊樹君    金子徳之介君       鴨下 一郎君    川島  實君       河上 覃雄君    河村たかし君       神崎 武法君    神田  厚君       木村 守男君    北川 正恭君       北側 一雄君    北橋 健治君       北村 直人君    久保 哲司君       工藤堅太郎君    草川 昭三君       倉田 栄喜君    栗本慎一郎君       小池百合子君    小泉 晨一君       小坂 憲次君    小平 忠正君       木幡 弘道君    古賀 一成君       古賀 敬章君    古賀 正浩君       近藤  豊君    権藤 恒夫君       左藤  恵君    佐藤 茂樹君       佐藤 静雄君    佐藤 敬夫君       佐藤 守良君    斉藤 鉄夫君       坂口  力君    坂本 剛二君       笹川  堯君    笹山 登生君       鮫島 宗明君    実川 幸夫君       白沢 三郎君    須藤  浩君       杉山 憲夫君    田名部匡省君       田端 正広君    高市 早苗君       高木 陽介君    高木 義明君       高橋 一郎君    竹内  譲君       武山百合子君    谷口 隆義君       樽床 伸二君    千葉 国男君       津島 雄二君    塚田 延充君       月原 茂皓君    土田 龍司君       富田 茂之君    豊田潤多郎君       鳥居 一雄君    中井  洽君       中島  衛君    中田  宏君       中西 啓介君    中野 寛成君       中村 時広君    仲村 正治君       永井 英慈君    長浜 博行君       二階 俊博君    西  博義君       西岡 武夫君    西川太一郎君       西村 眞悟君    野田  毅君       野田 佳彦君    野呂 昭彦君       羽田  孜君    畑 英次郎君       初村謙一郎君    鳩山 邦夫君       日笠 勝之君    平田 米男君       広野ただし君    弘友 和夫君       吹田  愰君    福島  豊君       福留 泰蔵君    藤井 裕久君       藤村  修君    二見 伸明君       船田  元君    冬柴 鐵三君       星野 行男君    細川 護煕君       前田 武志君    増子 輝彦君       増田 敏男君    桝屋 敬悟君       松岡滿壽男君    松沢 成文君       松田 岩夫君    宮地 正介君       宮本 一三君    村井  仁君       茂木 敏充君    森本 晃司君       矢上 雅義君    保岡 興治君       柳田  稔君    山岡 賢次君       山口 敏夫君    山口那津男君       山崎広太郎君    山田 英介君       山田  宏君    山田 正彦君       山名 靖英君    山本 幸三君       山本 孝史君    山本  拓君       吉田  治君    吉田 公一君       米田 建三君    若松 謙維君       渡辺浩一郎君    小森 龍邦君       岩佐 恵美君    穀田 恵二君       佐々木陸海君    志位 和夫君       寺前  巖君    中島 武敏君       東中 光雄君    不破 哲三君       藤田 スミ君    古堅 実吉君       正森 成二君    松本 善明君       矢島 恒夫君    山原健二郎君       吉井 英勝君    石井 紘基君       遠藤 利明君    海江田万里君       牧野 聖修君    糸山英太郎君       大谷 忠雄君    岡崎 宏美君     ―――――――――――――
  25. 土井たか子

    議長土井たか子君) 次に、日程第三に対する中野寛成さん外四名提出の修正案につき採決いたします。  中野寛成さん外四名提出の修正案賛成皆さんの起立を求めます。     〔賛成者起立〕
  26. 土井たか子

    議長土井たか子君) 起立少数。よって、中野寛成さん外四名提出の修正案は否決されました。  次に、日程第三につき採決いたします。  本案委員長報告は可決であります。本案委員長報告のとおり決するに賛成皆さんの起立を求めます。     〔賛成者起立〕
  27. 土井たか子

    議長土井たか子君) 起立多数。よって、本案委員長報告のとおり可決いたしました。  次に、日程第四に対する中野重成さん外四名提出の修正案につき採決いたします。  中野責成さん外四名提出の修正案賛成皆さんの起立を求めます。     〔賛成者起立〕
  28. 土井たか子

    議長土井たか子君) 起立少数。よって、中野寛成さん外四名提出の修正案は否決されました。  次に、日程第四につき採決いたします。  本案委員長報告は可決であります。本案委員長報告のとおり決するに賛成皆さんの起立を求めます。     〔賛成者起立〕
  29. 土井たか子

    議長土井たか子君) 起立多数。よって、本案委員長報告のとおり可決いたしました。      ――――◇―――――
  30. 土井たか子

    議長土井たか子君) 本日は、これにて散会いたします。     午後三時五十七分散会