○佐々木(秀)
委員 この
被害額の把握は、その後の措置にも全部関連してまいりますので、できるだけ早急にピッチを上げてやっていただかなければいけませんね。
昨年の一月の釧路沖
地震のときには、あれは冬のさなかでしたから、
被害査定は大変だったんです。今度の場合には雪は来ていませんでしたから、そういう意味では、去年の
地震に比べますと
被害査定もそんなに困難じゃないと思われるのです。これはひとつぜひ大急ぎでやっていただきたいのです。そのことを特に御
要望しておきます。
それに絡むのですけれども、午前中、同僚議員から震度の問題についてのお話がありました。これは私どもが現地に入りましたときにも実はいろいろ問題点が
指摘されております。と申しますのは、御
指摘がありましたように今度の
地震は、マグニチュード、つまりマグニチュードというのは
地震の
規模をあらわす単位だと理解しておりますけれども、これが当初七・九寸後に八・一ということに修正をされました。ただ、お聞きをいたしますと七・九というのは推定なんだ、それで八・一に気象庁が確定して発表した、こういうことなんですね。
マグニチュードというのは、一つの
地震に対して、これは広範な
地域にまたがって東北からずっと関東にまで及んだわけですけれども、しかしこの東方沖
地震の
規模として八・一ということになったのですね、これ、単位は一つ。ところが、震度というのは、その
地震のその
地域地域のエネルギーというか、それによるので、
地域的に震度というのは違うんだ、その測定地によって違うんだというふうに聞いております。今度の場合に、釧路では震度が六だったけれども、根室
地域、それから
被害の最も大きかったのは中標津町とか別海町というところなんですが、こういうところでは震度が五ということだった、これは午前中の同僚議員の御
質問でも出ておりましたけれども。
この震度の測定は、従来は人体、人間の体感、体に感ずる度合い、それではかっていたんだ。現在もそれが基本になっているんだ。ただし、数年前から震度測定器というのですか、そういうものも使われるようになっているけれども、それによってすべて行われるわけではないんだというようにも聞いているのですね。そうするとなかなか、客観的な震度というのが本当に掌握できるのだろうかというような心配もある。
それと同時に、実はこれまで
政府のやってこられたことの一つとして、
調査団を派遣されておられるわけですけれども、第一次の
調査団がいち早く、九月の五日に現地へ赴かれた。ところがこれが、釧路の
調査、釧路市とそのそばに釧路町という別の自治体があるのですが、その
地域には行かれたけれども、根室
地域には行かれないで引き返してこられた、こうなっているのですね。
私どもが行ったときには、
被害の
状況を調べてみますと、震度は釧路の方が大きいけれども、それより根室
地域の方は震度は小さいけれども
被害は明らかに大きかったわけです。今度も数字の上ではっきりあらわれています。
そして、根室の市長さんにお伺いいたしましたら、自分の体感としても昨年の一月のときの
地震よりは今度の方がはるかにその体感度というのは大きかった、にもかかわらず震度が五というのは納得がいかない、第一次
調査団が釧路で引き返しちゃったというのはまさにその震度に
関係があるのじゃないかという、まあひがみということもあるのかもしれないけれども、だけれども現地にいる
方々にとってはこれはゆゆしい問題なんですね。というのも、そういう震度の問題を含めて、今の
調査団がそういう震度の
関係で引き返したとすればそのこと自体が問題ですし、それからその後の
対策についても全部
影響してくるわけですから、震度の測定と発表というのは私は大変なものだと思うのです。
それで、これもきのうの北海道新聞によりますと、実は今度の
地震について、科学技術庁の防災科学技術研究所、これはつくば市にあるのですけれども、ここがやはり現地
調査に赴いたりした結果、液状化についての確認をすると同時に、「墓石の倒れ方などから根室市の震度が五ではなく六だったと推定している。」こういう発表がされているのです。
そうしますと、マグニチュードについては修正されているのですけれども、震度についてもこういうことをもとにして修正されるということが可能なのかどうか。震度測定のあり方、やり方の問題を含めて、どういうように考えたらいいのか、この辺についてお伺いしたいと思います。これは気象庁ですか。