○一井
淳治君 今、シーリングに含まれるかどうかということについて御意見の表明があったわけですけれども、それはちょっと現在の農業
政策についての認識が不十分ではなかろうかと
思います。
今申し上げましたように、閣議了解では「万全を期する」となっておりますし、また当時、これは十二月十四日ですけれども、参議院の本
会議が開催されまして、ガット・ウルグアイ・ラウンド農業交渉について畑農水大臣が参議院本
会議で説明をしておられますけれども、「関係者の声を十分お聞きしながら、農家の
方々の不安を解消し、農業、農村の将来展望が開けるよう最大限の
努力を傾注する」と約束しておられます。
そして、参議院の場合は、もちろん
社会党も農業を守らなくちゃいけないという
考えでありますけれども、この間の須藤議員の質問、あるいはこれまでの自民党の
方々の農業を守ろうというお姿を拝見すると、私は自民党の
方々も農業
予算はしっかり確保しなくちゃいけないというお
考え方ではなかろうかと、他党のことでございますから大変失礼なんですけれども、そのように
思います。
この前を見ても、参議院では、理事さんを見てください。ここまで自民党ですね。あそこまで
社会党でしょう。その先の方に与党の方がいらっしゃるんですけれども、与党の中にも農業を守ろうという方が多いわけですね。ですから、ここにいらっしゃる方の八割近くが、これは私の勝手な推測をしてまことに申しわけありませんけれども、八割、ほとんど全員の人が今の首相の答弁では納得していないと私は思うわけです。ですから、お
考えをいただきまして、
予算編成についてのお
考えをもう少し農業を守る形で前進をしていただかないと納得いかないと思うわけです。
ただ、この夏の来年度の
予算編成の
方向が例えばシーリング方式をやらないで今までのやり方は全く変えてしまうんだというお
考えであれば、これはまた変わってくるわけですから、その点を
大蔵大臣にちょっとお聞きいたしたいと
思いますけれども、その間に、やはり首相、さっきのことをもう一遍お
考えいただきまして、もう一遍御返事をいただきたいと
思います。
それで、シーリングにつきましては、例えば人件費等を一律に外すという方針もありますし、また去年やおととしにおいて行っておりますように、肉用子牛生産安定等の交付金ですか、こういったものを
予算編成過程で別途に
考えていくというそういう方法もあったわけですから、何らかの特段の方法を講じてもらわないと、参議院では、特に
予算委員会の
方々はとても今の
総理のお
考えには同調できないと思うんですよ。