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国務大臣(羽田孜君) まさにこの十カ月前ですか、ともにスタートした連立の政権、この歩みの中で八カ月間、社会党の皆様方といろんな議論をしながらともに苦労してきたこと、そして
一つずつ難しい問題を乗り越えながらやってきたこと、これは私はやっぱり
一つの新しい
日本の政治の道を示したものであろうというふうに思っておりまして、この八カ月というものを振り返りながら、この歩みに対して私は誇りを持つということを常に言ってまいりました。
ただ、今御
指摘がありましたように、ちょうど私自身が指名された直後のことでありました。私もいろんな情報を知らなかったのかどうなんだということをよく言われますけれ
ども、実際に官邸の中に入って、しかも周りが全部かわってしまう、秘書官も全部違ってしまうという中で、外からの情報というのは実際になかなか入りにくかったというのが現実であります。
そういう中で、結論として、いろんな言葉ですとかあるいは受け取り方の行き違いというものからこういうことになってしまったことは本当に残念に思いましたし、また皆様方にいろんな思いをさせてしまったことは、これは私自身本当に、一票をちょうだいしながらああいうことになったということに対してはもう心から申しわけなく思っておったことで、あの日のうちにも私のみずからの言葉でそれこそそれが残念であることを述べだというような次第であります。
いずれにしましても、私
どもはこれからもそういった面についても誠心誠意皆様にいろんな面で御協力をお願いしていきたいというのが私の今の思いであります。
そして、少数与党の発足になったわけでありますけれ
ども、衆議院でも申し上げたことでありますけれ
ども、私
どもの前に山積いたします内外の課題というのは、これは今はやっぱり避けて通れない課題であろうというふうに思っております。決して楽しい話だけじゃない、みんなつらい苦しい話きりでありますけれ
ども、今ここで我々はそれを避けてはならない問題であろう。これはもう与党とか野党という問題ではなくて、避けては通れない問題であろうということであります。その意味で、そういう課題を、難しい問題でありますけれ
ども、率直に皆様に提示し、そして御協力をお願いするということで、誠心誠意努めていきたいというふうに思っております。
そういう意味で、もう一日一日が一生のつもりでひとつやっていく。内村鑑三先生のお名前を今出していただいたわけでありますけれ
ども、そんなつもりで、やっぱり私たちは誠心誠意尽くしていくことが大事なことであろうというふうに考えておりますので、与党、野党の皆様方にもいろんな面で御理解をいただくお願いを申し上げなきゃならぬと思いますけれ
ども、よろしくお願いしたいと思います。
ありがとうございました。