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坂上委員 大臣、こうやって大ざっぱな、違憲は裁判に出せ、こういうことを言っている。法曹の、もう裁判の常識なんです、こういうことは。具体的な事実、これは、統治行為論で勝ったのは恵庭事件だけなんです。だけれ
ども、これは高裁へ行ってひっくり返りましたよ。それで、最高裁はもう一致した
意見になっちゃった。統治行為であって裁判の対象になじまない、こうなっちゃったものだから、これはだめなんですよ。でありますから、
国民に誤解を与えるようなことはお慎みいただきたい、こう思っているのです。
さて、
大臣、もっといっぱいあるのです、あなたについては。例えば平和執行部隊、これも憲法違反でないというのでしょう。もしこれが憲法違反だったら裁判所に出ろと、あなたはこう言ったんです。平和執行部隊というのはまだできていない。しかも、平和執行部隊というのは何をするかというと、重装備なんでしょう、あれは。重装備というのは、物すごいあれを持って出るんじゃないですか。どうですか、平和執行部隊というのは。
こういうようないろいろの問題があなたの中にあるわけでございますが、これ以上私は言ってもあれなんですが、あなたの
人間性の
指摘みたいで
余り好ましくないのですが、しかし
日本の
政治をこれからやろうというわけでございますから、やはり言わせてもらわなければならぬと思っているわけでございます。
あなたの中に一体
政治的な節操というのはあるんだろうかということなんです。
政治的な道徳というのはあるんだろうか。あなたは世界じゅう飛び回ったようなことを言っている。世界じゅう飛び回って、あっちへ行ってはこれ、こっちへ行っては違うことを言ってもらっては困るのでございます。まさにあなたにとっては百八十度の転換だ。私
たち弁護士の中でも、弁護士は双方の相談をやっちゃならぬことになっているわけであります。双方代理の禁止といって、弁護士法で禁止になっている。弁護士、首なんです。これは、あなた本人だ、今度は。あっちへ飛んでいったりこっちへ飛んでいったりじゃ、これはあれだ。
鹿野という
先生がおるじゃないの。この
先生は、しばらく情勢を見るということで御遠慮なさっているんじゃないですか。どういう人かわかりませんが、きちっとした見事な方だと私は
思いますよ。率直な話、あなたは、私は少し急ぎ過ぎておられるんじゃなかろうかと思うんです。
私は、あなたが本
会議でやられたとき、胸を躍らせて聞いていたんです、本当は、
与党であっても。ああ、この人がこの次の東京都知事の候補になるんだと言われている、こういうふうなあれで、胸躍らせて、胸すく
思いで聞いていたんですよ。
やっぱり
政治家というのは、それはいろいろの事情もあって変わることもあるでしょう。だけれ
ども、それはおのれの今までの
立場等を考えて、少しは期間を置いておくということは、これはやっぱり大事なんじゃなかろうかと
思いますね。だから、私は少しあなたより年は食っていますが、
政治的には全くのべいべいですが、こういうことを申し上げるのは、党を代表して言っているものだから、言わせていただいておるわけでございます。
総理、こういうことで本当に日米経済協議は乗り切れますか、外務
大臣を先頭にして。しかも、私の言うたことは少し通ったんだと言っているんです。だけれ
ども、この間のこれを見ますと、数値目標なんというのをしちやならぬ、おれは、客観基準というのかな、提案したんだと言っているけれ
ども、やっぱり似たようなことを言っているんですわね。これは提案したらどうですか。
熊谷さんが慌てて民間業界を集めて、自動車、何かこうさせようと思った、何かこれについてもいろいろおっしゃっているんだけれ
ども。そんなことを考えますと、
総理は適材適所と、こうおつしゃったわけであります。本当にそういうふうなことをお考えだったんでしょうか。
幸い私は、ちょっと
質問のために勉強していたら、こういう新聞がありました。「経済調整相を新設」しよう、「
新生党首脳」とあるんです。これは何をやるかといいますと、「総合経済対策や日米
関係再建を重視する観点から、「経済問題調整担当相」を新設し、
政府内の経済政策や利害調整を図る考えを明らかにした。」これは「
新生党首脳」と書いてあるんです。これ、お考えあるんですか。これも一策だと
思いますよ。(
羽田内閣総理大臣「いつですか」と呼ぶ)これは「十八日」と書いてあるから、「新
政権人事」というあれでございまして、日付はちょっと私わかりませんが、この
組閣の時代だろうと思うのです。
これはどうです。あなたのお考えは全くなくて、
新生党の首脳のお考えですか。
熊谷先生は、お考えはどうなの、この経済調整相の新設、どうですか。