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福田委員 皇太子徳仁親王殿下が
小和田雅子さんと来る六月九日、いよいよ御
結婚をなさるということでございます。まずもって、このことにつきまして、
国民の一人として心からお
喜びを申し上げたいと思います。
個人的な感想を申し上げますと、七年前にお
妃候補として
小和田雅子さんのお名前が世に出たわけでございます。以来、私は、
皇太子妃としましてはこの人以外にすぐれた方はいないのではないか、このように確信をいたしておりました。長い年月がたちまして、この間に
昭和天皇の御崩御というふうなこともございました。時間はかかりましたけれ
ども、
最終決定がおくれたとは申せ、このようなすばらしい決着を見たことは、私はこの上もないすばらしいことであるというふうに
感じておる次第でございます。
国民は、
天皇、
皇室御
一家に対しましては
大変親近感を持っていらっしゃるようでございます。このことは各種の
調査で明らかになっていることでございますけれ
ども、
皇太子殿下についても全く同じような傾向がございまして、例えば
毎日新聞の
平成二年の十二月の
調査によりますと、
皇太子殿下には好感を持つという方が三二%、親しみを持つ二四%、また尊敬する一〇%、このように肯定的な
回答を寄せる方が七〇%近くも
おいでになる。その反面、明確に
反対をされるという方はほとんどいない、ありましても一ないし二%、こういうふうなことでございますから、
国民こぞって
皇室に対してはかなりの
親近感を持っていらっしゃるというふうに思ってよろしいのじゃないか。こういうふうな好ましい
皇室と
国民の
関係ということが申せると思います。
このように
天皇家が
国民にとって近い存在になっております最大の原因と申しますのは、やはり
美智子皇后陛下が
民間からお出になられたということもございますけれ
ども、それと同時に、
皇室御
一家が
国民との
距離を縮めようと
努力をずつとされていらっしゃるというふうなことによるものだと私は信じております。このたび、
小和田雅子さんがまた
民間から
皇室に入られるというふうなことでございます。このことと、
皇太子殿下の率直なるお人柄、このことが相まって、私は、これからの
皇室というのは
国民との
距離をますます縮めていくのではないか、このように思い、また大変好ましい
状況であるというふうに思っております。
そういうふうなせっかく良好な
関係にあるわけでございますから、この
天皇家と
国民との好ましい
関係を今後とも最大限維持するように
関係御
当局の御配慮と御
努力をお願いしたい、このように思っておるところでございます。
そのような観点から申しまして、今回の御
結婚を
考えましたときに、この御
結婚に対し
国民がどのような
感じ方を持っているか、そのためにこの御
結婚の盛儀が
国民とどのようなかかわりを持つかということが極めて大事なことだと私は思いますけれ
ども、この御
結婚が
国民とどのような
接点を持つのか、また
国民が
祝意をあらわすためにどのような
方法があるのかということを
考えますと、今まで
報道されている部分を総合いたしますと、例えば御
結婚の当日を
祝日とする、これはただいま
審議中でございますが、
記念硬貨を発行する、これは三千七百万枚に及ぶと伺っております。また、贈り物を各
都道府県ごとに一点ずつ差し上げるというふうなことも伺っております。また、
新聞報道によれば、
パレードをする、
皇居から御所に参る間の
パレードをされるというふうに
新聞で見ております。
祝意を表する
方法としては、また
記帳という
方法があると思いますけれ
ども、以上私が述べました以外にも
祝意をあらわす
方法があるのか、また、
国民との
接点がどのような形で存在するのか、これをまずお聞きしたいと思います。