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1993-02-17 第126回国会 衆議院 逓信委員会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成五年二月十七日(水曜日)     午前十時開議  出席委員   委員長 亀井 久興君    理事 川崎 二郎君 理事 佐田玄一郎君    理事 坂井 隆憲君 理事 笹川  堯君    理事 松浦  昭君 理事 上田 利正君    理事 大木 正吾君 理事 石田 祝稔君       赤城 徳彦君    植竹 繁雄君       小林 興起君    佐藤 守良君       谷垣 禎一君    深谷 隆司君       古屋 圭司君    松岡 利勝君       森  英介君    阿部未喜男君       田中 昭一君    田並 胤明君       武部  文君    山下八洲夫君       吉岡 賢治君    鳥居 一雄君       菅野 悦子君    中井  洽君  出席国務大臣         郵 政 大 臣 小泉純一郎君  出席政府委員         郵政政務次官  斉藤斗志二君        郵政大臣官房長 五十嵐三津雄君         郵政大臣官房人 加藤豊太郎君         事部長         郵政大臣官房財 新井 忠之君         務部長         郵政省貯金局長 山口 憲美君         郵政省簡易保険 江川 晃正君         局長         郵政省通信政策 松野 春樹君         局長         郵政省電気通信 白井  太君         局長         郵政省放送行政 木下 昌浩君         局長  委員外出席者         郵政大臣官房首 佐藤  進君         席監察官         郵政大臣官房建 澤田 誠二君         築部長         郵政省郵務局次 天野 定功君         長         逓信委員会調査 丸山 一敏君         室長     ————————————— 委員の異動二月十六日  辞任         補欠選任   中井  洽君     中野 寛成君 同日  辞任         補欠選任   中野 寛成君     中井  洽君 同月十七日  辞任         補欠選任   虎島 和夫君     古屋 圭司君   上田  哲君     田中 昭一君 同日  辞任         補欠選任   古屋 圭司君     虎島 和夫君     ————————————— 二月十五日  身体障害者の利便の増進に資する通信放送身  体障害者利用円滑化事業推進に関する法律案  (内閣提出第二七号) は本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  参考人出頭要求に関する件  逓信行政に関する件(郵政行政基本施策)      ————◇—————
  2. 亀井久興

    亀井委員長 これより会議を開きます。  逓信行政に関する件について調査を進めます。  郵政大臣所信を聴取いたします。小泉郵政大臣
  3. 小泉純一郎

    小泉国務大臣 逓信委員会委員各位におかれましては、郵政行政の適切な運営につきまして常々格別の御指導をいただき、心から御礼申し上げます。  この機会に、郵政行政基本的考え方について、私の所信を申し上げます。  ことしに入って、欧州でのEC市場統合米国での新政権の発足など、世界の枠組みにも大きな影響を与える動きが顕著となっています。我が国としても、こうした変化に適切に対応し、国際社会の調和ある発展に貢献していかなければなりません。  一方、国内においては、国民がひとしくゆとりと豊かさを実感できる生活大国実現が求められており、生活関連社会資本整備国土の均衡ある発展などの課題に積極的に取り組んでいく必要があります。また、昨今の景気低迷に適切に対応することも重要な課題であります。  郵政行政においても、高度情報社会実現全国二万四千の郵便局ネットワーク活用等によって、これら政策課題実現に努め、二十一世紀の国づくりに貢献してまいります。  以下、当面の重要施策について申し上げます。  まず、電気通信行政関係について申し上げます。  情報通信ネットワークは、社会経済の神経ともいうべき重要な社会資本であり、情報通信高度化多様化推進により情報通信インフラ高度化を図り、産業社会高度化国民生活充実に努めてまいります。  初めに、通信放送身体障害者利用円滑化事業推進であります。  生活大国を築くためには、身体障害者を含め、だれでもテレビや電話などのサービスを十分に受けられるようにすることが重要であります。このため、耳の不自由な方に対する字幕放送や目の不自由な方に対する解説放送など、身体障害者電気通信放送サービスを円滑に利用できるようにするための事業に対し、通信放送機構を通じて支援する制度を創設したいと考えております。  次に、電波利用料制度導入、定着であります。  電波利用料制度については、本年四月の導入に向けて準備を進めているところであります。今後、電波利用料活用して電波監視充実強化電波行政事務効率化推進してまいります。また、増大する電波需要に対応するため、周波数資源開発にも積極的に取り組みます。  次に、電気通信市場活性化であります。  電気通信制度の改革以降、活発な参入が進むとともに良質で低廉かつ多様なサービス進展しておりますが、より一層公正で有効な競争ができる基盤づくり推進し、国民利用者利益増進を図ってまいります。  平成二年三月に決定いたしましたNTTのあり方に関する政府措置につきましては、重要な課題として引き続き着実な推進に努めてまいる所存であります。  さらに、近年、社会経済活動がますます電気通信に依存するようになっており、電気通信網の安全、信頼性を十分に確保することが重要であります。このため、電気通信網信頼性を向上するための施設導入しようとする電気通信事業者支援する制度を創設したいと考えております。  次に、放送基盤整備であります。  放送を取り巻く環境は、多メディア多チャンネル時代に向けて大きな変革期を迎えており、放送基盤整備充実するための取り組みが必要であります。  このため、衛星放送、ハイビジョンの普及促進国際放送充実放送ソフト整備充実、ケープ ルテレビ基盤整備などの施策推進します。  また、電気通信格差是正事業に加えて、新たに、原因者の特定が困難な都市受信障害地区におけるテレビ放送の難視聴を解消するための共同受信施設を、公的に整備してまいりたいと考えております。  次に、技術開発推進であります。  基礎研究から応用への橋渡しを行う先導的研究開発推進するとともに、電気通信技術に関する研究開発を行う者が共同で利用する大型の研究施設整備してまいります。  さらに、電気通信フロンティア研究開発宇宙通信技術研究開発などについても、積極的に推進してまいります。  このほか、東京一極集中の是正地域の振興を図るため、地域の実情に応じた情報通信基盤整備推進してまいります。  次に、郵政事業関係について申し上げます。  郵政事業は、国民日常生活に欠くことのできない郵便貯金保険などのサービスを、独立採算制のもと健全な経営確保しつつ、国民にあまねく公平に提供することを使命としております。全国津々浦々にある二万四千の郵便局はこれら事業運営の拠点であり、この郵便局ネットワークの機能を通じて質の高いサービスを提供していくことにより、豊かで住みよい地域づくりに努め、国土の均衡ある発展に貢献してまいります。  まず、郵便事業であります。  最近の郵便物数は引き続き増加傾向を示しており、これらの郵便物を迅速かつ確実にお届けするため、郵便関係職員は懸命な努力を続けております。  郵便事業財政は、景気低迷を反映し、収入伸び率が鈍化したことに加え、それを上回る費用の増加により事業損益が十一年ぶりに赤字に転じるなど、今後とも厳しい状況が続くものと見込まれます。  こうした状況の中、これまで以上に収入確保経費の効率的な使用に努めてまいります。また、郵便物増加等に対応するため、要員の確保施設充実情報機械化推進など、郵便事業運営基盤整備充実を図ってまいります。  また、郵便切手等に対する海外需要にこたえるとともに、収入増加を図るため郵便切手等海外販売ができるようにしたいと考えております。  次に、為替貯金事業であります。  金融自由化進展等事業を取り巻く環境変化は著しいものがあります。この変化に適切に対応し、国民生活を重視する観点から事業運営を行い、国民期待にこたえるよう努めてまいります。  金利自由化については、これまでも、小口預金者利益確保等観点から、官民歩調をそろえ、金利自由化推進してきたところですが、本年においては、郵便貯金主要商品である定額貯金金利自由化を実施したいと考えております。  資金運用については、郵便貯金事業の健全な経営に資するため、金融自由化対策資金運用対象多様化することとしております。  なお、税制改正として、老人等が利用する郵便貯金及び財形郵便貯金の利子に対する非課税限度額について、民間預貯金等を含め、引き上げが実施される予定であります。  次に、簡易保険事業であります。  我が国高齢化が急速に進展する中で、すべての国民が健康で生きがいを持ち、安心して生涯を過ごせるような長寿福祉社会構築を図ることは、国の重要な政策課題であります。  簡易保険事業としても、このような政策課題実現に向けて、国民の立場に立った事業経営に努め、国民自助努力への支援を図るため、制度の改善、加入者福祉サービス充実などに努めてまいります。  この一環として、長寿福祉社会構築を図り、加入者の健康で幸福な長寿に資するため、簡易生命保険加入者健康増進のための事業支援したいと考えております。  以上、郵政事業について申し上げましたが、郵政事業は三十万人余の職員に支えられて初めて成り立つものであります。そこで、人材安定確保人的基盤充実を図り、明るく活力に満ちた職場をつくるとともに、相互信頼に基づく健全で安定した労使関係を確立、維持することに努めてまいる所存であります。  さらに、郵政事業に寄せる国民期待信頼にこたえるために、今後とも職員防犯意識の高揚と防犯管理体制の一層の充実に努めてまいります。  次に、国際協調国際協力推進について申し上げます。  経済活動グローバル化情報化進展を背景に、世界的視野に立って郵政行政を展開してまいります。  郵政行政に関する国際的な政策協調促進のため、米国を初め関係諸国との二国間政策協議を積極的に推進するとともに、経済協力開発機構、ガット、アジア太平洋経済協力国際電気通信連合万国郵便連合等多国間協議にも積極的に参画してまいります。  また、経済協力重点分野として、開発途上国発展に必須な通信放送網整備拡充とそのために必要な人材の養成に、積極的に協力してまいりたいと考えております。  さらに、地球環境保全に資するため、オゾン層破壊地球温暖化など地球環境状況電波や光を利用して総合的に観測する技術研究開発にも、積極的に取り組んでまいります。  また、クリーンでエネルギー消費の少ない社会資本である情報通信基盤高度化郵便局活用によって、環境にやさしい社会経済づくりにも努力してまいります。  なお、昨今の景気低迷に対応するため、昨年八月に決定された総合経済対策推進など、景気対策にも積極的に取り組んでまいります。  最後に、以上申し上げました諸施策を適切に行うため、必要な経費を計上した予算案法律案の審議をよろしくお願い申し上げます。  以上、所信の一端を申し上げました。  委員各位におかれましては、郵政行政推進のため一層の御支援を賜りますよう、心からお願い申し上げる次第であります。(拍手)
  4. 亀井久興

    亀井委員長 これにて郵政大臣所信表明は終わりました。
  5. 亀井久興

    亀井委員長 この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。  本件調査のため、来る二十二日午後一時、参考人として日本放送協会会長川口幹夫君、日本放送協会理事堀井良殷君及び日本民間放送連盟会長桑田弘一郎君、日本民間放送連盟専務理事松澤經人君出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 亀井久興

    亀井委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。  次回は、明十八日木曜日午前九時二十分理事会、午前九時三十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。     午前十時十二分散会