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五十嵐委員 ぜひひとつ最善の
努力を
お願い申し上げたい。何といったって
渡辺外務大臣は頭の中が知恵でいっぱいのようなお方でありますから、その能力をひとつ最大限に、
我が国農業を守る立場で頑張ってほしい。
農業を犠牲にしながら進んでいくなんていうことのないように、ひとつ重ねて
お願い申し上げておきたいと思います。
わずかな時間しかございませんので、あと二点はどこの
機会に
外務大臣にお
伺いをしたいと思うのです。
一点は、詳しいことは、本当はずっと
外務大臣おられれば事前に
事務当局と少し詳しい議論をしながら
大臣におしまいのところで御
意見をいただきたいと思っているのでありますが、しかし、
大臣もこの問題は非常に深刻な大切な問題でありますからかねがね御存じのことと思うのでありますが、
サハリンの
残留韓国・
朝鮮人問題であります。
これはもう時間がありませんから詳しく申し上げるわけにいきませんが、強制的な、あるいは強制でなくて行った人も中には含まれていますが、連行した人などが
中心で、旧
樺太で炭鉱であるとかさまざまな仕事をさせていたのが、戦争が終わった、
日本人は約三十万人ぐらい
樺太にいたのですが、これはいつせいに引き揚げたのでありますが、四万三千人のその連行していった
人たちを
中心とする
朝鮮人が結局あそこに置き去りにされた。約半
世紀に及んで置きっ放しだ。これにはさまざまな原因があるというふうに思いますが、しかしいずれにしても
我が国の歴史的な
政治責任というのは大きいと思うのです。
我々も超党派の
議員懇談会をつくって、一時
帰国の問題、
永住帰国の問題に取り組んでまいりまして、
政府もようやく近年、
予算もつけてあるいは
赤十字の
協力も得て、ここ二、三年は約四千人に及ぶ一時
再会、
肉親再会も実現するというようなことになってきたことは非常に喜ばしいのでありますが、問題は
永住帰国希望者なのですよ。
この間、今年については五百三十七万円の
調査費に基づいて
外務省は
現地に
調査団を派遣なされた。その
報告等も既に受けておられるというふうに思うのですが、今の
ロシアの
状況なものですから、とにかく帰りたい、何千人の
人たちが
帰国希望を出してきているのですよ。これに対してどうにかしていかなければならない。
韓国は、それは入れたとして、お年寄りがほとんどですから、その老後の
生活を一体どうするかという問題がある。これに対してやはり
我が国は援護する
責任があると思うのですよ。それから、一方では、これはもうこの期に及んでは帰るわけにはいかぬ、ここで骨を埋めようという
人たちもいる。だから、
サハリンの
対策も要る。
これの
基金制度等の造成について我々強く要請しているのですが、この際、
渡辺外務大臣のこの問題に対する御
意見、御見解をいただきたい。詳しいことはまた後ほどやりますから。