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櫻井規順君 きょうは、
気象庁に
質問を集中させていただきまして、最後のくだりで
大臣のこれからの
気象行政や関連した
もろもろの
運輸行政、
水防行政にわたる面でのまた御指導を得たいということで
発言を求めたいと存じます。
最初に、これまで二度ばかり
委員会でこの問題を取り上げてきたわけですが、少々時間が足りなくて
言葉足らずでありました。きょうは、この問題で四十分ほど時間をいただきまして
質問させていただきます。
中身は、
集中豪雨、
局地集中豪雨というものに対してどうできるだけ早くとらえて、
気象庁の
もろもろの
気象業務と関連させながら国民、住民の安全を守るかという
観点で
質問をさせていただきたいと思います。私は、決して
地元の問題という発想ではなくて、
我が国の
集中豪雨というものに対してどう対処していくかという
観点で取り上げていきますので、よろしくお願いいたします。
ここで、私が直接こういう
問題提起をするに至った
一つの
集中豪雨の例をちょっと
最初に取り上げてみたいというふうに思うわけであります。(
図表掲示)
これは、御
案内のように、
平成三年の九月十日から十一日の間に
伊豆半島の南部に
集中豪雨があったわけであります。そして、死者が四人というような非常に局地的な
集中豪雨があった。
これの
特徴ですが、
集中豪雨のあった
地点は
下田市、
緑色で囲んだのが
下田市ですが、この部分に
集中豪雨があったわけであります。御
案内のように、ここに、
伊豆半島の先っぽに
気象台の
石廊崎の
測候所があります。ここに
集中豪雨があったのは九月十日の実は午後二時半から三時半に百二十六・五ミリという
集中豪雨があったわけで、この一時間当たりの
雨量というのは、
理科年表によれば、
我が国の
集中豪雨で長崎に一九八二年七月二十三日、百二十七・五ミリ、これが六位になるわけですが、七位にランクする
集中豪雨であるというふうに記録されているわけであります。
そのときにこの
石廊崎の
測候所がどうだったかといいますと、九月十日の一時から四時くらいまでは
雨量ゼロであります。ここの
下田の市役所でどうかといいますと、
雨量は二時から四時までの間てたしか五ミリ、二時間の
降雨量が五ミリということ。しかし、ここでは百二十六・五ミリという
集中豪雨が降ったわけであります。
もう
一つの
特徴は、この
集中豪雨がそんなわけで十日の三時ごろに集中して降るわけでありますが、三時という
時点に一人の区長さんが
監視中に
水害に見舞われて亡くなるわけです。
気象台の
洪水警報が出たのが三時十五分という時間であります。そして四時台にはここにある二つの橋が落ちるというふうな
状況があるわけであります。ですから、非常にとらえにくい
集中豪雨であったわけでありますが、
気象庁としては三時十五分に
洪水警報をお
出しになっている。
問題は、私が言いたいのは、二時半から三時半に
集中豪雨の
ピークがあった、そして
気象台は三時十五分に
洪水警報を
出している。その前後にばたばたと
災害が起きているわけであります。とにかく
ピークの
時点、私は今まで橋が落ちる前に
警報が出されたということは非常によかったと、こういうふうに言ってきたわけでありますが、願わくはもっと早くにこの
警報が出せないものかというのが私の
一つの
問題意識であります。
ちなみに、
洪水注意報は十二時二十分でしたか十五分でしたか早く出ております。私が問題にしたいのは、
洪水注意報はそういうふうに早く出ているわけでありますが、そして
初動態勢に
防災は入るわけでありますが、
仰せここでは
雨量ゼロ、ここでは
雨量二十ということで、極めて
対応としてはゆったりしていたものがあっただろうと思うんです。
この
集中豪雨の
重大性という問題について、そして
警報というものをもっと早く出すということが技術的に可能なのかどうなのか。顧みて、あるいは現在冷静に見て、今後の
集中豪雨に対処するに当たって、まずその辺からお聞きしたいと思いますし、この
集中豪雨の
特徴について何か評価があればお聞かせいただきたいというふうに思います。