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三原委員 数日前、
局長さんのところの
部下の
人たちとちょっと話をしたのですが、そのときに言ったのです。
スウェーデンあたりの話を聞くと、
子供を産んでから
女性は、もちろん産休はあるでしょうが、その後に御主人に、あなた一年間ぐらい
育児しなさい、私は働くわよ、そういうことがかなり
社会的にも許されておるし、
夫婦の間でもそういう
状況もあって、そういう面から、
女性と男性の平等の
意識からそういうことができて、
女性の方も、産むのは私しかできないからそうだけれども、育てるのはあなたでもできるでしょう、そういうのがかなり影響しておるという話も聞いたことがあるのです。
局長さんのところの
部下の人に、冗談ですけれども言ったのです。では、あなた、もし
万が一子供をつくったら、あなたが家におって奥さんが働くかと言ったら、いや、
給料が私の方が上ですから。
給料の問題じゃなくて、そういう
意識があるかと言ったら、いや、それはそうなると上司が怒るのじゃないですか。だから、それが当然で、私も戦後
教育を受けて、より
男女平等社会で生きていこうというのは頭の中にあるのですが、いざ私
自身のことを
考えたって、なかなかそうはいかない場面があるのです。それは私もわかっておるのです。
それから
考えると、
人間のメンタリティー、
精神構造をぱっと変えるのはなかなか無理というのはわかっていますけれども、これから先そういうことぐらいやらないと、一・五七以下になってきてこれが回復しないと、七百年か八百年かたつと、
日本の
人口は数字からだけいうとゼロに近くなるのでしょう。そんなことも
考えられるのです。もちろん
児童手当とかなんとか、生まれた後の世話も大切です。僕もそろそろそっちの
退役者になりそうですが、再
生産能力のある
男女の
人たちが生めるような
状況、生めるような
精神構造、生めるような
環境みたいなものを、もちろん生む生まないは国が決めることじゃありません。まさに
個人のことですから、そんなところまで入り込んではいけないけれども、
環境づくりみたいなことは僕らは本当に真剣に
考えていかなければいけないなと思っておる次第であります。
次に、今度は話がもう
一つの
質問に移ります。
私は昭和二十二年生まれで、
団塊の
世代の始まりのところでありまして、
社労委員会のときにもそれこそ
委員として末席を汚しておったので、そのときにも話にはなったのですが、なかなか前進しなかった例の
年金の問題ですね。
六十の
年金を今から先、今の
状況でやると、掛け率を上げるか、それとももらう側の人が今から二十年ぐらいたったら減らして、
最終所得の大体三分の二とか、
自分の一生の
所得の平均の半分ぐらいもらうのをそれより減らすか、またはもらう
年齢を六十から六十五にしてもらわぬと、
計算的にはやれませんよということをはっきりと
政府が言われて、私もそれはむべなるかな、こう思って、それなら退職の時期を自然と六十から六十五に延ばしつつ、そしてなおかつ
年金も僕らがもらう。まともからいうなら、僕もあと十五年もたてば
年金受給者の側に、払う方からもらう方、
納付側から
給付される側に回るのですけれども、率直に
厚生省あたりの
考えでも、それはもうちょっと無理な
状況なんですよ。
ですから、徐々にやりましょうということは私は賛成だったのですが、
国民全体に
理解を得られるところまでになかなかいかなかったし、また
社会も、
先ほども申し上げましたように、みんな元気で
高齢になってきていますから、それなら働くのを延ばしていくというようなことをやっていかなければいけないのでしょう。
そのことで、私
自身も、
衆議院議員になってもう五年と十カ月になりますか、
年金をもらうまでにまだ何回選挙を勝たないといかぬかわかりませんから、けちな話ですけれども、
基礎年金と、それこそ
経験の
意味もあって、二階建てのもう
一つの
国民年金基金の方に
自分自身でも入ってみてやっておるのです。
いろいろ形はありますけれども、下から二番目ぐらいのところでやっておるのです。それは、みずからそういうことをやってみることも、私は
皆さんの
意見を聞くのは大切だと思っているのですが、率直に申し上げて安心はしませんよ。六十五になっても本当にもらえるのかな。私
たちのときには、それこそ「楢山節考」のうば捨て山じゃないけれども、特に
団塊の
世代は、
自分の
子供たち、
孫たちが私
たちを支える
時代になったら、あなたどうです、早く川の向こうに行ってもらった方がいいのじゃないかなんということを言われる
時代になるのじゃないかというような危惧もあるのです。
私は、もう
年金の
制度は今から先はっきりして、しゃきっと六十五からだ、もうちょっと過ぎれば六十七だぐらいのことを
国民に知らしめて宣伝もし、なおかつ
教育もしてやった方がいいのじゃないかという
気持ちがあるのですけれども、ちょっと
意見を聞かせていただきたいと思います。