○日笠
委員 一言申し添えをしておきますが、それがいわゆる密室でやったような感じで、
補てんをしたところもされたところもいわゆるなあなあ主義で、別に大きな問題になってないし、これでいいんじゃないのと、そういう
一つの方向へと行ったんじゃないか、こういうふうにも思うわけですね。ですから、
自主報告だから
公表しないというのもわかりますけれ
ども、大問題なわけですから、
行政通達違反ですから、これはきちっと適当な時期に、おたくの社内では
処分しなさいよというふうな、そういう
処分、自粛を求めてというのじゃなくて、堂々と、恐らく
証券局長さんは毎日ぐらい
記者会見をやっておったと思うのですが、その場で、こういうことがあったけれ
ども、こういう手を打ちましたよと、そういうふうに
事前にきちっとやるべきではなかったのかなということを今感じますので、それだけ申し添えて、次の
質問に移ります。
御承知のとおり、今回の
一連の
証券不祥事、特に野村、日興の
暴力団への
利益供与といいましょうか、こういう問題が地方自治体、またその
関係団体に至るまで大きな影響を与えております。これは、四大
証券との
取引をそのために停止したというのが、私が知っておる一番新しいニュースは百二十九自治体・団体、こういうふうに聞いてお
るわけであります。
さあそこで、民間会社の東電、関電、中部電力等も電力債発行等の主幹事会社を外して反省を求めよう、そういうようなニュースも流れておりました。じゃ、一体国はどうなのかな。国は一体じゃ、そういうことに対して何らかのペナルティーを科すというのでしょうか、そういうことは考えておるのかな。
そういうふうな観点で見ますと、郵政省は、簡易保険事業なんか見ますと、まあこちらの方から、あなたのところとは四日間一時
取引を停止しますよ、こちらの方から意思をはっきりと言った。それがたまたま四営業日の自粛日であった、こういうことですけれ
ども、しかし郵政省としてはっきりと意思を伝えた。これは大事ですよ。あなたのところとは
取引しませんよ、一時、四日間だけだ、こういう郵政省は郵政省なりにきちっと意思をはっきり伝えている。じゃ、この大蔵の方の国債発行、政府
保証債等々は一体どうなのか。
ちょっといろいろと資料をいただきますと、この国債の引き受けにおきまして相当四大
証券は手数料を稼いでおるようでございます。例えば
平成二年でありますと、四大
証券で二百十億円、これは国債です。政府
保証債でありますと昨年で二十一億円。このほか公募地方債もございますし、それからまた
大蔵省所管で資金
運用を行っておるいろいろな公的機関がございます。日本輸出入銀行、日本開発銀行、国民
金融公庫、産業基盤整備基金、預金保険機構、国家公務員等共済組合連合会、こういうところは大なり小なり四大
証券とおつき合いがあるそうでございます。
そういうことを見れば、この国債を発行する、政府
保証債を発行する、四大
証券がそのシンジケート団に入らなければ非常に利回りが高くなるんじゃないか、そういう心配もあるかもしれません。がしかし、未来永久にシンジケート団から自粛してくださいとか、一時的に外しますよとこっちから強制的に言うのか、その辺は別といたしまして、せめて何かあってしかるべきではないか。先ほど言いました
大蔵省所管のその資金
運用を行っておる七団体もあるわけですが、これぐらいは、四大
証券とは一時やめますよとか、国債や政府
保証債も、まあ八月、もしあれば八月期くらいは自粛してくださいよ、こういうペナルティーがなぜ国はできないのか。それが先ほどから
委員の皆さんが言っておるように、
大蔵省そのものにこの保護育成をする分野もあり、
監督をする分野もあり、また国債を発行する分野もあり、十二面観音じゃありませんが、あれもこれもありますから、結局きちっとした姿勢がとれない。後で言いますが、天下りだどうのという話もございます。
この点
大蔵大臣、三つ全部兼ね備えた最高の
責任者でございますから、私は、特に
暴力団と云々と言われたこの二つの大
証券会社は、せめて何か一時
取引停止とか自粛を願うとか、しかるべき処置があってもよかろうと思うのですが、いかがですか。