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高井和伸君 今のお言葉の今しかないというのは、私も
選挙を経て素人議員でございますけれども、
国民の皆さんが非常に望んでおられるところだと思っておりますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
それから、本日の
所信表明の中でもう一つ大臣が強調されました点で、車社会に対する、具体的には道交法の改正というふうな言葉が出ておられました。
それで、事務的な面で先にお尋ねいたしますけれども、私考えてきよう質問したいのは、特に東京都の
交通事情を
中心に据えた
交通行政ですか、
警察行政の一環である道路の通行の
確保という面から、もっと絞りますと
違法駐車の側面をどうしておくべきかという点でお尋ねしたいわけでございます。
先ほどの議論の中で、車庫という問題がございました。これは非常に大きな問題で、日本
全国にわたる問題でございますけれども、来年早々、都庁が丸の内から西新宿にやってくる。私の住まいが新宿方面なものですから、大体丸の内方面から、国会から新宿に行くコース、靖国通り、新宿通り、内堀通り、外堀通り、そして大久保通り、明治通りというようなあたりを毎日うろうろしている立場から申し上げまして、日本のキャピタルたる東京の
交通事情が非常に絶望的な
状況にあろうかと、それに対して先ほどから大臣から非常に力強い御発言が多々ございました。道交法の改正という中身を具体的にはちょっと私存じ上げておりませんけれども、
中心はぜひとも
違法駐車に対する対応をきちっとやっていただきたい。
実は前回、百十六国会の
地方行政委員会の中でも、関根
交通局長さんが、瞬時において東京都内における
違法駐車の台数は十八万四千台で、八七%が
違法駐車であるというようなことがデータで、とてもじゃない、それをレッカー車で持っていったところでそれを受け入れる駐車場もない。そこで、道交法におきましてそういう
違法駐車を取り締まるべく駐車違反というペナルティーがあるわけでございますけれども、具体的な現場においては、
違法駐車している人はだれかがやったわけですから、違法行為をやった人間を特定しなきゃいかぬという面で大変な労力だということが、
違法駐車を摘発というんですか検挙というんですか、それを罰することができない
制度になっているんじゃないかと思うわけです。
他面、罰する
制度の方では、要するに切符という
交通反則
制度がございまして、制裁を科す面ではかなりうまくいっていますけれども、だれが運転して、そこにだれが
違法駐車させておいたかということの特定が非常に大変な難儀なことだ、これが人の手数がかかるということでうまくいってないんだというふうに私は
理解しております。
そこで、私が端的に今考えているのは、時限立法じゃなくて地限立法、東京都の中の山手線の中に限って、
違法駐車したら直ちにその所有者に二万円ぐらいのペナルティーを科す。どういうペナルティーかは別としまして、もう二度とやったら痛い目に遭うぞという面でやらぬ限り、新宿あたりの
違法駐車は、私は毎日毎晩見ているわけですが、なくならぬだろうと思うんです。
全国に展開するのは非常に問題があろうかと思いますけれども、局地的な立法でもして東京の事情を特によくしていただきたい。
私の
選挙区である岐阜県においては、やはり運転する人は非常に忠実に、岐阜市の中においても車をとめるときにはちゃんと駐車場に入れますということで、一時間二百円程度の駐車場にぱっと入れちゃうんです。遵法精神というんですか、道交法を守るというのか、岐阜県警がしっかりしているというのか、そういったところの落差が東京と岐阜県じゃ全くこんなに差があるわけですよ。
それで、
違法駐車、先ほどの中にございましたけれども、みんなでやれば怖くない、たくさんになってしまえばもうどうしようもないというところで、警察当局の皆さん方はわかっていて、
現状の
制度の中で非常に困惑し
対策に頭を悩ましておられるんだろうと思うんです。前回、百十六国会の議論を見ましても、後で
建設省の皆さんにも駐車場法というのでちょっと聞きたいんですが、もうそういうレベルの問題じゃなくて、抜本的なばしっとしたことをやらないと、東京都内の
違法駐車による
交通渋滞、それに伴う都市機能の低下、ましてをや一極集中という東京の機能が落ちたんでは日本経済は大変なダメージを受ける、これは計量はしにくいんですが。そういった段階において、私としては、公営バスだとか地下鉄だとか、それからタクシーだとか営業車ですね、そういったものがすいすい走れるような東京都にしなきゃ、これは日本がもたないだろう。
余り広く話をしますといけませんので、東京都レベルで考えておるわけですが、私の現在の道交法改正は、刑事罰じゃない何らかのペナルティーを科す。
違法駐車一合について二万円ぐらいの発想でやらぬことには減らないだろう、こう思うんです。私の道交法改正私案は以上のごとくでございますが、今どのようなことをお考えなのかちょっとお尋ねしたいと思います。