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野別隆俊君 私はさきの十九
号台風、二十
号台風で
災害を受けられました
全国の被災者の皆さんに、まずもって心からお見舞いを申し上げます。
さて、早速質問に入りますが、私の持ち時間が十五分しかございませんので、どうぞ簡潔にわかりやすく御答弁を願いたいと思います。
まず第一は、十九
号台風、二十
号台風による
全国の
被害状況について聞くところでございましたが、さっきの
報告書が出ておりますので、これを省かしていただきます。
最初に
建設省関係のことでございますが、宮崎県の問題になってまことに恐縮でございますが、二十
号台風では
全国で一番
被害の大きかった地帯でもございますので申し上げたいと存じます。
清武町の堤防決壊でございます。これは二級
河川に入っておりまして、県が堤防を担当してやっているのでありますが、ちょうど
災害時に堤防の一部工事が行われておりましたが、年次
計画でやっているために、ちょうど境目のところが壊れて大
被害になったわけであります。この
状況は、私は九州の
災害調査に行きましたが、一の宮町で起こったような
状態が、あの清武の黒北という部落は三十八戸が全部やられたわけでございます。ほとんど胸ぐらいまで全部つかって、そして流出、
崩壊して流れて亡くなった方もおられるわけでありまして、こういった
災害は、これは前からも要請されていたわけですが、工事が非常におくれてきてこういうことになったわけであります。
特に大きな
被害があった原因は、ちょうどこの地帯は二日間で八百六ミリの雨が降っておりまして、一時間単位で最大
雨量が百八ミリ、こういう
状況でございますから、これは特例のような雨ではございましたけれ
ども、そういったことが原因で
被害を受けた。しかも、今度の国の
災害救助法にはこの
地区は、全体で計算をされるものですから、清武町全体ということになるとちょっと足らないそうでございます。逆に、ただちょっとつかっただけのところが救助法の適用を受けている。例えば宮崎市などは冠水による
被害でございます。これはもう当然でありますが、そういった戸数が多かったために受ける。
こういう激甚的な
被害を受けていながらもそういう対応ができないということになりますと大変でございますが、これは町で対応しなければならぬのか、やっぱり極端なこういう局部激甚
災害についても何らかの国の
対策が必要ではないか。この基準について私は少しこういう面で疑問を抱くわけでありますが、この点についてお答えを願いたい。そして同時に、速やかに
改修を急いでやっていただきたい、このことを訴えるものでございます。御答弁を願いたいと思います。
ついでに、
建設省だけ一緒にやらしていただきたいと思います。
次は小松川流域の問題であります。これは宮崎市内の
河川でございます。市内の
河川が非常に汚濁流でございましたが、最近
建設省の御努力で大変きれいな魚が住むような川にはなったわけであります。ところが、これは一番下流のところでせきをしておるわけであります。逆流しますためにせきをする、このせきは完備しているのでありますが、ポンプアップができていないわけであります。ポンプアップがないために、これが約二千戸近くの家がつかるわけですね。
床上浸水が七百戸からここは起こっているわけであります。そういう
状態がもう前からわかっているのでありますから、もう少し早目に、特に
災害があったからやらざるを得ないということでなくて、これはもう早目にやらなきゃならぬことであったんです。そして、十一月にできると私
どもは聞いたんですが、今度の県会でただされたところが、四月ごろでなければできない、こういうことになっているようであります。
今後こういったことがまだ続いたとすれば大変なことであります。もう十九号でも
床上浸水をし、二十号でも
床上浸水をし、二度やっているところもございます。全部これは畳をやりかえなければできないんです、泥水が入ってきますから。そういう
状態ですから、この小松川はもうポンプアップの問題だけになっているんです。ぜひひとつポンプアップを速やかにやっていただくようにお願いをして、これの答弁を求めたいと思います。
それから新別府川の上流の花ヶ島であります。この原因は、国道十号線が堤防みたいな
状態になっております。下からやってくる
河川改修がちょうど国道でとまっていたわけです。今ようやく国道も
改修をすることになりましたけれ
ども、これが完全に国道の下が
改修されておれば——ここでも約七百戸余りの床上
床下浸水が起こっているわけです。これも例年起こっているのでありますが、ずっとおくれてきている。これもひとつ速やかに、国道の下の
部分を今やっておりますが、早期完成を図っていただきたい、こういうことを申し上げたいのであります。
それからもう一点は木津久米川、これは新名爪一帯でありますが、ここも常襲地でございます。これは木津久米川と新名爪川のいわゆる
河川改修ができれば、この
被害はなくなるわけであります。ぜひひとつこれも促進方をお願いしたいわけであります。
その他、日南、高岡、高鍋、それぞれ大変な浸水地がございます。これらもひとつ御
調査の上、適切なる指導、対応をすべきじゃないかと思いますがいかがか、お答えを願いたいと思います。