○細川
委員 百崎
局長の言われることと宮崎さんの言われておりますことと全く反するところがあるわけなんですけれ
ども、宮崎さんはこういうふうに書いておられるのですよ。これは大変重要だと思いますから私そのとおり読みます。
三月に小
委員会が
最終答申の案をつくって持ってきたのを受け、それを今度は我々が徹底的に
審議したらよかったのです。ところが、その案に対する本
委員会の
審議は二日しかしていません。私は
意見を提案書として出しました。
答申案は大事なことがたくさん落ちているので、これが
最終答申になってしまうのは、いかにも問題だと思ったからです。
私は去年五月から四回、いろいろな案を文書で
審議会に出してきました。素案のときから出していましたが、結局、何も議論されず終わったものですから、私としては
最終答申案には賛成のしようがなかったということです。
ちゃんと書いてあるのですよ。今
局長のいわれたことと全く違う
内容なんですよ。
だから宮崎さんとしては、こういうことならばもう
審議会なんかつくってもしようがないんだ、こういうことなんですよ。こういうちゃんとした雑誌に書かれておりますから、宮崎さんだってうそを言っているとは私は思えないのです。大変重要なことであろうかと思います。事実、こういうような
審議会の
内容ならば、何のために
審議会があったのか。特に、小
委員会の方がまさに
審議会の中心的なところになっている。しかも、そこの小
委員会の中心的な
役割を果たしていたのが小
委員会の
委員長を務めていた瀬島さんじゃないか、したがって瀬島
審議会とも言われているのじゃないかというふうに私は思うところでございます。
時間がございませんから先に進めていきたいと思います。
行革審のもう一人の
委員の江田さん、この方も
答申案には反対であったわけなんですけれ
ども、この江田さんが、ことしの二月五日付で大槻
会長に「「
最終答申のあり方に関する見解」を
提出するにあたって」こういう文章を出しております。その中で、こういうことを書かれております。
ついては、この機会に要望したいことは、
最終答申をまとめるに当たって、いささかも
国民の不信感を招くようなことがあってはならないということです。
これからの
審議にあたっては、公明正大に、また
委員の一人、ひとりの自覚と責任のもとに民主的な
運営がなされるよう、特段の配慮を強く要請するものです。
こういうことを要望されているわけなんです。
そこで、江田さんも四月十二日、また大槻
会長に対して「
最終答申に対する見解と修正提案」というものを出されております。その中で、先ほ
ども意見が出ておりましたけれ
ども、江田
委員はこういう
指摘をされておるところでございます。
第一に
指摘すべきことは、
臨調行革への
国民の
期待は、ロッキード事件に典型的にみられた「政・官・財」の構造癒着による歪んだ
政治と
行政のあり方に大胆にメスを入れることにあった。
ところが
国民の目の前にあらわれたのは、その
臨調行革を
推進したはずの
政府首脳の周辺をはじめとした一層の
政治・
行政腐敗の進展であった。
こういうことを
指摘いたしまして、そしてこの
審議会の
最終答申の総論のところの
評価というものに非常に疑問を持たれているところでございます。
そこで、お聞きしたいところは、先ほど江田さんの二月五日の文書では、「
国民の不信感を招くようなことがあってはならない」こういうことを書いておられるのですけれ
ども、
臨調行革を進めるそのさなかに、政財官の癒着による構造汚職という未曾有のリクルート事件が起こったわけなんです。ところが、これについて何ら触れていない。当然そういうものについては
臨調行革でやらなければいけないことができなかった。その結果、そういうリクルート事件なんかが発生をした。しかも、リクルート事件の中心的な
人物でありました江副さんが先ほどの小
委員会に参与として入っていた。そういうことから、こういう点について書くのがまずい、こういう判断をしたのじゃないかというようなことも私は考えるところでございます。
国民の方から見ていささかも不信感を招くようなことがあってはならない、こういう江田さんの
指摘がまさにそこに当てはまるのではないかと思うのですけれ
ども、
総務庁長官いかがでしょうか。