○岡崎(ト)
委員 長官は大変お疲れの様子が見られておりまして、この間の生活難排水の
水質の汚濁の問題といい今回といい、ずっとそちらにいらっしゃって、予算
委員会とでなかなか大変ではないかというふうに思っております。——一分間ぐらい、どうぞ。行っていらしてください。
本当に私は、長官がもし仙台で一冬でもお過ごしになったら、もっと積極的にいろいろなところにPRに出かけていくという、長官としての個人的なことが何かあってもよいかなというふうに思ったのです。私は仙台の中に住んでおりまして、例えば子供たちが
粉じんの中を夕方うちに帰っていく姿を見たり、あるいは果物屋さんの店先とか八百屋さんの店先、そこでほこりをかぶっている野菜を一生懸命ほうきでたたいている姿ですとか、あるいはドライバーの方が、タクシーの運転手さんですけれ
ども、その方が、マスクだけでは間に合わなくてマスクをぬらして運転をしている。しかも、よく乗ったときに話しかけることに、この窓を見てください、うっすらとほこりがかぶっているでしょう。そして、このワイシャツを見てください、真っ白いワイシャツが薄
汚れた感じになっているでしょうと、背広に直接当たって隠れたところとそうでないところを見せて、
粉じんが一生懸命窓をぎっちり閉め切ったとしても中に入ってくる、そして日常的に吸い込んでいる、そういう姿を見てまいりました。日常的にその
粉じんをもう本当に吸い続けている、そういう苦労を知っておりまして、それは人ごとではなく、私自身もそういうふうなわけだったのですけれ
ども、本当に冗談ではなく息を凝らしてみることがある、ちょっと息をとめてみたくなることがある、そんなことがあるような
状態なんです。
ですから、きょうは
伊東議員も先ほどお話をいたしておりましたが、これは一歩前進なのである、この
法案ができたことによってやはり脱スパイク社会を目指していくということにおいては私も同じ意見を持っている者なのですけれ
ども、それが本当にもっとどんどん
地域が広がっていって、本当に完全に脱スパイク、
全面禁止の方向に何とかして行ってほしいというふうに私は思います。ついこの間の日米構造協議というところでも、日本社会は消費者ベースの社会ではなくて、要するに生産者ベースといいましょうか、一般の市民レベルの思想が十分でないのではないかという
指摘が大きな話になっておりましたけれ
ども、これからの車社会を考えていく上で一体だれが犠牲になるのか、だれがその代価を払っていくのかということをもっともっと私たちは考えていかなければいけないなというふうに思うわけなんです。そして、
スパイクタイヤをやめてスタッドレス
タイヤになればいいんだというふうな問題だけではなくて、どこか、運転をしている
人たち自身が少しスピードを落とす、少し便利さを我慢する、少し経済的な効率を落としてでも守らなければいけないということについて考えていきたい。そういうところで、本当に脱スパイクが実効性のあるものになるようにいろんなところで私自身も訴えていきたいというふうに考えております。
長官に最後にちょっとお話を伺いたかったのですけれ
ども、いつでも長官に伺うことは、その御決意はということになってしまいますけれ
ども、いらっしゃいませんし、多分全面的にいろんなところで活躍をしてくださるだろうということを信じて……