○村田
政府委員 それでは、まずこの
規模が約二百五十ヘクタールを要するということでお願いしているわけでございますが、なぜ二百五十ヘクタールも要るんだというという御
質問でございますが、これはかねがね御説明しておりますとおり、まず
一つには弾薬庫十数棟を建設するために必要な地積が要るということでございます。この一棟については約二百平米のものを
考えておりますけれ
ども、この弾薬庫十数棟を建設するために必要な地積。さらに、弾薬庫でございますから火薬類取締法及び
関係法令に定められました基準に応じた弾薬庫の保安距離をとり、安全性に十分配慮する必要があることから、これに必要な保安用地としての地積が要る。この保安距離につきましては、主として弾薬庫について二種物件、村落の家屋等が
対象でございますが、これに対して四百八十メートルの距離をとるということでございまして、十数棟の建物を建てる、その周りに約四百八十メートルの保安距離をとるというようなことから用地が必要である。さらに、同支処を運営する上で必要な管理施設、体育館、ヘリポート等の施設を建設するために必要な地積が要ります。これらを勘案しまして約二百五十ヘクタールの程度を見積もっておるわけでございます。
それから、ここに何をおさめるんだ、どんな種類の弾をおさめるんだ、こういうことでございますが、新補給支処が、今
調査をしている
段階でございますけれ
ども、これが
整備された暁には、同支処には航空自衛隊が保有する誘導弾、ロケット弾、機関砲弾、小銃弾等のすべての弾種を保管したいと
考えております。先般も申し述べましたように、これは各基地にここからさらに補給をするという機能でございますので、全弾、各種類の弾を保管したいと
考えておるわけでございます。
それで、その量はどのくらいだ、こういうことでございますが、その量についてはまだ私
ども申し述べる
段階にはございませんが、要するにその弾薬庫におさめる最大量というものについては、いわゆる通産省の承認に基づいても最大量四十トンということでございますから、四十トンの弾薬庫が十数棟建つ、こういうことでございます。ちなみに高蔵寺では二十六棟ほどの弾薬庫がございますけれ
ども、現在約五百七十トンほどの弾を保管しておるということでございます。
それから、
先生から経費について
お尋ねがございましたが、経費につきましては、この計画が現在まだ用地選定の
段階でございますので、経費について申し上げる
段階にはなく、いわゆる
平成三年度以降のつくられる計画の中で経費が具体化されていくというふうに
考えております。おりますが、ちなみに参考までに、二百平米の弾薬庫というものは各基地でそれぞれつくっておりますので、これについて一例を申し上げますれば、現在つくっておりますものは一棟約二億円ということでございますが、これはつくるところが基地の中でございますので、その辺のつくる場所によりまして、例えば今回のような山岳地というようなところでありますと土木工事等が伴いますので一概には申し上げられませんが、平地で基地内につくっておるものについては約二億円前後というふうになっております。