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国務大臣(
橋本龍太郎君) 今
お尋ねの点の前に、先ほどの
総理の答弁に一点補足をさせていただきたいと存じます。
先ほど
委員が御提示になりました三十六年の税調答申、確かに御
指摘のような内容であります。しかしその当時は、例えば名神高速道路や新幹線の建設のために
日本は世銀から金を借りなければならない時代でありました。今とは
状況が全く異なっております。そしてその後、例えば
昭和四十三年あるいは
昭和四十六年、そして五十二年の中期答申というように、税調自身が
意見を変えてきている経緯も
委員御
承知のとおりでありますので、この点だけは申し述べさせていただきたいと思います。
また、ちょうど参議院選敗北の直後に、党の幹事長として私は全国の各地方組織から八月いっぱいにそれぞれの都道府県内における消費税見直しについての
意見をまとめてくるようにというお願いをした責任者でありますが、それが党の方に届けられ、今党税調の見直しのベースにもなっておると
承知をいたしております。また、
政府税調におきましても見直しの検討を今していただいておるわけでありますが、消費者団体あるいは
福祉団体あるいは地方自治体等それぞれの分野の
方々から御
意見を伺いながら、その場その場に提起をされたものは皆見直しの対象とするという姿勢で臨んでいただいておりまして、現時点、特定項目に絞り込んで検討をしておるという
状況は私は報告を受けておりません。
また、昨日までに全国から一万三千通を超えるお手紙をちょうだいし、まだ五千通台までしか目を通し切れておりませんけれ
ども、それだけの
方々が消費税について
意見を述べようということで手紙を書いていただき、しかもその一通ずつが非常に真剣な手紙をいただいておることを私は大変幸せに感じておりますけれ
ども、この中も完全に現状のまま固定しろという御
意見から完全な廃止論に至るまで非常に差異がありまして、まだ全体の傾向をつかんでどうこうと言う
状況にはございません。