○
守住有信君 実は議連の方、
自民党が衆参合わせて九十三名入っております。今民社党は全部で三十名。それから公明党二十三名、参議院七名でいらっしゃいますけれ
ども、全部合わせて二十三名。
社会党が四名でございます。そして、実は
社会党の
方々、幹部の
方々はよく北朝鮮にいらっしゃいますし、お名前は挙げませんが、国内においても北朝鮮労働党の幹部の
方々にこの
日本人妻の方方の書簡をお渡しいたしました。ところが、それに対してもナシのつぶてということでございます。
今、
日本政府のというふうなお話もございましたが、例えば我々北方領土墓参、そしてソ連のビザでは墓参には行けないということで、択捉は軍事基地があります、天寧という軍事飛行場と、どでかい艦艇もおるのでこれはあれですけれ
ども、国後までやっと十数年ぶりに行けるようになった。そして申し上げますと、実は韓国とソ連は国交
関係はありませんけれ
ども、韓国人の方が樺太とか沿海州とか、行っておられましたそこへ墓参を、相互に人道上ということで小さな小さなパイプがあいたわけでございます。
そういうことをいろいろ思うにつけましても、一番の
社会党の全方位外交、等距離外交とか、新宣言その他理念の中に出ておりましたけれ
ども、しかしそこのところをひとつ念頭に置かれまして、また民社党の方は本当に、永末
委員長とか、特に柳澤錬造
先生、ついこの間
予算委員会でこの点非常に熱情あふれるお話でございましたけれ
ども、
皆さんと
一緒になって、
税制だけでなくてこういう人道上の問題は、これは対立と同時に、私はそういう気持ちを持っておりますので、これちょっと
皆さんおられますので読み上げたい。
名前は省きますけれ
ども、「北朝鮮の
日本人妻からの便り」。
○子、
皆様お元気で居りますか。○子が送ってくれた品物を無事受け取りました。
○子今、住んで居る所はたいへん寒い所です。今は
日本の二月の季節ですから、品物を送ってくれるのだったら、冬の着物を多く送ってくださいね。○子、厚いくつしたを送ってください。そして、うすい物もいいんです。
厚いものがいいけれ
ども、薄いものでも結構ですと。
又、ネッカチーフとかふろしきを十枚ぐらい、いっしょに、送ってくださいね。
ここでは、米国製は受取らないから、
日本製だけを送ってくれるように。
帰国して三十年になっても
日本の味噌とヨーカンをわすれられません。ですから、これも同じで送ってくださいな。
○子が送ってくれた砂糖を三十年ぶりに、食べたので気持ちがすこしへんになりました。年がもう七十になってくるから、あまい奴なんか食べたくなるんですね。
云々。これは徳島県生まれの六十八歳の方で、三十年前でございますから、御両親は既にお墓の中に入っておられます。私らはまずその墓参からと、こういうことを申し上げた。
もう
一つ、非常に切実なものもございますので、これだけはひとつと思います。
この度送って下さった荷物は受け取りましたが、私の手に届いた時には箱の中に入っているものは半分だけありません。二月の初め受け取りました。本当に残念です。税金が高くて私達の日給一年間の金を払いました。五百円です。
これ、ちなみに調べてみますと、月給は一月に四十円から八十円ぐらい。
日本人妻の方の御家庭には五百円だ、こういうことでございます。それでまた省略しまして、
少しでもお金を送金して下されば本当に嬉しく思います。又、お砂糖とカンヅメはおいしく味わいました。何年振りです。お金が、
日本円がなくて私達は何も買う事ができません。
云々。これは東京出身の御婦人で、母親は八十歳、都内でまだお元気でいらっしゃる。
具体的にいろんな方がいらっしゃいます。私はやっぱりこういう、特に三十年余でございますから、そしてまた
社会党の
先生方にお願いをしたい。一番強力なパイプも持っていらっしゃいまし
て、前からの御
関係もある。
政府のというお言葉でございますが、
政府は統合的に、第十八富士山丸の問題で一生懸命でございますが、我々は、民間、赤十字その他ということで、この席をかりましてお願いを申し上げておきます。
そこで、また本論に入らせていただきますが、今度は
財政の角度から見ました
税制について申し上げたいと思います。
まずは
税制の問題、
税制のあり方、歳入構造を検討する、その中で
皆さん方の案でございますけれ
ども、この厳しい我が国の
財政の現状と将来に向かいまして十分な
認識からスタートしないと、やはり共通の
認識がないと、出発点が違えばこれはみんな違ってしまう、国論は二分するということになるわけでございます。
我が国の
財政の経緯は十分御承知のとおりでございます。赤字国債の問題、やはりこの赤字国債と同時に、きのう前島
先生がおっしゃいましたような
福祉負担、この両方から若い世代に
負担がかかってくるというのは明々白々でございます。
数字的に挙げないでも明々白々でございますけれ
ども、年金の掛金や
社会保険料等、あるいは赤字国債の利子つきの
負担、返済等、両面からかかってくるものにつきまして、それぞれ党派としてこの新しい
税制再
改革を御検討になりますときに、あるいは現在も将来もどのような基本的
認識に立っておられるのか、そこからお尋ねをしたいと思います。