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1988-12-23 第113回国会 衆議院 本会議 第23号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和六十三年十二月二十三日(金曜日)     ─────────────   昭和六十三年十二月二十三日     午後一時 本会議     ───────────── ○本日の会議に付した案件  竹下内閣不信任決議案土井たか子君外五名提出)     午後一時二分開議
  2. 原健三郎

    議長原健三郎君) これより会議を開きます。      ────◇─────
  3. 自見庄三郎

    ○自見庄三郎君 議案上程に関する緊急動議提出いたします。  土井たか子君外五名提出竹下内閣不信任決議案は、提出者要求のとおり、委員会の審査を省略してこれを上程し、その審議を進められることを望みます。
  4. 原健三郎

    議長原健三郎君) 自見庄三郎君の動議に御異議はございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 原健三郎

    議長原健三郎君) 御異議なしと認めます。     ─────────────  竹下内閣不信任決議案土井たか子君外五名提出
  6. 原健三郎

    議長原健三郎君) 竹下内閣不信任決議案議題といたします。  提出者趣旨弁明を許します。土井たか子君。     ─────────────  竹下内閣不信任決議案     〔本号末尾に掲載〕     ─────────────     〔土井たか子登壇
  7. 土井たか子

    土井たか子君 私は、日本社会党護憲共同を代表いたしまして、ただいま議題となりました竹下内閣に対する不信任決議案について、提案趣旨を説明し、御賛同を賜りたいと存じます。(拍手)  まず、決議案の案文を朗読いたします。   本院は、竹下内閣を信任せず。   右決議する。     〔拍手〕  私は、ただいま「本院は、竹下内閣を信任せず。」と読み上げましたが、実は、本院以前に主権者国民は、竹下内閣に対して既に不信任を突きつけているのであります。  最近行われました各種の全国世論調査を見ますと、内閣支持率は軒並み二〇%台となり、中には二〇%を割るものもあるのであります。また、不支持率支持しない人々の数は、いずれの調査でも支持する人々のほぼ倍となり、はっきりと竹下内閣不信任を表明いたしております。(拍手)  政治において最も重きをなすものは、国民信頼であります。「信なくば立たず」は、民主政治を志すすべての者のよりどころでなければなりません。その国民の信は、もはや竹下内閣を去ってしまいました。本不信任案趣旨を申し上げるに際して、私は、何よりもこの事実に同僚議員皆様が注意を向けていただきたいと思うのであります。国民の信が去り、今私たち不信任案を上程する理由の第一は、竹下内閣が、世界のとうとうとしたうねりをよそに、ひたすらひきょう、卑小な自民党政治腐敗、汚濁を守ることにのみ明け暮れたことであります。(拍手)  竹下内閣が成立して既に四百日余りたちました。この間、世界は、米ソ対話が深まり、中東の流血を終わらせる話し合いが始まるなど、緊張緩和と軍縮、平和の着実な進展が見られ、さらに、すべての地球人類がともに生き、ともに助け合う道を探る一歩を進めようとしたのであります。  それに対して、大国日本内閣は、右手で国民こぞって反対する大型間接税、すなわち消費税導入に明け暮れ、衆参両院強行採決を繰り返しました。一方、左手では、国民こぞって怒りをあらわすリクルート疑獄を隠し、ごまかすことに躍起になりました。この二つ以外に何があったのでありましょうか。(拍手)  思うに、竹下内閣がこのような悪質卑小政治姿勢に終始したことは、竹下内閣が誕生した経緯に由来するところ大であると思います。  よく知られておりますように、竹下総理は、中曽根総理指名によって、自由民主党の十二人目の総裁に就任いたしました。極めて異例と言える後継指名でございました。その結果、竹下内閣は当初から中曽根内閣のあしき遺産を手かせ足かせに出発するという宿命を負ったのであります。そして、次をねらうニューリーダーとともにオール与党体制を組み、消費税導入強行採決を繰り返し、リクルート隠しに狂奔してまいったのであります。(拍手派閥連合政党あるいは政権株式会社と呼ばれながらも、党内の異論が政権の暴走をチェックしてきた自民党のわずかな取り柄は、オール与党体制で失われてしまったのであります。  その意味において、竹下内閣に対する不信任決議案は、同時に、我が国憲政の根本である議会制民主主義を危機に追いやった自民党総体に対する国民不信任であり、国民的糾弾にほかならないと言えましょう。(拍手)  さて、竹下総理は、中曽根内閣において長い間大蔵大臣を務め、その後、与党幹事長として売上税導入の総指揮をとり、それ以前の大平内閣時代におきましても、大蔵大臣として一般消費税導入を画策いたしました。そのいずれもが、我が党を初めとする野党国民の総反撃の中で挫折せざるを得なかったのであります。  御承知のように、大平内閣の当時、財政再建に関連いたしまして、一般消費税導入しないとした国会決議は、竹下総理を初め自民党を含む全会一致で可決されたものでございます。その後、中曽根総理が本院予算委員会で示された大型間接税に関する政府統一見解並びに一昨年六月の総選挙における大型間接税導入しないとした自民党選挙公約など、竹下総理はいずれの場合においても最高責任者の一人として主導的役割を果たしたのであります。昨年中曽根内閣が提起した売上税は、こうしたいきさつを全く無視し、選挙公約を破ったがために、三百議席体制にもかかわらず廃案の憂き目に遭い、中曽根退陣に道を開いたことは記憶に新しいところであります。(拍手)  実際に、事実の問題として、ここにおられる大半の同僚、なかんずく自民党議員は、過般の選挙大型間接税反対すると公約して議席を得たはずでございます。その点で、竹下内閣には大型間接税導入中心とする税制改革提案する資格がないばかりでなく、我々が消費税審議すること自体、選挙公約との関係で疑わしいのであります。  私たちの党を初め、野党がこぞって、大型間接税導入強行するのであれば、まず国会解散し信を国民に間えと繰り返し強調してまいりましたのは、そうした国民との約束を大事にしたいからにほかなりません。それなしにどうして政治に対する国民信頼が確保できるでありましょうか。竹下総理政治生命をかけるとして提案している消費税は、この政治の原点に対する挑戦にほかならず、断じて許すわけにはまいりません。(拍手)  ところで、税制法案の根幹と言うべき消費税法案は、竹下総理政治生命をかけるに値する内容であるのかどうか。この問題の回答は、竹下総理自身答弁で明々白々になっております。すなわち、消費税法案には多くの欠陥があり、早晩見直しが必要であるとの見解を示し、大蔵当局も四、五年後の見直しを堂々と答弁してはばからない。そのような欠陥税制がなぜに抜本税制改革と呼ばれるのでありましょうか。まさに羊頭狗肉のたぐいと申すほかありません。(拍手)  竹下内閣自民党が今国会強行採決を重ねている税制改革は、勤労者中心とする多くの国民が共通に抱いている不公平感を解消し、高齢化国際化に対応する税制を確立するというのが最大のふれ込みでございます。しかしながら、不公平税制の典型である企業優遇税制土地税制を初め、赤字法人課税、みなし法人課税医師優遇税制宗教法人課税など、何がどのように是正されたのでありましょうか。  確かに、所得税法等改正により税率のフラット化は進みます。しかし、これとて高額所得者にはより厚く、中低所得者には極めて薄い上に、消費税導入による増税の結果、その格差はますます拡大するという矛盾を抱えています。まして、高齢者である年金生活者生活保護世帯共働き世帯、サラリーマンの四割を占める年収三百万円以下の中低所得層は、消費税導入でかえって増税になることは、あらゆる試算によって明らかであります。また、土地、住宅を既に持っている者と持たざる者の資産格差の拡大、リクルート疑惑に関連する株式売却益のみなし課税の採用など、不公平税制は温存されたままであります。どこに不公平感の解消を見出すことができるでありましょうか。  加えて、事もあろうに年金支給開始年齢を六十五歳に繰り延べするという。これで高齢化社会への対応というのはまことにおこがましく、長い間働いてきた国民に対しては、消費税負担に加え、まさに死ねというに等しいではありませんか。(拍手)このように、竹下税制改革は、二十一世紀福祉社会を展望した税制の理念も目標も全く欠落していると言わざるを得ないのであります。  確かに、竹下総理は、大型間接税すなわち消費税が持つ基本的欠陥である所得に対する逆進性の問題を初め、八つの懸念について再三言及されました。しかし、何回答弁を繰り返されても、矛盾解明が進むわけではなく、かえって自縄自縛となり、その結果、消費税弾力運用などという、租税法律主義も無視した税務当局の恣意にげたを預ける奇妙な税制がまかり通る事態になっているのであります。  私は、最近、二つ有力新聞の社説に注目いたしました。  消費税法案という大型間接税導入に疑問を持つある新聞は、消費税法案は公正、公平という税制改革そのもののうたい文句に疑問があるとし、一方、大型間接税導入を是とするもう一つ新聞は、消費税の不公正、不公平について厳しく注文をつけ、修正を迫っています。このように、賛否の立場が全く異なるにもかかわらず、竹下内閣消費税法案が公正でなく、公平でないという点については全く共通した認識を示しているのであります。ここに消費税最大欠陥が集約されていると言っても過言ではありません。  今からでも遅くはない。選挙公約に違反し、内容的に重大な欠陥を持つ消費税法案は棚上げにし、もう一度国民の意見を謙虚に聞き、民主的な討論の上に高齢化社会に備えた税制のあり方を探求すべきであると確信するものであります。(拍手)  千載に悔いを残す欠陥税制であるにもかかわらず、自民党の皆さんは、まさにオール与党体制のもとで、衆議院に続き、参議院においても単独強行採決を重ね、我が国議会政治基本である議会制民主主義を破壊する蛮行に及んでいるのであります。国民信頼と合意を前提とすべき税制改革自民党単独強行採決で成立するということは、前代未聞でございます。国民だれ一人として納得しないでありましょう。  しかも、衆参両院における税制法案強行採決は、今臨時国会のもう一つの焦点であるリクルート疑獄解明がさらに究明の歩を進めようとするとき、これに戸を閉ざすようにして行われているのであります。この符合は、端的に申し上げて、自民党による強行採決リクルート隠し役割を果たしているということであり、それが国民政治不信を増幅しているのであります。リクルート疑惑究明はあらゆる問題に優先しなければならないにもかかわらず、竹下総理関係者株譲渡に関与していることの事実関係すら明らかにせず、資料提出も拒否し続けていることは、リクルート疑惑ふたをしていると非難されても抗弁しようがないと言えましょう。(拍手)  言うまでもなく、リクルート疑獄は、内閣総理大臣が関与したロッキード疑獄に比べ物にならない広さと深さを持ち、昨今の経済社会情勢を反映した新型の構造汚職にほかなりません。しかも、リクルート疑獄は、前政権である中曽根内閣臨調行革、民活、規制緩和路線と密接に関係する政権汚職であり、その意味では韓国の全斗煥不正事件、フィリピンのマルコス疑惑と酷似いたしております。(拍手)  この政権汚職は、政界、官界、財界、学界、マスコミ、地方自治体にまで及び、とりわけ政界では、前内閣中曽根総理官房長官、副長官などの中枢が関与し、現内閣でも竹下総理宮澤大蔵大臣を初め、与党幹事長政調会長ら首脳陣が軒並み名を連ね、ぬれ手にアワの巨大な利益を一夜にして手にしているのであります。店頭登録前の未公開株譲渡が単純な経済行為であるはずがないことは、一人前の良識ある人ならばだれでも判断できることでありましょう。このためNTT会長初め民間の関係者の多くが職を辞しているにもかかわらず、政治家宮澤大蔵大臣をスケープゴートにしたのみで、与党はだれ一人として責任をとらず、疑惑解明に目をつぶり、消費税導入強行してきたことに、国民は心の底から煮えくり返るような思いで怒っているのであります。(拍手)  忘れてならないことがございます。宮澤大蔵大臣は、竹下総理がみずから選んだ副総理であり、大蔵大臣でありました。この人の辞職を認めただけで竹下総理責任が免れると思ったら大間違いであります。任命権者責任はいかが相なるのでございましょうか。本来、みずからが責任をとっておやめになるのが政治常道というものでございます。(拍手)ましてや、みずから行政機関最高責任者としての責任はとらず、全くリクルート疑惑関係のない一般国家公務員の綱紀を正すという通達を出すなど、まことにこっけい千万と申さねばなりません。(拍手)  竹下総理答弁していますように、それはそれ、これはこれという詭弁で済む問題でないことは、改めて申し上げるまでもないと存じます。言いかえれば、国民リクルート疑獄に対する怒り消費税導入に対する怒りとは同根にほかなりません。  しかるに、竹下総理は、自民党総裁という立場を背景に、リクルート疑惑解明ふたをし、消費税導入強行採決を繰り返し、国民世論の風向きが厳しくなると、あたかも政治改革に熱心であるかのようなポーズをとる。我が国憲政が開かれて以来、こんな理不尽な、無法な、国民無視国会があったでありましょうか。(拍手)  今、政治国民に問われていることは、金権腐敗政治を一掃し、政治家倫理、道義を立て直すこと、そのことを通じて国民政治への信頼を回復することであると確信いたします。この点においても、竹下総理は、公約違反税制改革強行はもちろんのこと、みずからにかかわるリクルート疑惑解明に全く誠実でないことは、内閣総理大臣として極めて不適格であり、かつ、その職にとどまることは、我が国の今日並びに将来において国民に大きな不幸、不利益をもたらすことは必至であります。したがいまして、国民の信を取り戻す道は、竹下総理が、内閣辞職か、しからずんば解散・総選挙か、この二つ一つを選択されることであります。はっきりしていただきたいと存じます。私は、国民の名において、ここに憲法第六十九条により内閣不信任提出いたします。(拍手)  本院はただいま申し述べました竹下内閣不信任決議案採決することが議会制民主主義を守る唯一の道であることを、心から訴えます。この提案は、報道を通じて国民が今か今かと待っており、国民の大多数はもろ手を挙げて賛成をいたすでありましょう。その点を十分御承知の上で超党派の皆様の御賛同を心から期待いたしまして、私の提案を終わります。ありがとうございました。(拍手)     ─────────────
  8. 原健三郎

    議長原健三郎君) 討論の通告があります。順次これを許します。谷川和穗君。     〔谷川穗登壇
  9. 谷川和穗

    谷川和穗君 私は、自由民主党を代表し、ただいま議題となりました竹下内閣不信任決議案に対し、断固反対討論を行います。(拍手)  内閣に対する不信任決議案提出は、議会民主主義運営基本にかかわる重要事項であります。提案者は、当然のことながら、時の内閣にかわってみずから政権を担当する実力と、その用意と、そして気迫とが要求されるものであります。(拍手)  今回社会党提案した不信任決議案提案理由によりますと、既に本院の審議を議了し、引き続き九十時間以上に及ぶ参議院委員会審議が議了いたしました政府提案税制改革案内容、議了の仕方について反対であるから内閣不信任する、こうありますが、本院におけるたびたびの審議拒否、欠席を繰り返してきた政党から、既に法案が本院にないこの時点、突然にかかる不信任案提案されたことに対し、国民は不審を抱き、理解に苦しむのではないかと、まことに残念に思うのであります。(拍手)  本院が内閣不信任をすることが議会制民主主義を守る唯一の道であると述べられましたが、これは全くのひとりよがりか、否、党利党略、ためにする議論と判定されてもいたし方がない。正しい議会制民主主義運営のためにもまことに遺憾であり、国民とともに憤りさえ覚えるのであります。  リクルート疑惑の隠ぺいと言いますが、野党要求にも沿って調査特別委員会は設置され、さらに、あれほど難しかった議院証言法改正を断行して関係者証人喚問を実現させましたが、その間の議院運営委員会国会対策委員会など院の機関で行われました疑惑解明の努力には、社会党自身、時に参加し議論をしてきたのではなかったでありましょうか。  「信なくば立たず」、政治国民の深い信頼と協力の上にこそ成り立っているものであり、良識ある野党の出席を得て、本院では税制改革法案に関しましても円満に採決を終えておりますが、野党第一党の社会党がたびたび審議拒否を続けたあげく、税制改革がいよいよ大詰めに来たこの時期に至って、国会決議選挙公約違反不公平税制の温存などをその理由に挙げて内閣不信任提出することは、全く理解に苦しむところであります。(拍手)  審議過程において行われたたびたびの政府答弁にも明らかなごとく、御指摘の決議財政再建に関する決議で、財政再建一般消費税によらないとの趣旨であり、今回の税制改革は増収を図るものではなく、所得税法人税相続税等のかつてない大幅減税を志向し、八つ現行間接税を廃止し、差し引き二兆四千億円、さらに、国会審議過程において公明党、民社党との折衝の結果、退職金減税寝たきり老人減税の二千億円の上積みを加え、実に二兆六千億円の純減税を実現しているのを見れば、今回の改正国会決議違反という角度でとらえようとするのは全く納得がまいりません。しかも、売上税廃案経緯の謙虚な反省の上に立ち、政府は、今回の消費税については国民の一層の御理解納得を得るべく、その仕組み、納税事務等につきましても可能な限りの簡素、公平を図った新しい装いのもと、法案提案してきたのであります。  六十一年の選挙の折、自由民主党は、政権与党たる決意責任を持ちまして、内政外交の諸課題に加えて税制全般にわたる抜本見直し公約選挙戦に臨みました。キャピタルゲインの原則課税医師税制見直し法人土地取得借入金利子についての損金算入制の制限、いずれをとっても不公平税制の是正が今回の法案に盛り込まれておるのであります。  直間比率見直し所得消費資産の間にバランスのとれた新鋭制を構築することこそ、最も抜本的な公平確保でありましょうが、現行税制抜本改革を断固阻止するという社会党の態度こそ不公平税制を温存するものと断ぜざるを得ません。(拍手)  我が自由民主党政府は、二十一世紀へ向けての活力ある社会の発展の基盤づくりのためにこそ、今、税制改革をなし遂げるべき重大な時期であると決断し、この臨時国会に臨んでおるのであります。国政にあずかる強い責任感から、今日の税制改革を不退転の決意を持って推進いたしておるのであります。  国政についてともに責任を分かつ政党なら、現下の国政の最重要課題たる、国民生活に大きな影響力のある税制改革というこの課題に対しては、積極的に対応し、堂々の論を張って論議に参加されるのが当然であって、いやしくも審議をないがしろにし、いたずらな反対だけを叫ぶのでは国会意味をなさないと思うのであります。  以上申し述べました各点から、本不信任決議案は、直ちに絶対多数をもって否決されるべきものであり、そのことを強く訴えまして、私の反対討論を終わります。(拍手
  10. 原健三郎

    議長原健三郎君) 佐藤敬治君。     〔佐藤敬治登壇
  11. 佐藤敬治

    佐藤敬治君 私は、日本社会党護憲共同を代表して、ただいま土井委員長提案いたしました竹下内閣不信任決議案に心から賛成討論をいたします。(拍手)  最近新聞各社が行った世論調査の結果を見ますと、竹下内閣支持率は急速に低下をいたしております。  まず、読売新聞が十一月十九日、二十日の両日に行った調査によりますと、政権担当二年目に入った竹下内閣支持率は三六・四%で、十月の調査に比べて七・六%も下落し、初めて四〇%台を割って、竹下内閣発足以来最低となりました。一方、不支持の率は前回よりも一〇・九%もふえて四三%と、今回の支持率を六・六%も上回りました。これが最低かと思いましたら、ところが、きょう、本日、十二月十七、十八の両日実施した調査の結果が発表になりました。それによると、竹下内閣に対する支持率前回よりもさらに四・五%も下回り、三一・九%と低下いたしました。不支持の方も七・六%ふえて五〇・六%と、初めて不支持が半分を超えたのであります。(拍手)  次に、毎日新聞によりますと、十二月二日から三日間の調査の結果、内閣支持率前回よりも四%も下がってわずか一八%、わずか一八%に低落して、戦後歴代の内閣では、大平政権の五十四年十二月の調査と並ぶ戦後三番目の低い支持率を記録する一方で、不支持率支持しない率は三九%と実に一五%も急上昇して、不支持支持の二倍を超えるという、何といいますか、超不人気内閣に転落してしまったのであります。(拍手)  さらに、十二月七日、八日の両日に実施した朝日新聞調査結果によりますと、竹下内閣支持率は、十月調査の四一%から二九%、二九%に急落する一方、支持しない率は三一%から四七%へと大幅にふえて、初めて支持と不支持が逆転いたしました。  また、日本経済新聞による十二月九日から四日間の調査の結果、竹下内閣支持率は、前回よりも八・四%減少して二二・二%まで急落いたしました。逆に、不支持支持しない方が八・四%も増加して四七・三%になりました。まさにこれは政権末期様相を呈しているのであります。(拍手)  年の初めには、自民党三百議席を擁して、たつ年の竜に打ちまたがって、竹下総理は名前のとおり天に登ったかのごとく思われました。しかし、ジングルベルの音を聞いて、リクルートの雲の切れ間から真っ逆さまに墜落いたしました。  一体、どうしてこんなにも超不人気内閣になってしまったのか。  その第一は、中曽根内閣から引き継いだ公約違反の問題であります。  前回衆参同日選挙で、中曽根首相は、大型間接税は絶対にやらない、おれの面がうそつきに見えるか、こうたんかを切って国民を欺いて、三百議席を確保するや否や、途端に、このときとばかり売上税を押しつけてきました。しかし、中曽根にだまされたと大いに憤慨した国民反撃に遭って、あえなく売上税廃案となり、中曽根内閣は崩壊いたしました。まさに当然の帰結であります。  しかし、竹下内閣は、またもや公約に違反して大型間接税そのものである消費税提案してまいりました。言うまでもなく、公約を守ることは民主主義最低ルールであります。自民党内閣は二代にわたってこのルールを破りました。まさに民主政治を冒涜する暴挙と言わなければなりません。どうしても大型間接税に執着するならば、解散して国民の許可を得てやるのが憲政常道であります。(拍手)  解散をして出直せと私どもが言うと、竹下総理は、いんぎん無礼にも、国民から与えられた任期は大切に大切にしなければなりません。それでは一体、竹下さんにお伺いするが、国民に対する公約はどう守っていくのか。任期というものは、公約を守ることを前提にして国民から与えられているのであります。公約を被れば、その瞬間から国民から与えられた任期は消滅するのであります。任期がなくなったら選挙するのが当たり前じゃありませんか。  この十六日、憲政記念館において、政治倫理綱領を実行する会が結成されました。与野党一緒であります。リクルート疑惑が、余りのその深さ、余りの広さ、とてもロッキード事件どころではない泥沼の様相を呈しております。このままでは政治不信が高まって政党政治が崩壊しかねないと心配した超党派の人々が結集したのであります。  各種マスコミの報道するところによりますと、リクルート疑惑に関連していると思われる政治家、その名前を例えば挙げてみますと、内閣総理大臣自民党総裁大蔵大臣竹下登、今はやめましたけれども、副総理大蔵大臣宮澤喜一、さらにこの内閣を支えている政権党たる自民党の大幹部たち、安倍幹事長、渡辺政調会長、中曽根総理大臣、森喜朗前文部大臣、加藤六月前農林大臣、加藤紘一前防衛庁長官等々、さらに高級官僚では、高石前文部次官、加藤前労働次官、全く政治の中枢にいて権力を振るっている人たちばかりであります。(拍手)  この人たちは、権力、地位を利用してぬれ手でアワのぼろもうけをしている。しかも、それが露見するや、おれは関係がない、やったのは秘書だ、妻だ、娘だ、息子だ、兄だ、弟だ、知人だ、こんな子供だましのようなことを言って逃げまくっているのであります。まことにみっともない。まことにみっともない。秘書だ秘書だの宮澤さん、妻だ妻だの高石さんという言葉がはやっているそうですけれども、同僚国会議員として、こっちの顔が赤くなる。  竹下首相は、この十六日にリクルート疑惑等に関して、国家公務員などに規律の緩みが見えるとして、異例の職員の綱紀粛正の指示を出したと報道されております。この竹下指示に対して、各新聞は次のように評論しております。  十四日の毎日新聞は、「政治責任の自覚なき粛正策」、率先襟を正すべきは何よりも政治家自身である。十五日の日本経済新聞は、「綱紀粛正はまず政界から」、それにしても官僚の上に立つべき首相以下政治家責任はどうなるのか。十七日の秋田魁新報、「リクルート疑惑では、首相を先頭に政治家各位に株が流れたはずなのに、肝心な特別公務員の綱紀粛正はすっぽ抜けている。何とも締まらない話だ」と言っています。  きわめつきは、十八日の日刊ゲンダイである。それによると、「ドロボーに入っておきながら」、いいですか、「ドロボーに入っておきながら「戸締まりが悪い」と被害者を諭すのを説教強盗という。」と書いてある。自分で悪いことをして被害者を諭すのを説教強盗だ。やめるのは簡単だけれども、やめるのは簡単だが、選んでくれた人たちへの責任があると竹下さんは言っていますから、これは居直り強盗、居直りだ。首相辞任こそが綱紀粛正の早道であると書いてあるのです。どうです、竹下さん、いかがですか。選んでくれた人たちへの責任よりも、もっともっと重い国民全体への責任を感じて、潔く辞職してはいかがですか。  英国の、イギリスのエコノミスト最新号でも、「日本の暗闇」と題して、リクルート疑惑の閣僚が辞任せぬことに驚きを表明しておると伝えられております。  我が国は、現在、世界に冠たる経済成長を遂げております。しかし、その裏では、金、金、金、何でも金が最優先の思想がはびこり、持てる者と持たざる者との分極化がますます進んで、不公平が充満した世の中になっております。ある研究所の報告によると、夫婦の仲も金次第。今やお金の関係が家族関係である。新しい家族は、利が多いときは密に、利が少ないときは疎になる。家族という形態は結果にすぎない。リクルート疑惑がばれても、交通事故ぐらいに思って恬として恥じるところがない。まさに金に汚染された社会であります。国民政治不信は絶頂に達しております。  つい先日まで右翼が国会の周辺でどなっていた「昭和維新の歌」、「財閥富を誇れども、社稷を思う心なし」。戦前、財閥と結託して、政治腐敗し、政党政治は崩壊し、軍部独裁、全体主義の台頭から無謀なる戦争へと突入し、ついに国を滅ぼしました。現在、日本の財閥支配の自民党政治を見ていますと、まさにこの悪夢が再現するのではないかとまことに慄然たるものがあります。  まさにこのような状態の中で、リクルートで真っ黒に汚れた手で消費税提案されてきたのであります。庶民が百万円ためるのに何ほど苦労するのか。手もぬらさずに、瞬時に何千万、何億円を懐にする者たちが、その庶民から簡単に税金を取ろうとする。しかも、民主主義ルールを全く無視してであります。竹下首相は、すべからく国会解散して信を国民に問うべきではありませんか。  さらに問題なのは、衆議院での強行採決に続いて、重ねて自民党参議院においても、野党反対を押し切って税制法案強行可決したことであります。これは議会制民主主義を否定するもので、断じて容認できるところではありません。  竹下総理は、シャウプ税制以来の大改革に政治生命をかけると言っております。しかし、そのことは、初めに消費税ありきということではありません。十分に国民理解納得を得ることが必須の条件であります。  消費税に対して国民反対が強いことについて、竹下首相は、国会答弁を通じて国民理解が深まっていくから心配はないとしばしば言っております。しかし、さきに述べた日本経済新聞世論調査を見ますと、消費税に対する賛成は、前回三一・五%が二七・一%と大幅に減少し、逆に反対が、前回が五五・六%、今回が六一・六%と大幅に上昇しております。皆さん、皮肉なことに、竹下首相の発言とは全く逆に、成立を目前にしてますます反対が強まっております。国会での竹下首相の答弁を通じて、この税がいかに悪税であるかということが国民理解されてきたからであると思います。これほど国民納得していない税制を、なぜ二度にわたっても採決強行しなければならないのか、合点がいかないところであります。  また、審議の時間についても、竹下首相は、衆議院で九十六時間三十分、参議院で九十時間も審議したから十分だと言っております。しかし、リクルートという大疑獄事件の審議にそのうちの三分の二をとられておりまして、消費税審議は三分の一程度にすぎないのであります。今審議しているのはシャウプ以来の大改革であります。その大改革にふさわしい濃密な審議が行われたとは到底考えられません。
  12. 原健三郎

    議長原健三郎君) 佐藤君、申し合わせの時間が参りましたから、なるべく簡単に願います。
  13. 佐藤敬治

    佐藤敬治君(続) 小倉政府税制調査会長みずから堕落型と評した帳簿方式をどうするのか。簡易課税方式はどうするのか。むしろ不公平を拡大するのではないのか。半年間の弾力的運用とは一体何なのか。タックスヘーブンは、キャピタルゲインは、医師優遇税制はどうしたのか。納めた税金が果たして国に納まるのか。税金を本当に消費者に転嫁できるのか。物価はどうなるか。
  14. 原健三郎

    議長原健三郎君) 佐藤君、申し合わせの時間がもう過ぎましたから、速やかに結論を。
  15. 佐藤敬治

    佐藤敬治君(続) 考えれば考えるほど、この税制矛盾と疑問だらけでございます。  以上述べ来ったごとく、竹下内閣は、選挙公約をも破って再度強引に消費税提案してまいりました。竹下首相は、速やかに前非を悔いて総辞職するか、さもなければ速やかに解散をして信を国民に問うべきであります。  以上をもって竹下内閣不信任決議案に対する私の賛成討論を終わります。(拍手
  16. 原健三郎

    議長原健三郎君) 宮地正介君。     〔宮地正介君登壇
  17. 宮地正介

    ○宮地正介君 私は、公明党・国民会議を代表いたしまして、ただいま提案のありました竹下内閣不信任決議案に対し、賛成討論を行うものであります。(拍手)  不信任決議案賛成する理由の第一は、大型間接税導入しないとした国会決議並びに政府統一見解、さらには総選挙での公約に反して、消費税法案国会提出したことであります。  国民の大多数が消費税導入反対であることは、最近の世論調査において極めて明確に示されております。特に、自民党が衆議院で採決強行し、参議院消費税の問題点が指摘されるに伴って、国民反対世論は高まっております。審議を通じて国民理解をという総理の言い分は無残にも否定されている事実を総理が認識できないでいるのは、遺憾であります。  また、国会決議をほごにした問題については、国会ルールを無視するにとどまらず、一般消費税(仮称)は導入しないという本旨に真っ向から反するもので、みずからの表明した立法府の意思をかなぐり捨てる暴挙でありました。  政府統一見解の問題においても、昭和六十年二月六日、衆議院予算委員会の総括質問のやりとりの中で、当時大蔵大臣であった竹下総理みずからが大型間接税導入を明確に否定したものであり、その政府統一見解を再び総理が六つの懸念なるものとすりかえたことは、極めて重大な背信行為であり、議会制民主主義の否定に通ずる暴挙にほかなりません。これだけをもってしても、内閣不信任に値するものであります。  しかも、竹下総理が言う六つの懸念なるものは、衆議院段階の審議においても、さらには参議院段階での審議においても、そのいずれにおいても懸念を払拭できておりません。それどころではなくて、今では八つの懸念と言われるほどその懸念は拡大しているのであります。  かくして、国民政治不信を募らせ、のみならず、国民への重圧が拡大に拡大を続けておるのであります。  さて、不信任決議案賛成する理由の第二は、抜本的税制改革とは名ばかりのもので、消費税導入に目的のすべてが置かれ、税制改革本来の趣旨である不公平税制の是正は、一部に道が開かれたとはいえ、今日のゆがんだ税制度の全体像からするならば、事実上は放置されたに等しいと言わねばなりません。  我々は、国民の税に対する不公平感を払拭するため、国民合意の長期的視野に立った税制を確立するために、改革の趣旨、手順等を具体的に示した税制改革基本法を提唱し、税制改革の筋道を具体的に示してまいりました。さらには、四野党共同で、不公平税制の是正を十項目に絞り、その具体的改革案を政府に提示し、是正の実行を訴えてきたのであります。しかし、その結果はどうであったのでありましょうか。  例えば、我が国法人税制においては、かねてより課税べースは狭く基本税率が高いという数々の矛盾が存在することが指摘されてきているのであります。にもかかわらず、竹下内閣提案した改革案は、そうした構造的問題の解決をあえて避け、法人税率のみの引き下げを図るという、何ら改革の名に値しない、国民の生活優先ではなくして企業最優先の改革、税制の改悪にほかならなかったことを物語ったのであります。  さらに、資産所有者と非所有者との間での激しい所得格差があり、資産課税の適正化は税制改革に課せられた最大かつ最重要の課題でありました。しかし、竹下内閣提案した改革案には、実効ある対策は何も存在いたしません。そこにあるものは、ただただまず消費税導入ありきであり、国民不在、国民生活圧迫の税制改革でしかなかったのであります。不公平税制の是正を直間比率見直しによって達成しようとする竹下内閣の考え、方針は全くの的外れであり、内閣不信任に十二分に相当する罪状であります。(拍手)  不信任決議案賛成する理由の第三は、消費税法案の成立強行を意図して、十二分な論議を尽くさぬままに、本院並びに参議院においても税制法案強行採決という暴挙を繰り返していることであります。  消費税関連法案審議は、いまだ十分に審議されてはおりません。シャウプ税制以来の改革であると豪語してやまない総理でありますが、不公平税制を放置したままのところに消費税導入されるならば、不公平が温存されるどころか、さらに拡大しかねないのであります。  消費税逆進性は、どこで改善されたと言い切れるのでありましょうか。私どものところに六十二歳の独身の御婦人から手紙が参りました。その婦人は、現在、痴呆症状にもある八十七歳の寝たきりの老いた母親を抱え、収入は母親の老齢福祉年金と自分の厚生年金のみ、足りない分はささやかな蓄えの取り崩しとのことであります。寝たきり老人のための所得税控除を引き上げたとしても、納めている税が微々たる場合には、そうした救済措置の恩恵が何ら結びつかないことを認識すべきであります。  我々が、そうした弱い立場の方々の問題を、呻吟する庶民の声を一つまた一つ審議しているさなかに、本院で自民党三百議席の力を背景にして暴虐の限りを尽くす強行採決。さらに参議院においても、またしても審議途中において採決強行するなどは、全くもって言語道断。弱い立場人々の生活を、人生設計を土足で踏みにじる醜き暴挙と言うしかありません。(拍手)  竹下内閣は、こうした立場にある一人の御婦人にいかように説明されるのか。これは、逆進性緩和が極めて不十分であることの端的な事例と言わざるを得ません。我々は、この一点をもってしても、竹下内閣責任は極めて重大であり、内閣不信任に相当するものであると強く断言をいたすものであります。(拍手)  不信任決議案賛成する理由の第四は、政界、財界、官僚を巻き込んだリクルート疑惑解明に対して、内閣の終始回避的な姿勢によって疑惑が疑惑のままに葬り去られようとしていることであります。  リクルート疑惑は、相次ぐ真相の発覚により、疑獄事件の様相を一段と深めているのであります。現在、リクルート三大疑惑と言われております、いわゆる五社還流分である七十六万株の再譲渡先はどこかという問題、三十二社一個人に配分された中の江副前会長への還流分の政界工作の有無の問題、百四十億円を超えると言われる江副前会長の創業者利得の行方などが解明を待たれていたのであります。  そうした中で、特に、内閣総理大臣たる竹下総理と、そして、既に辞任したとはいえ、前大蔵大臣とその周辺が、依然として疑惑の中心的存在であることば極めて遺憾であると言わねばなりません。  我々は、本院の税特委において、リクルート疑惑解明に必要な資料の公表を徹底要求し、譲渡先リストの公開をするに至りましたが、それは疑惑解明の突破口が開かれたにすぎません。いよいよこれからが解明への本番なのであります。にもかかわらず、譲渡先リストの公開以降、竹下内閣は再び消極姿勢に逆戻りしているのであります。また、みずからの周辺に漂った不祥事に対し何らの反省の色が見られないこと自体、重大な責任回避であると言わねばなりません。  以上、四点にわたって申し述べましたように、今臨時国会における竹下内閣政治姿勢、具体的な行動、そのいずれをとっても、国民に背を向けたものであり、我々としては到底容認し得ないのであります。よって、内閣不信任決議案に対する賛成討論といたします。(拍手
  18. 原健三郎

    議長原健三郎君) 岡田正勝君。     〔岡田正勝君登壇
  19. 岡田正勝

    ○岡田正勝君 私は、民社党・民主連合を代表いたしまして、ただいま提案されました竹下内閣不信任決議案に対し、賛成討論を行うものであります。(拍手)  賛成の第一の理由は、今や国民最大政治不信を招いたリクルート疑惑の真相解明を故意に妨害しようとしていることであります。  川柳に「政治家はぬれ手でアワのつかみ取り」と言われているごとく、国民怒りは頂点に達しております。今や我が国のGDPは、先進国一の長時間労働に支えられて世界第二位となり、国民一人当たりのそれは、円高のおかげで先進国中第一位となりました。しかし、日本のお金の価値は余りにも低く、決して生活先進国とは言い得ません。国民の多くは残業と奥さんのパートで生活をやっと支えているのに、まともに働いて得たわずかな収入からは情け容赦なく天引きで税金を取り立てられ、高い物価と世界一高い地価にマイホームの夢ははるかに遠く去っています。国民は、生活の不安、教育の不安、病気の不安、老後の不安におびえつつ、つつましい生活を余儀なくされているのであります。  しかるに、職務権限を持った特定の政治家や官僚の場合は、リクルートコスモス株の譲渡を受け、しかも税金を支払う必要もないという、まさにぬれ手にアワの丸もうけをしておったのであります。だからこそ、川柳で「政治家は宝くじよりリクルート」とたたかれるのであります。国民を指導すべき政治家が、このような姿で果たしてその資格ありと言えるでありましょうか。国民に新たな負担を課す資格がありますか。断じてその資格はありません。  政治家がこのような状態であれば、政治に対する国民信頼を失うことは極めて当然のことであります。このことは、朝日新聞世論調査において、竹下内閣に対する支持率がこの九月から十二月までのわずか四カ月間で四五%から二九%に激減をし、支持しないが二九%から四七%に激増していることが端的に示しております。  このような状況の中で政治に一番強く求められているのは、リクルート疑惑を徹底的に究明し、その真相を国民に明らかにすることであります。それによって国民政治不信を払拭し、政治に対する国民信頼を取り戻すことであります。それは、今日の政治に課せられた最大の義務というべきではないでしょうか。  ところが、竹下内閣の姿勢はいかがでありましょうか。総理御自身にも疑惑が向けられているにもかかわらず、総理はその真相を明らかにしようとはしておりません。また、我が党を初め野党リクルート疑惑解明のため、衆議院のリクルート特別委員会の継続的な開催やリストの再提出、江副氏の再喚問を含む証人喚問の実現を求めても、一切これに応じようとはしません。宮澤大蔵大臣の辞任で事終われりとするのが竹下内閣基本姿勢ではないのですか。リクルート問題を次期通常国会には持ち越させないで、中長期的政治改革という課題にすりかえて逃げようとしているのであります。このような竹下内閣の姿勢がリクルートの疑惑隠しだと国民の目に映り、その支持率が激減するのは極めて当然のことではないでしょうか。(拍手)私は、このようなリクルート疑惑隠しを図る竹下内閣を信任することはできません。  ところで、うれしいニュースがここであります。それは、去る十六日憲政記念館で結成されました政治倫理綱領を実行する会、これに加盟をされた衆参国会議員は実に二百十七名の多きに上っておるのであります。そのうち……(発言する者あり)やじを言わないでください。そのうち、自民党の皆さんの中から衆議院で六十七名、参議院で三十五名の方々が加盟しておるのであります。まことに心強いことであります。そこで提案があります。今こそ政界浄化のため、自民党の皆さん、私たちとともに政界浄化のために決起をしようではありませんか。(拍手)  賛成の第二の理由は、国民反対の強い消費税法を、十分審議を尽くさないまま成立を強行したことであります。  民社党は、政府自民党との修正交渉に応じ、一定の成果を得ることができましたが、それは、自民党強行手段により政府消費税法が国民の声を何ら反映しないまま成立してしまうという最悪の結果を避けようとしたからであります。我が党が修正交渉に応ぜず、審議拒否に同調していたら、最悪の結果を招いたことが目に見えていたからであります。  しかし、民主政治基本にかかわる税制改革は、国民の合意を得つつ、徹底的な審議を通じて進められるべきであります。特に、シャウプ税制以来の我が国の税体系を根本的に変える消費税導入については、国民のあらゆる階層から広く意見を聴取し、時間をかけて論議をし、国民納得の上で導入するべきでありました。我が民社党が今臨時国会の開会に際し、いわゆる塚本三条件を提示したゆえんはまさにここにあり、消費税法の徹底審議を求め続けてきたのであります。しかるに、政府は、衆参両院とも質疑を一方的に打ち切り、十分な審議が行われることを拒否したのであります。これは明らかに、審議拒否と同様、議会制民主主義基本を踏みにじるものであり、我々は断じて認めるわけにはまいりません。  賛成の第三の理由は、竹下内閣政治不信を拡大させたと同時に、国民の暮らしに対する不満感、不平感を増幅させていることであります。  政府の経済白書や国民生活白書でも明らかなように、近年の株と地価の高騰は、国民の間の資産格差所得格差を著しく拡大をしております。例えば東京圏に住む約一千万世帯のうち、借家住まいは二二%にも達しており、地価上昇の悪影響だけをこうむり、持ち家世帯との格差は広がる一方であります。また、一般庶民の持つ一年定期預金金利は三・四七%にすぎないのに対し、高所得者ほど保有率の高い株価指数の上昇率は六十二年平均で四八・三%にも及ぶなど、金融資産面での格差も著しく拡大をしておるのであります。  さらに、竹下内閣は口を開けば「ふるさと創生」を唱えていらっしゃいます。ところが、都市と地方との格差は拡大する一方ではありませんか。このような格差拡大をもたらしたのは、有効な地価抑制策を怠ったり、株と土地の売却益課税の強化を行わず、政府機関の一部移転でお茶を濁し、地域の活性化対策に本腰を入れようとしなかった竹下内閣責任でもあります。まさに竹下内閣は、政治不信格差をこれまでになく拡大させた内閣と言えましょう。このような竹下内閣をどうして信任することができるでありましょうか。  私は、ここに強く不信の意を表明しつつ、竹下内閣不信任決議案に対する賛成討論を終わります。(拍手
  20. 原健三郎

    議長原健三郎君) 村上弘君。     〔村上弘君登壇
  21. 村上弘

    ○村上弘君 私は、ただいま議題になっている竹下内閣不信任決議案に対し、日本共産党・革新共同を代表して、賛成討論を行います。(拍手)  竹下内閣は、発足以来わずか一年の間に、みずからに対するリクルート疑惑についてうそをつき続け引責辞任を余儀なくされた宮澤総理を初め、三人の閣僚が反国民的言動や施策の結果辞任を余儀なくされ、今や内閣支持率は急落を続け、わずか一八%という世論調査の結果すら出ているのであります。まさに政権末期症状を通り越して、内閣存立の基盤そのものを失っていると言わなければなりません。  このように主権者国民竹下内閣を見放しているのはなぜか。それは、言うまでもなく、竹下内閣大型間接税はやらないと言って選ばれたはずのこの国会に、事もあろうに大型間接税にほかならない公約違反消費税を押しつけるために、本来召集すべきではない臨時国会をあえて召集したことに端を発しているのであります。しかも、前代未聞の大幅会期延長など、暴挙の上に暴挙を重ね、六割、七割の国民反対している消費税法案をあえて今参議院強行しようとしているからであります。しかも、一層許しがたいことは、今八割、九割の圧倒的多数の国民要求しているリクルート疑惑の徹底的究明によって政治国会の信用を回復することであるにもかかわらず、この国民の声には全く背を向けているからであります。  今、竹下内閣自民党にはこれらの疑惑について自浄作用を発揮する能力が全くないばかりでなく、公的違反の消費税強行することによって、リクルート疑惑解明を求める国民の願いに真っ向から挑戦さえしているのであります。あらゆる世論調査の冷厳な数字は、やるべきことはやらず、やってはならないことのみをあえて強行し続けている竹下内閣に対する国民の抑えがたい怒りの反映にほかならないのであります。  今日まで竹下首相は、事あるごとに、国民の声を大事に大事になどと口先では言ってまいりました。もしこれが真実であるならば、内閣不信任を突きつけられる前にみずから総辞職するのが当然ではありませんか。(拍手)しかし、竹下内閣は、世論にも道理にも挑戦して居座りを続けようとしているばかりか、内閣改造まであえてやろうとしております。これは言語道断であります。  私は、以上の立場から、竹下内閣不信任賛成理由を具体的に述べます。  その第一の理由は、自民党自身の選挙公約にも真っ向から反する消費税法案の成立をあくまで強行しようとしているからであります。  言うまでもなく、消費税は、その課税範囲からいって世界最悪の大衆課税であり、低所得者ほど負担が重くなる最悪の不公平税制であります。国民生活にとっては言うまでもなく、我が国の経済を支えてきた中小企業家にとっては、物価上昇、消費低下、競争激化、その上に価格転嫁の難しさから身銭を切って税の立てかえ払いを余儀なくされるなど、経営と生活の存立にかかわる重大問題であります。緩和措置とか修正とか、いかなる術策を弄しても消費税消費税であります。  政府が大宣伝してきた減税なるものも、大金持ち、大企業優遇の不公平減税であり、我が党の試算では、サラリーマンの八割以上は増減税差し引き増税になるのであります。もし真に国民本位の減税を考えるのであるならば、課税最低限の引き上げをこそ思い切って断行すべきなのであります。  竹下内閣公約違反国会決議違反消費税導入のためにあらゆる術策を弄してまで強行しようとしている戦後税制抜本改革とは一体何か。それは、結局のところ、戦後の憲法が主権在民を明記し、平和的、民主的原則を打ち立て、税制面でも曲がりなりにも貫かれてきた直接税中心、総合累進課税、生計費非課税、申告納税という民主的原則を抜本的に改悪し、戦費調達のために大型間接税導入し、大軍拡の道を進んできたアメリカやヨーロッパ諸国と同じ道に入ろうとしているものにほかなりません。(拍手)  消費税導入の真のねらいは、高齢化社会に備えるためなどというものではなく、軍備拡大の安定的な財源づくりのためであることは、竹下首相を初めこの悪法の作成、提出強行にかかわったすべての責任ある人物の言明に照らしても明らかであります。それは、今後、年金制度の改悪など一層過酷な仕打ちが高齢者に押しつけられようとしているのに対し、軍事費だけは四三・一%、アメリカの戦略援助中心の経済協力費はこの間に四四・八%と、異常突出が続いていることを見ても明らかであります。  こうしたことと、竹下自民党政治が教育の反動化をもたらし、農産物の自由化の強行による日本農業を存亡の危機に陥れていることが、日米軍事同盟強化最優先という反動的、反国民的政策の共通の帰結であるということは言うまでもありません。我が党は、このような政権の存続は、それ自体国民の不幸であることを断言するものであります。  不信任の第二の理由は、竹下内閣そのものがリクルート疑惑の渦中にあるだけではなく、真相解明を棚上げしていることであります。  公約違反消費税法案国会提出をした竹下首相を初め、中曽根内閣竹下内閣、二代にわたる自民党政権十数名の閣僚らが、リクルート疑惑に深く汚染されていることは天下周知の事実であります。本来、二代の内閣にわたるこれら政治家は進んでみずからその実態を解明し、その政治的、道義的責任国民の前に明らかにすべきであったのであります。  多くの庶民にとっては一生かかっても得られないような何千万、何億という譲渡益を、資金まで用立ててもらって一夜にして懐に入れながら、税金は一円もかからない。このような竹下内閣自民党国民に大増税を押しつけるなどということは、断じて許されるものではありません。(拍手)  言うまでもなく、リクルート疑惑なるものは、その規模において、その金額において、さらには疑惑にかかわっていた人物の政財官の広がりにおいて、何よりも米日関係を含むその黒い政治的背景が、天下を震撼させたロッキード疑獄をはるかに上回るものであることを、多くの国民は敏感に感じ取っているのであります。こういう重大疑惑の解明を、消費税強行することによってふたをしようなどということは、到底許すことはできません。竹下自民党内閣に対する国民不信任最大理由一つが、まさにこの点にあることを知るべきであります。本来、主要閣僚がうそをついたというその一点でも辞職するのが世界民主政治の常識であります。竹下内閣は直ちに総辞職すべきであるということを、主権者国民の名において断言するものであります。(拍手)  不信任の第三の理由は、税制改革の次は政治改革などと公言している問題であります。  竹下内閣は、竹下内閣に対する国民政治不信を逆手にとり、今日まで国民反対で何回も葬られてきた小選挙区制や政党法、さらには国家機密法など一連の反動立法の強行をたくらみ、公約違反など議会制民主主義のじゅうりんを行うだけでなく、制度の上からも戦後民主主義を根底から破壊することをねらっております。  これらは、反動的な行政改革、教育改革、税制改革などの名で進めてきた戦後政治の反動的総決算を戦後民主主義の総決算にも及ぼし、憲法改悪への最大の地ならしとして、日本型ファシズムを新たな段階に進めようとする極めて危険なたくらみであると言わなければなりません。(拍手)それは、ブッシュ次期米政権のタワー国防長官候補が、ペルシャ湾への自衛隊の派遣問題に関連して、日本は改憲も可能であると早くも公言していることと無関係ではありません。今、国会で国際的にも厳しい批判を受けている拘禁二法の成立を強行しようとしているのも、こうした民主主義の反動的総決算の一環であることは言うまでもありません。  このような竹下内閣の継続は、国民にとって百害あって一利なきものであり、もはや竹下内閣は、その存在が一日長引けばそれだけ国民の不幸が増大するだけであります。もしあえて居直りを続けるのであるならば、国会解散し、国民に信を問うべきであるというのが国民の声であります。戦後の保守党史で、このように沈滞した、社会正義が通用しない時代があったであろうかとある新聞は書いております。この主権者国民の共通の声には耳を傾けるべきではありませんか。直ちに総辞職をすべきであります。  以上、私は、竹下内閣の総辞職を強く要求するとともに、この要求を貫くためにあらゆる方法を尽くして徹底的に闘い抜くことを表明をして、この賛成討論を終わります。(拍手
  22. 原健三郎

    議長原健三郎君) これにて討論は終局いたしました。     ─────────────
  23. 原健三郎

    議長原健三郎君) 採決いたします。  この採決は記名投票をもって行います。  本決議案賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参されることを望みます。――議場閉鎖。  氏名点呼を命じます。     〔参事氏名を点呼〕     〔各員投票〕
  24. 原健三郎

    議長原健三郎君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開票。――議場開鎖。  投票を計算させます。     〔参事投票を計算〕
  25. 原健三郎

    議長原健三郎君) 投票の結果を事務総長から報告させます。     〔事務総長報告〕  投票総数 四百七十七   可とする者(白票)       百九十一   否とする者(青票)      二百八十六     〔拍手
  26. 原健三郎

    議長原健三郎君) 右の結果、竹下内閣不信任決議案は否決されました。(拍手)     ─────────────  土井たか子君外五名提出竹下内閣不信任決議案を可とする議員の氏名       阿部未喜男君    五十嵐広三君       井上  泉君    井上 一成君       井上 普方君    伊藤  茂君       伊藤 忠治君    池端 清一君       石橋 大吉君    石橋 政嗣君       稲葉 誠一君    岩垂寿喜男君       上田  哲君    上田 利正君       上原 康助君    江田 五月君       小川 国彦君    小澤 克介君       小野 信一君    緒方 克陽君       大出  俊君    大原  亨君       岡田 利春君    奥野 一雄君       加藤 万吉君    魚屋堅次郎君       金子 みつ君    川崎 寛治君       川俣健二郎君    河上 民雄君       河野  正君    菅  直人君       木間  章君    串原 義直君       小林 恒人君    上坂  昇君       左近 正男君    佐藤 観樹君       佐藤 敬治君    佐藤 徳雄君       坂上 富男君    沢田  広君       沢藤礼次郎君    渋沢 利久君       嶋崎  譲君    清水  勇君       城地 豊司君    新村 勝雄君       新盛 辰雄君    関山 信之君       田口 健二君    田中 恒利君       田邊  誠君    田並 胤明君       高沢 寅男君    竹内  猛君       辻  一彦君    戸田 菊雄君       土井たか子君    中沢 健次君       中西 績介君    中村  茂君       中村 正男君    永井 孝信君       野口 幸一君    野坂 浩賢君       馬場  昇君    早川  勝君       広瀬 秀吉君    細谷 治嘉君       堀  昌雄君    前島 秀行君       松前  仰君    三野 優美君       水田  稔君    武藤 山治君       村山 喜一君    村山 富市君       安井 吉典君    安田 修三君       山口 鶴男君    山下八洲夫君       山花 貞夫君    吉原 米治君       渡部 行雄君    浅井 美幸君       新井 彬之君    有島 重武君       井上 和久君    石田幸四郎君       市川 雄一君    遠藤 和良君       小川新一郎君    大久保直彦君       大野  潔君    近江巳記夫君       長田 武士君    鍛冶  清君       貝沼 次郎君    神崎 武法君       木内 良明君    草野  威君       小谷 輝二君    斉藤  節君       坂井 弘一君    坂口  力君       柴田  弘君    鈴切 康雄君       竹入 義勝君    竹内 勝彦君       武田 一夫君    玉城 栄一君       鳥居 一雄君    中村  巖君       西中  清君    沼川 洋一君       橋本 文彦君    春田 重昭君       日笠 勝之君    平石磨作太郎君       伏木 和雄君    伏屋 修治君       藤原 房雄君    二見 伸明君       冬柴 鉄三君    古川 雅司君       正木 良明君    水谷  弘君       宮地 正介君    森田 景一君       矢追 秀彦君    矢野 絢也君       薮仲 義彦君    山田 英介君       吉井 光照君    吉浦 忠治君       渡部 一郎君    安倍 基雄君       阿部 昭吾君    青山  丘君       伊藤 英成君    小沢 貞孝君       大矢 卓史君    岡田 正勝君       春日 一幸君    川端 達夫君       河村  勝君    神田  厚君       木下敬之助君    小渕 正義君       佐々木良作君    田中 慶秋君       滝沢 幸助君    玉置 一弥君       塚田 延充君    塚本 三郎君       中野 寛成君    中村 正雄君       永末 英一君    楢崎弥之助君       西村 章三君    吉田 之久君       米沢  隆君    和田 一仁君       安藤  巖君    石井 郁子君       岩佐 恵美君    浦井  洋君       岡崎万寿秀君    金子 満広君       経塚 幸夫君    工藤  晃君       児玉 健次君    佐藤 祐弘君       柴田 睦夫君    田中美智子君       辻  第一君    寺前  巖君       中路 雅弘君    中島 武敏君       野間 友一君    東中 光雄君       不破 哲三君    藤田 スミ君       藤原ひろ子君    松本 善明君       村上  弘君    矢島 恒夫君       山原健二郎君    大橋 敏雄君       多賀谷真稔君  否とする議員の氏名       安倍晋太郎君    阿部 文男君       相沢 英之君    逢沢 一郎君       愛知 和男君    愛野興一郎君       青木 正久君    赤城 宗徳君       麻生 太郎君    天野 公義君       天野 光晴君    甘利  明君       新井 将敬君    有馬 元治君       粟屋 敏信君    井出 正一君       井上 喜一君    伊東 正義君       伊藤宗一郎君    伊吹 文明君       池田 行彦君    石井  一君       石川 要三君    石破  茂君       石橋 一弥君    石原慎太郎君       石渡 照久君    糸山英太郎君       稲垣 実男君    稲村 利幸君       今井  勇君    今枝 敬雄君       宇野 宗佑君    上草 義輝君       上村千一郎君    魚住 汎英君       臼井日出男君    内海 英男君       浦野 烋興君    江口 一雄君       江崎 真澄君    衛藤征士郎君       榎本 和平君    遠藤 武彦君       小川  元君    小此木彦三郎君       小里 貞利君    小沢 一郎君       小澤  潔君    小沢 辰男君       小渕 恵三君    尾形 智矩君       越智 伊平君    越智 通雄君       大石 千八君    大石 正光君       大島 理森君    大塚 雄司君       大坪健一郎君    大野  明君       大野 功統君    大原 一三君       太田 誠一君    岡島 正之君       奥田 敬和君    奥田 幹生君       奥野 誠亮君    加藤 紘一君       加藤 卓二君    加藤 六月君       鹿野 道彦君    海部 俊樹君       柿澤 弘治君    梶山 静六君       粕谷  茂君    片岡 清一君       片岡 武司君    金子 一義君       金子原二郎君    金丸  信君       亀井 静香君    亀井 善之君       亀岡 高夫君    唐沢俊二郎君       川崎 二郎君    瓦   力君       木部 佳昭君    木村 守男君       木村 義雄君    菊池福治郎君       岸田 文武君    北川 石松君       北川 正恭君    北口  博君       北村 直人君    久間 章生君       久野 忠治君    工藤  巌君       熊谷  弘君    熊川 次男君       倉成  正君    栗原 祐幸君       小泉純一郎君    小宮善太郎君       小杉  隆君    小宮山重四郎君       古賀  誠君    古賀 正浩君       後藤田正晴君    河野 洋平君       河本 敏夫君    高村 正彦君       鴻池 祥肇君    近藤 鉄雄君       近藤 元次君    左藤  恵君       佐藤 静雄君    佐藤 信二君       佐藤 敬夫君    佐藤  隆君       佐藤 文生君    佐藤 守良君       斉藤斗志二君    齋藤 邦吉君       坂田 道太君    坂本三十次君       桜井  新君    櫻内 義雄君       笹川  堯君    笹山 登生君       志賀  節君    自見庄三郎君       椎名 素夫君    塩川正十郎君       塩崎  潤君    島村 宜伸君       白川 勝彦君    杉浦 正健君       杉山 憲夫君    鈴木 善幸君       鈴木 恒夫君    鈴木 宗男君       砂田 重民君    関谷 勝嗣君       園田 博之君    田澤 吉郎君       田名部匡省君    田中 龍夫君       田中 直紀君    田邉 國男君       田原  隆君    田村  元君       田村 良平君    高鳥  修君       高橋 一郎君    高橋 辰夫君       竹内 黎一君    竹下  登君       竹中 修一君    武部  勤君       武村 正義君    谷  洋一君       谷垣 禎一君    谷川 和穗君       玉生 孝久君    玉沢徳一郎君       近岡理一郎君    津島 雄二君       塚原 俊平君    月原 茂皓君       戸井田三郎君    戸沢 政方君       戸塚 進也君    渡海紀三朗君       虎島 和夫君    中尾 栄一君       中川 昭一君    中川 秀直君       中島源太郎君    中島  衛君       中曽根康弘君    中西 啓介君       中村善四郎君    中村正三郎君       中村  靖君    中山 太郎君       中山 利生君    中山 成彬君       中山 正暉君    長野 祐也君       二階 俊博君    二階堂 進君       丹羽 兵助君    丹羽 雄哉君       西岡 武夫君    西田  司君       額賀福志郎君    野田  毅君       野中 英二君    野中 広務君       野呂 昭彦君    野呂田芳成君       羽田  孜君    葉梨 信行君       橋本龍太郎君    長谷川 峻君       畑 英次郎君    鳩山 邦夫君       鳩山由紀夫君    浜田 幸一君       浜田卓二郎君    浜野  剛君       林  大幹君    林  義郎君       原田  憲君    原田昇左右君       東   力君    平泉  渉君       平沼 赳夫君    平林 鴻三君       深谷 隆司君    吹田  愰君       福島 譲二君    福田 赳夫君       福田  一君    藤波 孝生君       藤本 孝雄君    二田 孝治君       船田  元君    古屋  亨君       保利 耕輔君    穂積 良行君       細田 吉藏君    堀内 光雄君       堀之内久男君    前田 武志君       牧野 隆守君    増岡 博之君       町村 信孝君    松田 岩夫君       松田 九郎君    松永  光君       松野 幸泰君    松野 頼三君       松本 十郎君    三ッ林弥太郎君       三原 朝彦君    三塚  博君       箕輪  登君    水野  清君       宮崎 茂一君    宮里 松正君       宮澤 喜一君    官下 創平君       武藤 嘉文君    村井  仁君       村岡 兼造君    村上誠一郎君       村田敬次郎君    村山 達雄君       持永 和見君    粟山  明君       森   清君    森  喜朗君       森下 元晴君    森田  一君       谷津 義男君    保岡 興治君       柳沢 伯夫君    山口 敏夫君       山崎  拓君    山下 元利君       山下 徳夫君    山中 貞則君       山村新治郎君    山本 幸雄君       与謝野 馨君    若林 正俊君       綿貫 民輔君    渡部 恒三君       渡辺 栄一君    波辺 紘三君       渡辺 省一君    渡辺 秀央君       渡辺美智雄君    佐藤 孝行君      ────◇─────
  27. 原健三郎

    議長原健三郎君) 本日は、これにて散会いたします。     午後二時五十五分散会