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山花委員 大臣のお考えはそういうことだとわかったのですが、文部省の周りの皆さんは
大臣には恐らくそういう問題についてお話もされないんじゃなかろうかと思っております。
実は同じような問題がたくさんあるんじゃないかと思っておるのです。高石さんの問題についてお名前が出たときに私が思い起こしたものが、八二年暮れの段階のことでありますけれ
ども、当時も
委員会で問題となりました九産大にかかわる事件です。大学の皆さんが文部者の官僚の皆さんを接待をするために、毎月上京して料亭で酒食を提供しておったという問題が
議論となりました。慣例化しておったというのであります。年間この財源といたしましては六千万円もの交際費を使っておったということの中で、当時も高石さんの名前が出ておりました。料亭での、私学の助成をもらうための、そのための接待ということでありますけれ
ども、当時新聞に出ておりますから、失礼かもしれませんけれ
ども名前を読み上げますと、文部省側は当時の官房長、そして高石邦男管理局
審議官、その他私学振興の課長等が料亭で接待を受けたということになりました。実はこの問題が出たときに一緒に出た官僚の方は、申しわけありません、そのとおりであると認めたのであります。高石さんはどうしたか。全く私は知らぬ存ぜぬで突っ張りました。事実があったんだけれ
ども、彼は否定した。その後かなり正確な資料というものがたくさん出ました。三十万円の料亭の領収書が出ることから初めとして、高石さんがそうした接待にあずかっておったことについては間違いないということになった。
実は後ほど
総理に伺うつもりですけれ
ども、今回また自粛についての通達が出されましたが、当時も自粛についての通達が出されまして、
関係業界という言葉を使われていますけれ
ども、そうした接待などについては慎まなければならぬということが当時からあったのだけれ
ども、高石さんについては全くそんなものは無視してこうした接待にあずかっていたのではなかろうかという当時の記録が残っているわけであります。こんなことから考えますと、今度の高石さんの弁解につきましても、当初の、妻が妻がというところから証言が撤回されたということを含めて、いろいろな問題について前回の証言については疑問がなおたくさん残ります。
なお、その後私たちの党では九州に
調査団を派遣いたしました。その問題の詳細につきましては、改めて文教
委員会その他で伺うことになると思うのですけれ
ども、たくさん問題点が高石前次官をめぐって実は出されているわけであります。芸術工科大学の問題があります。例えばそれにつきまして申し上げますと、六十三年六月二日、九州芸大二十周年記念式典に高石文部次官がいらっしゃって祝辞を述べた。その後でありますけれ
ども、全くそれまで
議論となっておりませんでした地元における附属研究施設の概算要求というものが大学で極めて慌ただしく取りまとめられまして、概算要求が出されるという経過になりました。私
どもに来た投書によりますと、実はこれは長年、大体そうした大きな予算を文部省からとるためには、時間がかかるものだから、まず概算要求を出しておくことになるだろう。ことしはそれがけられたようであります。もし高石さんが当選して文部省族の議員になったならば来年はこれが通るかもしらぬ、再来年はこれが通るかもしらぬという格好で出されたのだというような疑問が持たれている具体的なケースであります。
あるいは、そうした問題について幾つか申し上げますと、地元で問題となっている問題といたしましては、さっき申し上げました接待問題の九州産業大学、補助金がカットされました。本年三月三十一日まで五年間であります。ところが、ことしの三月十八日にこれがもとに戻る。もとに完全に戻ったわけではありませんけれ
ども、基準を緩和して二五%復活し、一億九千九百七十四万七千円の助成が出たということについても、高石さんがこれは動いたのだということについての問題がございます。
あるいは、そうしたことにつきましては、ありとあらゆるお金の集め方をしたということについてはいろいろ伝えられておるわけでありますけれ
ども、全国学校栄養職員
協議会というのがあります。高石さんが給食課長をやっておった当時、協力者
会議をつくったそうですけれ
ども、八月六日、これは福岡で集まったときですけれ
ども、栄養職の皆さんに、高石さんが当選したならば、そうしたならば高校栄養教諭という資格、教諭資格です、資格の問題について
法律が実現してくれる可能性がある、高石さんというのは力を持っているんだ、当選したらそうなるからと言って、一人一万円当てのカンパの要請があったというような格好で、資格を売るというような金の集め方もしている。
たくさんの問題、こう出てくるといたしますと、実は
大臣にいろいろ省内の圧力あるかもしらぬけれ
ども、やはり張り切ってやっていただきたいと思うことは、先ほどの労働省と同じであります。この問題については文部省全体の信用がかかっているわけでありますから、一般的な問題じゃなくて高石問題について、過去のこうした具体的な事例とか今起こっている国民の疑惑にこたえるような、専門のこうした何らかの
調査の機関をつくって徹底的に
調査して、身を切らしても文部省としてはここでもう一遍国民の信頼を立て直すためにスタートするという、そうした意気込みを示していただきたいと思いますが、
大臣いかがでしょうか。