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政府委員(
松井隆君)
プルトニウム輸送の
国内着陸空港のお話でございますけれ
ども、今後私
ども関係者、関係省庁が協力して検討をしていくということになるわけでございます。
それで、着陸空港の条件も
先生今御
指摘がございますけれ
ども、現時点においての私
ども料技庁の立場ということで、一般的にこういうことを考えたらどうかと留意していることがございます。
それを申し上げますと、まず
プルトニウム航空
輸送に使用される
飛行場につきましては、新しい今度の
日米実施取り決めの
附属書五において、「盗取又は妨害行為から守るため、警察を含む関係当局の協力を得て又は他の武装要員を使つて航空機への接近を制限することにより、実現可能な最大限度において、航空機の隔離が確保される。」ということになってございます。したがって、
国内着陸空港としては、こういった
核物質防護措置を十分講じる
可能性があるものであるということが一つの
要件になろうかと思っております。
それから二番目としては、
プルトニウムの航空
輸送は積載量との関係でまだ未定でございますけれ
ども、やはり安全に収納して持ってくるということになりますものですから、ある程度の積載重量になるというふうに考えられます。したがって、
輸送距離も非常に長時間になるわけでございまして、使用する
飛行機は恐らく大型貨物機になるだろうというふうに考えます。したがって、それに必要なやはり長い滑走路が必要になるというふうに考えられます。それから、かつまたそういった大型貨物機が安全に離着陸し得る管制通信
施設が備えられていると、そんなようなことがまず頭に浮かぶわけでございます。そういった
意味合いでの、私
どもは、これはもちろん先ほど申しましたようにこれから関係省庁と連絡して決めていかなくちゃならない問題ございますけれ
ども、そういうものを
前提としまして、うちとしてはそんなことはどうかというふうに留意しているわけでございます。
それで、例えば大型航空機が着陸可能な三千メーターの滑走路というふうに考えますと、そういった民間空港、これは現在
国内にも相当あるというふうに聞いておりますけれ
ども、先ほど申しましたように、
プルトニウム輸送の
国内離着陸ができるということ、十分な
核物質防護措置を講じることが必要である等々のいろんな条件があるわけでございまして、今後整備される空港も含めて総合的な観点から検討していくということになるというふうに思っておりまして、現段階において条件を満たすのが幾つというふうにはちょっと一概に申し上げられないということでございます。