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国務大臣(
宇野宗佑君) 御
承知のとおり、アメリカとの問題を
一つ一つ片づけてまいりました。
外務大臣は、今日内政に関する総攬者という立場におります。これは
英国もアメリカも同様であります。
現在、日米間の問題、これに対しましても
外務大臣が出ていきゃいい、私はこう思いますが、しかし、やはり所管省がございますし、
外務省はそうした問題と表裏一体となって交渉しておるわけであります。私も
日本におりますが、しばしば書簡の往復によっていろいろと私
たちの
気持ちを訴えておるということも事実でございます。ちょうどたまたま国会も予算
委員会の最中で、私はその予算
委員会を留守するわけにはまいらぬ、またこうやって
条約案件も御審議願わなくちゃなりませんから、
外務大臣は衆参両院の
外務委員会以外にも内閣
委員会、さらには安保
委員会、さらには沖縄北方領土
委員会等々、土曜日以外はもうぴったり日程が組まれております。そうしたこともやはり私は果たしていかなければなりません。
したがいまして、当然今黒柳
委員のおっしゃることはもう本当にうれしい限りでこざいますが、そうした拘束もあるし、また議会というものは一番大切なところでございますから、そうした事情を相手国にも伝えながら、とりあえずこの間は予算
委員会に
関係ない小沢官房副長官にひとつ行ってもらおうとか、そのかわりに向こうから電話がかかってきまして最終的には私が判断をするとか、いろいろそうした手分けをしてやっておるというのが現在の
日本の外交でございまして、連休という長い間でございますから、私はやはり韓国へ行きました。
中国もことし十周年、早く行って全人代でおかわりになった方々にも敬意と祝意を表して、さらにその
関係を深めたい。さらにASEANはやはり足元でございますから、OECDの会議がもう近くございますのでやはりASEANの御
意見も聞く、NICSの
意見も当然あるだろうと、そういう立場におります。
したがいまして、拡大ASEAN会議のときにはアメリカのシュルツ国務長官とお出会いしようと、こういうふうにもうかねて約束もしてありますし、また私が南米方面を回る、そうしたアメリカの近くに行ったときには、やはり極力ワシントンに足を運んでいろんな問題に対して、別にこれ問題なくてもやはり大切な国々ですから
意見の交換は常にする、こう思っております。
欧州だと、もうほとんど一週間に一回は留守にして
外務大臣はあちらこちら回っているというんですよ。だから私も気が気でないんです。欧州はもう電話かけ合いましてね、電話でしゃべっておると。局長クラスもECの中では電話でもう片づけておるというようなこともありますが、
我が国は一々出かけなくちゃならぬのだな、もう少しくスピーディーにやりたいなという問題もございますが、そうしたこともあるということも今後ひとついろいろと考えていきたい、かように思っておる次第であります。