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安恒良一君
大臣がお答えになる前に。
「公益法人の運営に関する
指導監督基準について」いうのを六十一年七月二十二日に決めています。そして、収益事業の
指導のガイドラインもあるわけです。ところが、この法人は、それにことごとく違反をしています。
まず第一点を挙げましょう。公益事業の発展
確保以上に収益事業を行っているということ、これが第一点。第二点、社会的信用をこれによって大きく傷つけた。いわゆる脱税をして追徴金をとられたということで非常に農民の心を痛めた。第三番目、収益事業の利益は公益事業のため以上に拡大をしている。公益事業のため以上に収益事業の利益が拡大をされている。これはまさに、いわゆる
指導ガイドラインに全く相反したことをやっているわけです。しかも、この
指導基準の中に、公益法人の収益事業については、総理府では収益事業の目途を当期支出合計の二分の一以下と、こういうふうにもうはっきりしている。ところが、私のもとにあるところのこの支出で見ますと、二分の一以下どころかおよそ同額になっている。ですから、せっかく決められたことをこれすべて、何
一つ守っていないんですね。ですから、こういうものを一生懸命になって官僚が弁護すると、おかしなことになりますよ、これ。
というのは、これは率直に言って、この農協観光というのは
運輸省と農水省の共管であることは知っています。知っていますが、観光事業に関してはこれは
運輸省の所管なんですから、この協会自体は農水省と
運輸省の共管であることはこの問題についても共管である。しかし、直接の監督
指導はこれは
運輸省がお持ちなんです、これにあるように。それが全く
指導基準やガイドラインと離れたことを平気でやって、これが今日まで見逃されてきた。私がここで問題にしたから厳重にやりますやりますと急に言い出しているけれ
どもね。今までは、これはあんた、収支決算というのは毎期見てきているはずだ。それなのに、歴代
運輸省のいわゆる担
当局長なりそれから
大臣も、まあ
大臣はなかなかここまでわからぬと思うんです、やっぱり担
当局長がしっかりしないとわからぬと思うのですが、これを見過ごして今日になっている。
こういう点について、今私が指摘をした、いわゆる公益法人の運営に関する
指導基準と全く反しているという点について、
大臣、どういうふうにお考えですか。今後農水省とも相談をして、どのようにこれに対処されますか。