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戸田委員 全く時間がないので詳しくやれないのですけれども、いずれ
機会を見まして、再度またいろいろと検証していきたいと思うのです。
最後に
一つ、これは「
JRの現状について訴えます」ということで、六十二年の十一月、
管理者有志ということで幾つかの
問題点の
指摘がなされて、訴えられておるわけです。それをちょっと読みますと、
百十五年の歴史と伝統をもった
国有鉄道が、
民営鉄道の
JRとして
発足してから、すでに八カ月が経過いたしました。
その間私
たちは、
民間人になりきるための
意識改革に懸命になって取り組んでまいりました。
JRの前途は明るく、
民営鉄道として力強く発展するものと期待されていますし、私
たちもそうあって欲しいと心から願っていますが、親しい友人と話しをしますと、本当にこれでよいのか、
JRは働き甲斐のある職場になるのか、自らの将来はどうなるのか、という不安と不満が次々と出されているのが
実情です。
かつては現場協議で苦しめられ、
国鉄改革の過程では、ひたすら
意識改革―というより不当労働行為(国労を脱退させ、鉄労、勤労への加入促進)に奔走した現場管理者は、いままた黒字基調の確立という大義の前に、すべてを犠牲にしている、といっても過言ではありません。
等々、と四点ほど
指摘をされているわけです。
その中で、非常に職場が暗い。それから、本社
採用学士といいますか、そういう人を中心とした学閥人事が依然として残されている。そしてそういう者を中心に人事運用がなされておる。現場でやっておる管理者というものは浮かぶ瀬がありませんといったようなことを訴えているわけです。そして二つ目は、一般社員の営業活動のノルマが余りにも厳しい。民間
企業として全社員が営業活動、例えばフルムーン乗車券あるいはオレンジカードの販売等々に取り組んでおりますが、それは当然のこととしても、私
たちも管理者として率先して
努力していますが、非番の日に何の手当も支払わず、一般社員にまで強要することに心苦しさを感じています。同時に、非番日や公休日での行動をも含めて勤務評定をしなければならないという風潮をそら恐ろしくさえ思います等々、いろいろと言われておるのです。
これは今実際
各社に共通のようでありますけれども、そういった高ノルマを課せられて、公休日でも何でもみずから出てやらなければいけない、あるいは
関連事業の中でそういうものを販売して、そして結果的にはそれが取り消しをされるとか、形式的なことでやられているということも非常に多いと訴えているわけです。だから私は、今後の
JR発展の最も根底になる経営陣がそういうことであればこれはちょっと情けないことだな、こういうふうに考えるのですけれども、
大臣、感想はいかがですか、今のような
状況。