○大森昭君 まあこれ以上言いませんが、例えばいろいろ勧告が出ていますが、例えば一行政区画で一局にした方がいいとか、
総務庁というのはいろいろ言いたいことを言うのも結構ですが、正直申し上げまして、行政区に合わせて
郵便の集配だとか配達業務をやるというわけにはいかないところにこれは
郵便事業の難しさがあるんで、言われることはそれは自由ですからあれですけれども、今も郵務
局長が言いましたように、例えば統廃合するにしても、そこに働いている労働者がどういうぐあいになるのか、そういう問題が全部あるわけですよね。
そうすると、やはり
一つのそういう勧告を出されるときに、まず前提条件は、今郵務
局長も言ったけれども、多くの人が働いているというやっぱり状態の中で、こうあってほしいというあれがないと、ただ普通の、言っちゃ悪いんですけれども、分離官庁だからいいというわけじゃないんですけれども、どこか直せばいいというだけじゃないんですね、これ。現業官庁ですから。だから、これからまたいろんな意味合いで監察をやられるときには、どうかひとつそういう趣旨合いで行政監察をやっていただきたいと思うんです。
それで、実は貯金の問題だとか何とか大分出ていますが、私はこれ以上もう申し上げませんが、いずれにしても、これも今の
郵便事業と同じで、これからどういう格好になるかわかりませんが、どういう状態が出てもこれ一生懸命貯金の外務員の方は奨励活動やらなければいけないんですね。今さっきからずっと中村
局長の話を聞いておりましても、正直申し上げると、少し庶民性の感覚がないんじゃないかという感じがするんですよ。
きょうはこれでやめますが、例えば税務の問題でも、
マル優制度廃止になって税金がかかるといったときに、今一般の中小企業から庶民の人が、一番何があなたは嫌いですかといったら税務署なんだよ。税務署というのは嫌で嫌でしょうがないんだよ、これ。我々は給料からぱあっと引かれちやうでしょう。勤め人の人はね。まあ別にどうということはないんです。大企業の
社長なんて言ったって、会計士かなんか、インチキ会計士とは言わぬけれども、要領のいい会計士だ、それにやってもらっている。ところが、この税務署というのは、物すごく嫌なんですよ。そうすると、これが今度税金引かれるでしょう、二〇%なら二〇%ね。そうすると、それが税務署に通知が行くのか行かないのか、非常に心配するんですよ、貯金した人が。そうすると、ただ
マル優廃止で、金利の
自由化でいい商品を出したなんというだけでは簡単にいかないですよ。これ、その心理状態というのは。いかなることが起きるかというのは、今ここで議論しているような状態じゃないと私は見ているんですよ。しかも貯金の奨励に行くと、何よ、
郵便局の人は、
マル優廃止したのに何やったのよということから始まってくるわね、正直言って。それは三百万が五百万になったから、少しは今度は上がちょっと伸びたから成績が上がるんじゃないかとか、
自主運用が許されたから少し金利をよくしていい品物、そんなことを、まあそれはそう
考えざるを得ないのでしょうけれども、それではやっぱり現場で働く貯金の労働者というのは、そうはいきませんよ。そんな高邁な話をしたって、貯金してください、ああそうですか、じゃ、あなたのところは、これからいい商品が出るから貯金してあげましょうなんて、そう簡単にはいかないですわね。
だから、どうかひとつ、きょうはこれ以上
質問もしませんし、回答も要りませんが、とにかく大勢の人たちが
郵政事業の中で意欲的に働いているということをやっぱり
総務庁の方も、これからまた
貯金事業をやるのか、保険
事業をやるのか知りませんが、そうしてぼおんとこれ出されたって、
局長の言うとおりですよ、もう現場で働く労働者は物すごい勢いで今苦労しているんですよ。あの宅配便がぐっと伸びたやつにそれに対抗して
競争しているなんというのは大変なもんですよ、今。もっと僕に言わせれば、もうこれだけ、きょう午前中に三
事業は非常に成績がいいなんて言ったって、一体成績がよくて、金でも何でもね、さっき平野
委員が
質問したって、何も特にいいものを出しているわけじゃないんだから、正直言って。これはもうしっちゃかめっちゃかで苦労しているのに、こういう勧告をお役所的に出されたって、これとってもじゃないけれども、現場じゃもう大変ですからね。ひとつこれからまたいろんな
事業を監察されて勧告するんだろうと思いますが、どうかひとつ小包を
廃止するということが本旨じゃないと、もっと能率的にやってもらいたいというこ
とが趣旨であるということですから、そういうことには一段と現場の労働者も頑張ると思うんですが、どうかひとつよろしくお願いして、
質問を終わります。