○黒柳明君 確かに
日本は唯一の被爆の国であり、核に対しての話り継がなきゃならない大きな役割もありますし、それから平和憲法を持っておりますし、
自衛隊の
海外派遣、派兵禁止、
派遣までも厳しい条件がついている、これは間違いありません。世界唯一の、今まで有史以来あるいは建国以来例がない
法律、姿勢を持っているわけですよ。ただ問題は、それだけでこれからの
日本が、あの経済大国一位、それがたたかれていると同じように、
アメリカのあのゼントルマンがテレビの前で野蛮行為をするような、ああいう一企業に対して感情的にむき出しになる。それはやっぱり世界から、いや、この国ではこういうわけだというそれだけで国際社会でおつき合いいただく、これはもうできないことは間違いありませんね。
ですから、これをつくるときには、英
局長が二、三年とおっしゃったけれ
ども、必ずしも二、三年じゃなくてもっと長いスタンスで――まあ二、三年でいいですね、長く必要ないです、二、三年立派な調査をされて
自衛隊は除いたんだと、こう思いますけれ
ども、各国の
援助体制の中で軍隊の役割、何もこれを私強いでクローズアップする必要はないと思いますよ、
局長。何も軍隊だけが
援助しているんじゃないんですから。みんな総動員ですから。特にお医者さんなんというのは最大の要員ですよ。最大の力ですよ。ですけれ
ども、お医者さんが出てくる前に、それは
日本の
災害だってそうですからね、やっぱり
自衛隊です、泥まみれになって働くのが
自衛隊でしょう。そして当然のことながらお医者さんが相当手厚くこれを看護するわけですからね。
ですから、英さんが二、三年の過去のケースを見て、これはもう私が言うまでもないと思います、各国軍隊の役割、そこなんかも強調しなきゃならない、強調すべきだ、隠しちゃならぬ、はっきり教えるべきである、国民の前に。そして、だけど
日本は
派遣は今
考えてないんだと。何かそういうことを除きますと、世界各国から見ると、
日本だけもうけやがってと。何を言ってるんだ、おまえたちは怠け者じゃないかという
意見、そんなことやったってだめなんですから。客観的に見て
我が国の誠意、
我が国の国民の税金、これを行使する上において
我が国の許容できない範囲、これはだめですよ、憲法があるんですから、
自衛隊法があるんですから。だけどそれをきちっと守った上においてもっともっと
外務省が、それこそほかの
省庁と違って国際的視野、感覚もあって今までも苦労し、これからも苦労する先兵なんですから、こういう
法律を契機にして、各国の軍隊なんかどういう役割をしたのか、どれだけ効果的だったのか、どういう機動力を持ってきたのか、そういうものもやっぱりやることと、そうなると、おまえ
自衛隊を容認するんじゃないかと言われたら言われたっていいじゃないですか。そんなことは言う人の勝手じゃないですか。それは主観があるんだから、その人の哲学ですから。
英
局長笑っているけれ
ども、そんなことはもう言われなくたって知っているよなんて笑っていらっしゃいますけれ
ども、これは英さんに言ったんじゃないですよ、僕は
条約局長と
大臣に今言ったんです。これは私の責任分野じゃありません。皆さん方が一生懸命調査してつくられて、これからも苦労されるわけですから、そんなこともひとつつくったあと、何だ
自衛隊来ねえじゃないかと言われないようにしてくださいよ。そんなこと言われたらそれこそもう逆手にとって、何言っているんだおまえはと、このぐらいに言えるぐらいな強いやっぱり外交、強い姿勢でこの
法律を自信を持って通過するなら通過してもらわないと、通過したわ、超党派で賛成したわ、それでやっちゃったら、何だまた文句言われた、そんなことじゃうまくないんじゃないか。済みません、私の主観で申しわけありませんけれ
どもね、そういうことも私感じております。
我が国のどっかで大
災害があれば
アメリカはすぐ来ますよ、もう軍隊がいるんですから。ですけど外国の人だって
心配します。これこそもうすっ飛んできますよ、ほかで例がありますから。外国の場合には、
民間のボランティアといったってなかなか
日本みたいに号令一下というわけにいかないんですよ。それなりに強いですよ、ボランティアというのは。
日本も強いですよ。強いけれ
ども、やっぱり軍隊の方が強いですよ。これは当たり前です。
自衛隊はいつも
日本の
災害だって第一番ですよ。七年前の伊豆沖
災害だって、一番初め発見したのが木更津のヘリコプターじゃないですか。山の上で水漏れがある、ダムが切れている、夜中の十二時じゃないですか、静岡県知事が
自衛隊に
要請したのは。やっぱりそれだけの機動力があるから、これはもうへのもの言ったってだめなわけですよ。
そういうこともひとつこの中には、当然
自衛隊は
派遣しませんと、しかし外国の軍隊や何かは現に
災害出動されている、
災害に対して非常に効果的な力を発揮しているわけですから、そんなことも
考えながら、ただ単に方便として、いや余地残しているんだと、こんなことで
国会発言しているんじゃないと私は信じますけれ
ども、その点についてもひとつしっかりした姿勢でこれを実施してもらいたい。ひとつ要望しておく。
それで最後にMFOの問題です。まあいろんな問題
考えたけれ
ども、MFO、国際監視軍ですか、これに対してやっぱり
援助をされるんですか。PKO、国際平和軍とはちょっと違いますね、これはもう私言うまでもない。国連のもとにある
援助部隊と違いますよ。これはもう来年の予算に
援助をつけると、二百万ドルですか、こういうような記事が出ていまして、またこれはマスコミの皆さん方に教えていただいたんですけど、これは大体その方向でまとまるんですか。