○松本(善)
委員 時間が十分ありませんので、ここはきょうはこの程度にしておきますが、今の
外務大臣の御意見を踏まえて今後ともいろいろと議論をしていきたいというふうに思います。
〔甘利
委員長代理退席、
委員長着席〕
私はきょうは沖縄問題を少しお聞きしようというふうに思うのです。
私
たち共産党の国
会議員団は八月の上旬に沖縄の基地の調査をいたしました。自民党も後から調査団を出されることになったということを聞いておりますけれ
ども、今復帰後十五年
たちまして沖縄の基地は非常に大きく変貌してきている。私
どもの見方でいいますならば、やはりアメリカの海洋戦略が採用になってから
日本の基地全体がそれに沿うように再編をされて、沖縄はその最先端で、核戦争を含むどのような戦争にも対応できるようなそういう総合的な基地に変貌、強化されつつある、こういうふうに思っているわけであります。
調査をした結果は——本
委員会でもポメックス・サガ号の問題を前にお聞きしたこともございます。きょうも第一一徳丸の航空自衛隊の被弾事件が問題になりましたが、いわば戦場さながらということが沖縄の現地
新聞では言われる状況でありました。私は保守的な方々にも随分お会いしたのですけれ
ども、例えば沖縄の県漁連の方々、皆保守的な方々です。もう一回起こったら沖縄の漁業は崩壊する、そういうふうに言っておられる状況でありますし、ちょうど私が沖縄に行っていたときにポメックス・サガ号に被弾をさせたFA18の大演習がありました。F15と合わせて三十機ぐらいです。本当に戦場さながらというのがまさにぴったりするような状況でありました。
日本の基地の七五%が集まっておりますだけに、これは深刻な問題である。
そこで、
外務大臣としてアメリカ
政府と折衝してもらわなればならぬ問題が幾つかあるということを発見してきましたので、それについて
伺いたいというふうに思うわけであります。
一つは、基地のそばの小学校の問題なんです。これは驚いたことなんですが、普天間第二小学校というのですが、校長
先生に聞きますと、四十五分の授業の間に授業を中断すること六、七回というのです。これはもう授業にならないと思いますね。子供は完全に耳をふさぐし、
先生はそういう爆音が聞こえるときには、例えば電話をするときには、大変失礼ですが、今爆音がすごいのでちょっとお待ちくださいと言うぐらいなんだそうです。そうすると、これは到底授業ということにはならないのです。標準学力検査をやったときに、十数回から三十数回中断、これでは学力検査はできないですよ。ですから、よくまあこの状態が続いておると思うのですが、児童にとっては一日一日が非常に大事。これが一年続いたら学力の低下が物すごいことになりますから、すぐに解決をしなければならない。
宜野湾の市長さんは基地をやはり返還してほしい、こういう話でございました。私も、やはり基地を返還すべきだ。
日本の基地全体の七五%が集まっているようなところで、沖縄県民は本当に大変な状態だと思うのですね。私は、
外務大臣に基地の返還の折衝をしてやってほしいと思いますが、一体この普天間第二小学校の状況をこのままにしておいていいと思われるかどうか、返還問題とあわせてお答えいただきたいと思います。