○大森昭君 よく
中身を読んでいないからわからないんですけれども、どうも私は、
土地対策というのはいろんなことの起きてくる現象を追って
措置をしているような感じがするんです。
しかし、
土地というのは、これは幾ら
東京湾なんかを埋め立てしたって、多少はふえますけれども、特段ふえるわけじゃないんですね。そうなってくると、
土地というのはもう昔から、何世紀も前からずっとそんなにふえないでもって、人が住んで交通がどうなって、産業がどうなってと、もう決まっているわけですね、そうでしょう。例えば物だったら、洗濯機でも何でも二年ぐらいして次にぶっ壊してまた新しくつくればもうかるとか何とか、今いろいろやっていますが、
土地の問題というのはそうじゃないんだから、もうちょっと中長期的な
計画という問題を提起して、一体どうあるべきなのか、それは現状の、例えばさっき
建設大臣が言われたように、突如として高騰になったのは国鉄の民営分割でもって売り出したこれがある、そういう現象はあるにしても、しかし
土地の問題というのはもっと抜本的なものだと思いますので、今報告があったこれは
民間業者を
対象にしているから、どうやったらどうだという現状を肯定しての
対策だと思うんですけれども、できればもう少し長期的な
対策を立てる。
例えば、こういうことを言うと怒られるかもわからないけれども、
東京から一時間くらい行った茨城県の岩井というところ、あそこは何にも電車が行ってないものですから、浅草からバスで普通まともに行って一時間ぐらいで、ちょっと街道が混んだら二時間も三時間もかかっちゃう。物すごく安いですね。今一反三百坪幾らで売っているんですよ。そうなっておれば、そこのところを買っておいて、それで鉄道敷くかどうか今なかなか問題あるでしょうけれども、すぐそこですから、岩井というのは利根川が流れているのがちょっとぐあいが悪いような感じがするんですけれども、そういうようにすれば何かもうちょっと——もちろんこれは岩井の人がそう簡単に
土地を売るかどうかわかりません。そんなことを言ったら怒られるかもわからないけれども、一つの例で
東京の近辺にもそういうようなところがあるわけです。
だから、今やるといったって、それは
東京から車で行けば一時間なんだけれども、残念ながら交通圏じゃないから、今はそこへ家を建てて
東京へ勤めるというわけにはいかないんです。だから、そういういわゆる長期の
計画でやるのにはどうしたらいいか、僕は専門家じゃないから全然わからないんですけれども、農地の問題の線引きの問題とかいろいろあるんでしょう。だから、もう少し
建設省にしても国土庁にしても。何か少し夢のような話で現実性がないというようなこともあるかもわからないのだけれども、そういう先の
計画を立てる。
大体どこの役所も、言っちゃ悪いけれども、はっきり言いますと、
局長になっても二年で大体おしまいたし、
大臣は一年でおしまいだし、そんなことを言ったって、おまえの言っているのはなんということになるかもわからぬけれども、
土地のことなら長い
計画で物事を運ぶようなことをやってもらいたいと思うんです。そんなことを言っていたのじゃなかなか
局長から次官にもなれないなんという
お話もあるかもわかりませんが、余りぐあいの悪いところはちょっと後で削除してもらうけれども、いずれにしても
土地の問題がこれだけ問題になっているのに、正直申し上げて
大臣だから何でもできるというわけじゃないでしょうけれども、とにかく、これじゃ売上税だって何だって、
景気が今悪いでしょう。円高でしょう。いろいろ問題が起きるんだから、実際の話、税制だけの問題でもって議論なんかできないでしょう、今はっきり言って。だから、どうかひとつ
土地の問題についていろいろ
建設大臣、
国土庁長官、新聞に出ておりますが、庶民の声を代表して物を言いますので、よろしくひとつ抜本策をお願いしておきます。
さて、法案に入ります。法案の問題ですが、いろいろ
補助率を下げて、より
事業を
拡大してというようなことが言われておりますが、大体ごとし
補助率を
改正することは公約違反じゃないですか。調べた範囲では公約違反になっているんですけれども、これはどうなっているんですか。大蔵省、自治省は。