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野坂委員 それでは、
外務大臣は時間が参りましたからどうぞ。
防衛庁長官に
お尋ねをいたします。
たった一週間前に本
会議場で新田原における事故あるいは百里における事故、そして資料の横流し、汚職事件、一連の問題を
指摘をして、議場を通じて
防衛庁長官が陳謝をされたことはいまだ記憶に新たなところであります。綱紀粛正は三
自衛隊の統率者としてはっきりやる、舌禍といいますか、三軍というお
言葉をお使いになったのもそのときでありました。二十六日には観閲式に中曽根
総理が出席をして、これらについて抜本的な対策を行わなければならぬという訓示を述べておることも御
承知のとおりであります。綱紀粛正は必要であるという
お話をされました。
しかし、二十五日の土曜日には、
昭和四十六年に雫石のニアミス事件で多くの人
たちが犠牲になりました、百六十二名の
皆さんがお亡くなりになったという事実はいまだ記憶に新たなところでありますが、そのときの該当者でありました隈元一尉の執行猶予期間が切れたという励ます会が福岡で行われ、当日、七つの航空基地からT33練習機が十機飛来して、二十名到着をし、十八名はその励ます会に消えていった。ゆうべ遅く私がテレビのチャンネルをひねると、帰るときの
自衛隊員がスーツバッグと土産を手に持って飛行機に乗り込む情景が映りまして、この目で見せていただきました。
これはどういう
状況なのか。新聞等に報道されたところによりますと、それぞれの基地司令が、六十時間とか四十時間とかの飛行訓練、それはどこに行ってもいいということで許可をしておるということでありますけれ
ども、国民から見て公私混同のそしりは免れないと思うのであります。私は本
会議場でも申しましたように、高い税金を払って、その税金で
運営をしておる、そして国民の財産といいますか、
自衛隊機を使ってそれぞれ私的な会合に出ていくということは、
長官が本
会議場で粛正を述べられ、陳謝をされ、
総理が述べられていても、このような情景を我々はどのように受け取っていいのか、極めて遺憾としか言いようがないわけであります。
防衛庁側もまた昨日は、
調査をしてみなければわからないけれ
ども、それぞれ司令が許可を出されておるので問題はないと思うという
意味の発言をされたやにも聞き及んでいるところでありますが、これらについて
調査をし、どのような御感想をお持ちか、またどのように対処するつもりなのか承りたいと思うのであります。