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勝屋参考人 お答えいたします。
ただいま
先生御
指摘ございましたが、
電話帳につきましては、御
承知かと思いますけれ
ども、一年間に一億一千万冊、
国民一人当たり一冊ぐらいの発行配付になっております。その中の半分といいますか、主要な部分を占めておりますハローページは、五十音別にすべての加入者を掲載してありますので、私
どもとしては一番基本になる
電話帳だ、こういうふうに考えております。
この
電話帳につきましては、そのほかにタウンページと言っております職業別もございますが、このハローページ、タウンページにつきましては、数年前から大分
国民の皆様あるいは広告主の皆様からいろいろ御批判をいただいております。この御批判の中身は、まず引きにくいということ、それから、これは例外もございますけれ
ども、例えば東京二十三区あたりを見ますと、厚過ぎて扱いにくい、もう少し薄くしたらどうか、それからさらに字をもっと大きくしたらどうか、こういうふうなところに集約されると思います。そういうふうな御
利用者の方々の御要望におこたえすべく、
昭和五十九
年度の後半から六十二
年度にかけまして、
全国的にハローページ、タウンページの
改善を現在進めておるところでございます。その際、じゃハローページを具体的に収容区域をどの程度に設定したらいいか、こういう問題がございます。これが実は
電話帳の
改善の一番基本になるところだと思います。
御
承知のように、私
どもは
電話の
料金につきまして最低通話料の区域というものを設定しております。これは
全国に五百六十ばかりございます。この
電話料金の単位
料金区域と言っておりますが、これが社会生活圏として一番まとまった単位ではないかということで、
一つの目安として、そういうふうな
料金区域ごとに
電話帳を発行するというふうにすれば、さらにお役に立つものになるのではないか、こういうふうなことで進めてきたわけです。しかしながら、これは決して単位
料金区域を絶対の基準としてやる、こういうようなことではございません。
現実に五百六十単位
料金区域ございますけれ
ども、そういうふうに画一的に細分化するというふうなことは、私
どもとしては必ずしも考えていなかったわけですが、これは大変申しわけないことでございますけれ
ども、ただいま御
指摘いただきました鹿児島県あるいは大分県などにつきまして、現に発行されている
電話帳が非常に薄くなり過ぎたのではないか、こういうふうに私
ども反省しているところでございます。
それで、実は六十年の十一月に発行したばかりでございますが、次回は六十二年の四月に発行する予定でございます。六十二年の四月の発行に向けまして、今少し分け過ぎた点につきましては、御要望をいろいろ伺いながら再編成する、その際に当然統合していく、こういうふうに考えておるところでございます。
なお、一言だけつけ加えさせていただきますと、こういうふうに薄くいたしましても、それ以外の
地域のものも、同一県内であれば全部無料で差し上げるということにしておりまして、
電話帳の中にもそういうふうな掲示な
どもしておりますが、今御
指摘のような
郵便局なんかの場合には、そういうふうな御要望をいただかなくても、私
どもの方から
一つの県内まとめて差し上げるとか、そういう措置も考えていきたいと思います。
それからもう
一つ、鹿児島県の場合には特に島の部分がございまして、これをどう扱うかというのが非常に問題のあるところなんですが、やはり具体的に申しますと、県庁の
電話番号であるとかその他公共機関の
電話番号、あるいは公益
事業の
電話番号であるとか、そういうふうな県民の皆様が共通に必要とされるような
電話番号につきましては、いかに分冊しましても、その巻頭の部分か何かに、そういうふうな
電話番号をまとめて収録する、こういう措置もしていきたいと思います。
昨年の十一月というと、ちょうど
全国総支社に
地域の
電話帳
事業部を設置したときでございまして、これは今の
事業部長が判断する前にこういうことが決まっておったわけでございますが、現在の九州の
地域電話帳
事業部長もこれを見て非常に反省をしておりまして、次回に向けて必ず
改善したいと思っておりますので、よろしく御了承願いたいと思います。