○
藤井(治)
説明員
お答え申し上げます。
なお一番最初に、
先生東京湾横断道路の事業費が二兆五千億というふうに申されましたけれども、私ども
予算委員会等でも一兆一千五百億というふうに公式に御報告申し上げておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
今
先生から御
質問の、この東京湾横断道路の事業の際の民間のメリットは何かということでございますが、いろいろな角度からの見方があろうかと思いますけれども、こういう東京湾横断道路のような大規模な
プロジェクトというのは、こういう厳しい財政事情のもとでは、通常の考え方ではなかなか事業化ということはできにくい
プロジェクトであろうかと考えております。そこで、私どもいろいろな工夫をさせていただきまして新しい方式で今回事業化のお願いをしたわけでございますが、そのことによっていろいろな需要を生むことに相なります。したがって、いろいろな需要を生むということは、こういう新しい方式を工夫することによって、本来東京湾地域にあれば非常にいろいろな意味の活性化の源になる
プロジェクトを実現し、あわせていろいろな需要をこれによって生み出す、こういう意味の大きなメリットがまず考えられるわけでございます。直接的な需要が出る、こういうことでございます。
それからさらに、例えば房総半島一つあるいは神奈川県相模
地方をとってもそうでございますけれども、現在神奈川県等では京浜工業地帯、いろいろな歴史的な背景を持って現在に至っておりますけれども、これの再活性化というような問題が非常に叫ばれている昨今でございます。また、房総半島においては新しい意味での活性化を、県の方でも三つの
プロジェクトを
中心に議論をされている状況でございます。こういったようなものを通じまして、いろいろな波及的な民間活力を活用した需要喚起あるいは地域
開発ができるようになる、こういう意味の民間にとってあるいは
我が国の
経済の振興にとって大きな役割を持つものでございます。
また、もう一つ別の側面から考えますと、いろいろなところで民間
資金というものは
我が国において非常に有利な状況である、こういうふうに言われております。この民間
資金の一番有効な、一番というと語弊があろうかと思いますが、これがこれからの社会資本の整備に向けられるということは非常に有効なものであろうということで、適切な民間
資金の投資対象ということもあろうかと思います。
こういうもろもろのことを含めまして、民間のいろいろな御協力をいただきまして、今回の大規模
プロジェクトを何とか事業化に向けてまとめ上げだというのが現状でございます。