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上田耕一郎君 私もこの
地域は一年以上前、もっと前ですが、調査に入っていろいろ調べてきているんですけれ
ども、調査してから当日、大蔵省のお役人さんを呼んでかなり詰めたことがあるんです。そのときにも問題にしたんですけれ
ども、西戸山は中曽根首相のお声がかりで始まっている、御存じだと思いますけれ
ども。例えば、日経の五十八年七月二十七日の記事ですが、「難問多い公務員
住宅高層化」というんですが、中曽根首相は六月二十三日、大蔵省の西垣理財
局長を首相官邸に呼び、それで公務員
住宅問題を言いつけたと。首相が大蔵省の理財
局長西垣氏、彼は以前、
建設担当でここに座っていたこともあるのでありますけれ
ども、理財
局長を呼んで、首相がじきじきにやれということで始まったのだから、これは異例のことですよ。
それで、モデルケースだと松原審議官は言われた。あそこは首相がじきじき目をつけてやれということで始まっているんですよ。だから、
都市計画決定も何もないのに会社はできてしまう、アセスメントも始まってしまう、ひどい話なんだ。これは神谷さんも聞きましたけれ
ども、
都市計画法によれば、国有地ですから当然都道府県、市町村がやるはずなんだよ。しかも、一般競争入札じゃなくて随意契約でやらそうというんでしょう。ああいう国有地を払い下げる場合は、
国民の財産なんだから、やっぱりなるべく高く売れる方がいいわけだから当然一般競争入札だ。それを随契でやらそうなんてとんでもない。随契でやらすというと、結局
法律を調べると五十九条の四、「特別の事情がある場合」、これしかない。
そういうめちゃくちゃなやり方で、あそこの野島吉朗
東京興産社長、それからあそこの田村専務が代表取締役になって、これはそう大きな会社じゃない、それが大きな企業を集めて、野島、田村なんというのが
中心に座って、随契で、しかも周りの住民から反対運動が起きて大問題になっている。国会でも問題になっているでしょう。極めて異常な事態ですよ。その裏には政治献金まであるのじゃないかというので去年我々は安武質問で大分追及した。千葉まで飛び火しているという
状況なんですね。
もう時間が参りました。最後に、大臣、これだけ西戸山問題というのは国会でも問題になり、今、日照の問題もありましたけれ
ども、地元でもテレビの障害問題でも問題になっており、それから区議会でもあそこの再開発問題として非常に重視されているわけだから、やはり単純に首相のお声がかりで、どこかから、それこそまるで違うお人柄の方から恐るべき圧力がかかっているのかもしれませんけれ
ども、そういうのに屈しないで公正なやり方でひとつ進めるように、こんなとんでもないやり方はやってもらいたくない。やっぱり
建設大臣が責任を持って、疑惑の残らないやり方で進めるということをぜひ要請したいと思います。