○河野(正)
委員 安いと同時に安全性が保証される有効性が保証されるということであれば、大臣のおっしゃるとおりですね。ところが、単に安いからということだけでそういうところと取引するというところを私はきょうは強く
指摘しておるわけですね。
そこで、大臣は非常に良識的な御
答弁でございましたけれ
ども、省内では現金問屋というのは正規の手続を経て許可を受けているんだから、そこから買うのが何で悪いかという
姿勢が下部の方に残っていることは事実です。もう私に前にもそういうふうにおっしゃったんですから。大体、
政府委員というのは我々といろいろ折衝して、我々がどういう
質問をするかということだけ聞いて帰られればいいのに、そこでいろいろ
議論をなさって、そういうことをされている。ですから、せっかく大臣がそういう常識的な御
答弁をなさっても、下部ではそれがそのまま実行されていない、実行されない危険性というものがある。でございますから、なおさら私はこの問題については強く
指摘をしておかなければならぬというように思います。
どうも、今日こういった医薬品販売のずさんさというものが非常に露骨に出てきておる。こういう
状況でございますが、何といっても商売は利潤を上げなければならぬという目的があるものですから、できるだけ安いところから買う。そこで、これはもう現大臣と直接
関係ございませんけれ
ども、実は私前回の
委員会でも
指摘するときに感じたわけでございますが、とにかく現金問屋から買えば非常に安上がりなんだ。むしろそういう医業経営が非常に厳しくなったという
状況ですから、これは公的
医療機関であろうが私的
医療機関であろうが同じことだ。ですから、できるだけ安いところから買う。
ですけれ
ども、有効性あるいは安全性、こういうものは十分
考えていかなければならぬということで、率直に言って、できるだけ誤りがないような取引をしていくことをみんな
考えておると思うんです。ところが、これはもう前の大臣にむち打つわけじゃございませんけれ
ども、第二市場から物を買えば非常に安上がりで経営にプラスになる、そういうことで非常に実績を上げておるというふうな話に対して、当時大臣が答えられた答えは、自治体病院等ではそういった現金問屋で買うということによって非常に実績を上げておる、したがって、改めて今後我々は薬価行政の中でこういう方向が、方向というのは現金問屋から買うということ、強く反映するために努力いたします。これは前大臣の
答弁なんですよ、
増岡大臣じゃないです。
だから、私
どもは、買う買わぬは別として、現金問屋だって許可を受けて資格を持っているわけですから、それは別として、それを奨励をする、それはまあいろいろ危険性がありますよ、それを奨励するというような大臣の
答弁、これはもう
増岡大臣も恐らく、現金問屋から買う買わぬは別として、とにかく医業経営が厳しくなったんだから、できるだけ支出を抑えようということでやるということについては全面的に否定できない。ですけれ
ども、今私は申し上げたが、クレスチンにいたしましても、それからやせ薬にいたしましても、要するに原料が安いものですから、そういうところから買った、そこで事故が起こった、そういう危険性があることは、すべてではございませんでしょうが、事実ですね。そういうふうな発言が
委員会の中であっておるわけですから、奨励することはないと思うんですね。だから、
増岡大臣からひとつ改めてそういった面に対しまする御見解を明確にお示しいただきたい、こういうふうに思います。