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島田委員 今
お話にありましたように、現在で一五%
程度でありますから、恐らくことしは二〇%台に達するかどうかも心配されるという
ソビエト側の
消化率であります。
我が国も八二年あたりが大変低いのでありますけれ
ども、七〇%
程度を消化すればある
程度、昨年
渡邉長官が
考えを述べておられます点からいえば、まあアローアンスというのは二、三〇%ないと窮屈でやりにくくてかなわぬという
お話がございまして、その点は私
どもも理解ができるのでありますが、いつも心配されますことは、高値安定ならいいのでありますが、
ソビエトの一五%や二〇%のような低い
水準で我が方のいわゆる
消化率を問題にされたのでは大変困る。昨年も当
委員会で
岡田委員が同じことを言っているわけでありますが、後ほどちょっと申し上げますけれ
ども、私は、まずこうした低い
歩どまりをどうやって上げるかという点についてもっと真剣に
両国が
議論をしてもらわなければ困る。これは同じようなことを毎年言っております。しかし、
期待をするという方向だけではもはや解決をしないのではないか。具体的に
消化率を上げるために我が方として協力し、あるいは
一緒に何かやらなければいけない点があるならば大胆にそこに踏み込んで、やはり
ソビエト側の
消化率を向上させるということに力点を置かなければいけないのではないか。
さらに、五百メートル
以浅問題というのは、昨年
寄港地等の問題との引き合いでこれは一応のおさまり方はしたのでありますが、同じような問題がまた出てこないという保証はどこにもない。たまたま
クォータも含めて、
我が国における福島県小名浜への
寄港を認めたわけであります。これは、また後ほどこれだけで御
質問したいと思っておりますが、そのときに、恐らく
消化率もかなり向上するのではないか、またそれを最大の
理由にされて譲歩されたと私は当時承りました。ところが現実には、
寄港地を認めて、
ソビエト側に
我が国の
経済水域内で大いにひとつ
漁獲をしてほしい、そういう
門戸開放を行ったのに逆に
クォータの
消化率は減ってしまった。これは大変ことしは特徴的に、
議論をそこに集中してやらなければならない
問題点を含んでいるのではないか。ですから我が方も、かなり言ってまいりました
寄港地を認めてやれば
クォータの
消化率は今の
水準よりもうんと上がるだろう、こう見ていたのが逆に下がってしまった。そういたしますと、
寄港地を認めたということは正しかったのか、正しくなかったのかという
議論にも発展しかねない、こういう問題をはらみますから、この際、本年の実態について、
水産庁長官で結構でありますがどのように
認識をされていらっしゃるのか、そこをまずお聞きしたいと思うのです。