○安恒良一君 そうすると、一生懸命、時間が遅くなっても早くなってもやると、こういうことですな。
総裁、これからちょっとお聞き願いたいんですが、実は、私は東海道新幹線における雪害対策をこの
委員会で二回にわたって
議論をして、当時総裁に、いつ原案ができ上がりますかと言ったら、五月いっぱいをかけてでき上がると。そしたらでき上がり次第届けたい、こういうお約束をいただいていました。五月が過ぎまして六月になってもどうもお持ちになりませんから、二十六日の日に関西空港
法案について二時間
質問に立つ前の日に、
国鉄に、あれはどうなっているんでしょうかと言ったら、いやあしたお届けしますということで、二十五日付の新聞に発表されると同時に、二十六日、私ここで
質問をしているときにいただきました。
委員会は、
大臣も御承知のように、四時半ごろまで採決その他かかりましたから、それから部屋に帰って、見まして、少し数点これは
質問しなきゃならぬな、どうも僕の考えておった真意と大分違うなと
思いましたから、これは担当常務に来ていただこうと思って連絡をいたしました。そしたら、五時少し過ぎてもいいでしょうかと言うから、結構です、お待ちをしておりますと言ったら、私の部屋に立松という副技師長がお見えになりました。そこで、いや、きょうは技術的なことよりも、この中身について私は
政治的に少し納得のいかぬところがあるから、聞きたいから、担当常務はどうされましたかと聞いたら、出かけておりますと言う。それは出かけられることもあると思う。じゃどこに出かけておられますかと言ったら、わかりませんと言う。わかりませんと言うんです。ああそうですか、それじゃあなたはお帰りくださいと。自分のところの常務さんがどこへ行っているかわからぬような人と
お話しするわけにいかぬということで、お引き取りを願いました。
そういういきさつがありましたから私は五時半過ぎに引き揚げたんですが、その晩何も連絡はありませんでした。それから、きのうの朝も全然連絡がないのであります。そこで、ああこれはいかぬな、これは
国会で
質問でもしないと出てこぬ気だなと
思いましたから、両先輩に話をして、悪いけど私の
質問時間に少し時間いただけないかということと同時に、
政府側に、あしたはそういう
問題を含めてきちっと
質問したい、こういう通告をしたんです。通告をしますと、途端に動きが慌ただしくなりまして、私、夕方、本会議が終わりいろんな
委員会をやって五時ごろ帰りましたら、実はお見えになりまして、実は担当常務が朝から
先生にお目にかかりたいということで待機しておりますと言うから、そんなこと今聞いたってしようがないじゃないかと。それから、私の秘書には、私が部屋に帰ってきたら連絡をほしいということは聞いていましたが、担当常務がお目にかかりたいという話は聞きませんでした。
そういうことがありまして、そして、きのうの晩になりますと、担当常務からまず宿舎に電話がかかってきました。私は、もう今ごろあなたに弁明を受ける余地はありませんと言ったら、今度は私の宿舎までわざわざおいでになりました。しかし私は、何もきのうの晩に私の宿舎に来てもらう必要はないんです。私がおととい担当常務に来てほしいと言ったときに、例えば、後になったら、
監理委員会に呼ばれておったなんてきのう言っていますから、それならそれで私には、実は
監理委員会に呼ばれている、だから今晩遅くてもいいでしょうかとか、あしたの朝どうですかと、こういう話があれば何のことはないんですね。そのときは全然、
監理委員会に呼ばれているのかどこへ行っているかわからぬと言うんだから。だから、私から言うと、取ってつけたんじゃないか、
監理委員会へ行っておったというのは取ってつけたんじゃないか。
そういう姿勢で、そして、これは
国会で
質問されそうになると思うと、慌てて人の宿舎まで弁解に来る。こんなことを常務がやっておるようで、私の
労使の信頼なんというのができるんだろうか。少なくとも担当常務というのは民間会社で言うと重役ですよね。その人がまず先頭に立って働く気を起こさせるとか、サービスに徹するということがないと、相手側だけに、
労働組合だけに求めたってだめなんですよ。ましてや、私は、現在は運輸
委員でもあります、決算
委員長でもあります。そして、このことについて二回にわたって
質問をしているんだ。その人間が出てきてほしい、
説明を聞きたいというときに、私が荒立てなければそこそこの人間をやってそれで済まそうとする。この態度では、私はどうにもならぬと思うんです。あえて私はそのことをね、そのことが一事が万事じゃないかと思うんです。そういう当局の姿勢で、今日の
国鉄の
問題が乗り切れるんでしょうか。すなわち、
国鉄の
問題について、大変な
赤字が出る。そして行管庁の
意見があったり、
監理委員会からの
意見がある。そういう中で、自分たちにちょっと情勢が有利だと、この際ですなと言う。
というのは、私に対してそんな扱いですから、私はまあ
国会の中でも厳しく
質問をするということについては大体御承知おきだと
思いますが、そういう人間に対してもそんな扱いをしておって後から弁解がましいことばかりやる。ましてや、一般の人に対してということを私は心配しておる。そういうことについて総裁、あなたを責める気はないけれども、あなたの部下がそういうことをやっている。せっかく私は、
国民のためにも、どうしても雪害対策をことしの冬からやりたいと思うからこそ、時間が遅くても来てくれぬかと、こう言っているわけですからね。そうすると、今聞いたら、勤務時間は朝から晩までですと。本当に誠意があったら、例えばきのうの朝でも、私が朝国対に出る前に、もしくは本会議に出る前に、廊下にでも来て、実はこうこうこうでしたという弁明があってしかるべきじゃないですか。部下を遣わして、安恒さん体があいたら一遍会いたいなんてね、それも私には正確に伝わらない。そういう姿勢で担当常務が勤まりますか。
私は、そういうあなたたちの姿勢について考えなければ、これからの
国鉄の
再建というのは大変だと思うんです。お互いに誠心誠意
労使が信頼し合い、
国民の信頼が得られなきゃなりません。また、立法府の私たちとの間の信頼
関係もできなきゃなりません。しかし私は信頼をそぎました。ですから、これから私は、
国鉄の
問題に関する限りは、事前
質問通告はやめることにします。全部本番でやります。これは事前通告というのはお互いに相互信頼の約束であって、総理のときには文書でもってやることになっていますが、
大臣や総裁に
質問するときお互いに事前通告しなきゃならぬという
国会の規定はないんです。ただお互いに相互信頼の中でやっていることですからね。片一方側がそういう人の信義を裏切るようなことをやる限り、今後私は
国鉄問題の
質問は全部ノー通告でやりたいと
思います。このことをはっきりしておきます。
それと同時に、僕はそういうやり方というのは間違いじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。考え方を聞かせてください。