○武田委員 先日は、総理をお呼びしましてお尋ねをしました。昨日、実は官房
長官や総理
大臣、農林
大臣に申し入れもしました。その際、特に官房
長官に会いましたとき、食糧庁としましては、こうした非常な心配の中の食糧問題、米の
需給とかそういうものについて余り深刻に考えてないですな。官房
長官に会ったら、最初に何と言ったと思います。米は大丈夫ですよ、こう言うのです。お天気は心配ありません、こう言うのです。だれがそう言ったのだと言ったら、いやそうなんだということで、
食糧庁長官等の農林省がそう言っているのかと思わざるを得ない。この間の総理の
答弁の中においても、私はこの事態を深刻に受けとめているというようなことは感じられないわけです。みんなが一生懸命心配しているときに、一国の総理やそういう
方々がむとんちゃくであるということは、まことにもってその農政に対する姿勢というものを疑わざるを得ない。このことはいかぬと思うのです。ですから、そういう
意味で閣僚すべてにしっかりとレクチャーをして、実態を教えていくくらいの責任を持って取り組んでほしい。この間の総理の
答弁の中で、私は農林
大臣に全幅の信頼を置いている、大変な確信を持った
答弁を聞いておりますし、そういう
意味で、
農林水産大臣の農政の中における責任者としての識見と姿勢というものは非常に大事になってくる、こういうふうに思うわけです。それを一番期待しているのは
農家の皆さん方ではないかと思います。
そこで、まず最初に、総理から信頼を受けまして全権を委任されて農林行政に当たる最高責任者として、
農林水産大臣もお米の問題については一切私が最後は決めるのですということも言っていましたから、この問題についてどういうふうにお決めになるつもりか、二、三簡潔にお聞きします。
一つは、三期
対策、
転作面積の大幅な緩和を求めています。我々も要望しました。そして、
備蓄の必要性も認めております。我々も、もみ貯蔵として二百万トン
程度は必要である、これは食糧の安全保障ということ、しかもこういう緊急事態が発生したということを考えて、今後
国民に安心して食糧を提供するという責任の上に立ってしかとやるべきだ、こういうふうに申し入れをして、
農家の皆さん方もそういう要望を掲げております。この点についてどういうふうに考えているか。
もう
一つは、他
用途米として今年から作付されております稲あるいは青刈り、ホールクロップサイレージ用の稲についても
主食用の稲に切りかえて
政府は買い上げをしてもらいたい。特に、きょうの新聞でも御
承知のとおり、宮城県等では他
用途利用米を
主食用にするということを決めてそういう運動に入りました。こういうことを考えますと、まず農林
大臣から、
農家の皆さん方のそうした切実な要望にこたえ得るかどうか、しかと
答弁をしていただきたい。簡潔に、やる、やらない、これだけで結構です。