○吉田
委員 今
長官のお気持ちは確かに承りました。したがって、私は
長官に申し上げておきますが、どんなに時日がかかろうとも、この問題の
究明のためには
徹底的に
全力を尽くしていただきたい。必ず
原因を突きとめていただきたい。そういうこともできないようであるならば、今日科学
技術が高度に発展した我が国において、しかもこういう最新鋭の兵器を
訓練して国を守るということ、その根底自身が
国民には大変疑われ始めると思うわけでございまして、そういう点で事は極めて重要だと思います。
それから、先ほど来各
委員がいろいろと御
質問になりました点でもありますけれ
ども、要するに、こういう
事故が頻発するということは、機種がどのように優秀であれ、あるいは
操縦員の
訓練が今日までどれほど行き届いているとはいえ、しょせんこの
PS1というものは一種の欠陥機なのではないかと言わざるを得ないと私は思うのです。これは、ともかく
PS1が契約されて取得されてから、今日まで延べ二十三機が配属されたわけですね。ところが、そのうちの六機が大
事故を起こしているわけなんです。ほかにも中
事故もあるように先ほど聞きました。二十三分の六というのは四分の一以上ですね。四機に一つが
事故を起こして、大破して、そして人が死んでいく、これはもうまさに問題だと思うんですね。
それでも、残っている
飛行機は大丈夫です、よしんば大丈夫であっても、これはやはり使えない
飛行機になりつつあるのではないか。今すぐやめろとは言いません。しかしながら、その辺の重大な認識をなさりませんと、あるものだから、国家財産だから、そして国防は大事だから
訓練は一日もゆるがせにできないのだという
考え方の延長線上だけで今後進んでいかれるのは、いかがなものかと思わざるを得ないわけなんです。
特に今までの
事故は、例えば浮流物と衝突したとか、あるいは
操縦上のミスであったとか、特に去年起こりました
事故な
ども、我々は随分いろいろ意見を申し上げました。要するに、まだこういう
事故が頻発しておる
状況なんだからへ
余り低空で旋回したり、やや無理と思われるような
訓練はなるべく慎重にやるようにしたらどうかと言ってきたやさきでありますが、ともかく今までの
原因は、ほとんどが
操縦ミスと思われる。よく
原因はわからないけれ
ども、山にぶつかったということも、それはそれが一つの物理的な現象としてわかっているわけなんですね。
今度は、物にぶつかったわけでもなし、しかも
操縦ミスとも言えるのか、言えないのか。この種の問題をこのまま残して前に進むということは、先ほ
どもお話がありましたけれ
ども、大変士気を阻喪させることになりかねない。
国民が
自衛隊、特に
海上自衛隊の
航空機出動に対して大変に心配の念を深くするのではないか、むしろその方の問題が非常に大きいと思うのでございますが、いかがでございますか。