○
成相善十君 まず最初にお礼を申し上げたいと思います。
加藤国土庁長官には、
集中豪雨災害直後の二十四日には、交通や通信がともに途絶の中をいち早く
現地に出向いていただきまして、被災
状況をまずみずからで、自分で確かめられたり、また迅速適切な陣頭指揮を行っていただきまして、本当にありがとうございました。
引き続き、二十六日には二階堂幹事長、二十八日には建設大臣と、
視察をいただきまして、御配慮や御激励をいただいたことは、県民の一人として厚くお礼を申し上げる次第でございます。
このたびの
災害が、けさの
資料にもございましたように、
死者百三名、行方不明四人、重傷六十一人、そしてまた
家屋の
全壊、
半壊、
浸水など、
住家被害約一万九千戸でございます。この総数というのは、
災害救助法の適用を受けました三市十カ町村の総
世帯数が約五万七千戸でありますので、実にその三分の一の
世帯が
山崩れで家が崩壊するあるいは
死者が出る、泥土や
流木、土石流を伴った洪水であの惨状の
被害を受けたということになるわけでございます。こうした悲惨な
状況の中で、
自衛隊の皆さんや
警察、消防等、各県から大挙して出動していただきまして、幅広い強力な救援活動で
応急対策をとっていただきました。おかげさまで、心配された交通、通信、電気、
国鉄、
水道などの応急的な
確保も実に手際よく運ばれました。とかくこういう場合は
被災者の焦り等も、いら立ちもございまして、県は何しているのだ、あるいは国はどうしているのだという声があるものでございますが、今回は、私の歩いた限りにおいてはそういったような声が聞かれなかった、
被災者も大変感謝をしておったということでございまして、
被災者や
被災地の
復興への立ち上がりを助けていただいたこと、本当に感謝にたえないところでございます。また、
関係方面に対しても、この際厚くお礼を申し上げる次第でございます。
さて、そこで逐次お伺いいたしたいと思うわけでございますが、そうした惨状の中で、直ちに
災害救助法の発動が見られたわけでございますが、ひどかった
三隅町などは三千戸の戸数の町でございますが、その中の二千戸が
被害を受けた。その
被害も、ただ
浸水するとかそういったなまやさしいものではないわけでございまして、
加藤長官はみずから見ていただいたわけでございますのでおわかりいただいておるわけでございますが、また人口は一万人しかおらないわけでございますが、その中の七千人が
被災者であるというように、まさに町は全滅状態といったような惨状であったわけでございます。こうした中でいち早く
災害救助法の適用を受けて
応急対策をしていただいたわけでございますが、
災害救助法にはいろいろな
基準があるわけでございまして、単価とか面積とかあるいは所得制限とか、いろんな制約があるわけでございますが、ああしたような全面的な
災害、また混乱の中では、なかなかあの法そのままでは実態にそぐわないといったようなうらみが多々あるようでございます。そういったような場合には、やはり
災害救助法で見てもらえない場合は町村が持ち出さなければならないというようなことになりまして、そうでなくてさえ貧弱な町村財政でございますので、なかなかこれを支えることはできない。町村が非常に財政的に困るというようなことになりかねない、こう思われるわけでございますが、この点は適切な幅広い対応をいろいろやっていただいてはおるようでございますが、さらに一つお尋ねをいたしたいと思います。