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武田委員 なぜそういうことを聞いたかというと、宮城県の場合、県の幹部が
状況はどうなのかと言って空からヘリコプターで見ているとき、自衛隊さんのあれが、消火はできないということでしばらく来なかった、何で県のヘリコプターが行っているのに来ないんだという
現地の焼けた方々の素朴な声があったものですから、私はちょっとお尋ねしたのです。中には、最近二回も飛行機が落っこちているものだから、また落っこちたら危ない、それで慎重になり過ぎておくれたんじゃないか、いざとなるとそういういろいろなことを言うわけですね。
ですから、いま聞いて、いろいろとそういう事情はあるのでしょうけれ
ども、やはりこれはその判断をする方の判断というのは非常に大事になってくる。今回は非常に広域的、あちこちだったということで、この
久慈あるいは滝沢、それから岩泉ですか、この辺はヘリコプターが飛びましたね。ところがどういうわけか八戸、南郷村というのですか、階上町、規模は滝沢よりもかなり焼けて
被害も大きいのだけれ
ども、飛んでない。これはきょうは追及しませんが、この
地域もこれはすぐ近いわけですね。それでもう六億近い
被害を出している。滝沢に自衛隊があるからどうも自衛隊
中心にせっせこやったのじゃないかと言うような人たちもいるわけです。
しかも三千二百人という
延べ人員がこの滝沢、西根町におって、八戸の方はたった八百五十だなんということになりますと、しかも
被害が大きかったということになると、こういう広域的な同時
火災発生のときに、やはりしっかりした指揮系統といいますか、判断というものが非常に重要なことになってくるのじゃないか、そういうふうに私は思うわけですので、この点も今後の
火災予防の上にひとつ御
検討をいただきたい、私はこういうふうに思います。
答弁はもらいませんが、ひとつ御
検討のほどお願いします。
時間が来ましたので、最後にひとつお願いしたいのは、先ほ
ども出ていましたが、
久慈市という市は大変
災害に襲われる市でして、三年続きの冷害です。昨年は豪水害でこれも大変、そして今回の山火事です。
市長は若い市長でして、大変なショックの中で気丈にもがんばっているわけですが、これはどうしようもないと言うんですね。それでいろいろと努力をしたり、県にもいろいろとお願いするんだけれ
ども、こういうように連続して
災害に襲われますと、もう国のできることなら何でもしてほしい、極端に言いますとね。激甚災の
指定も相ならず、
局地激甚災の
指定も相ならずということのようでありますけれ
ども、やはりこういうような特殊な場合には敏速にしっかりとした国の御支援をお願いしたい、こういうふうに思うわけであります。
また宮城県の利府町の場合でも、
山林被害、これは隣の泉市からもらい火をしましてすっかり焼けてしまいまして、とても町の力では
復旧は不可能であるというようなことでございまして、こういうようなところに私は十分なる御
配慮をいただきたいと思うのですが、どういうようなことがいまさしあたってしてあげることができることであって、今後どういうことをしてこういう
地域の救済をするかという点、まずひとつお願いしたいと思います。
それからもう
一つは、
緊急治山事業、
森林災害復旧の問題でありますが、山がすっかり焼けまして、もうまる坊主です。そうすると私が心配するのは、東北はこれから梅雨に入るわけです。鉄砲水のいわゆる二次
災害のおそれのあるところがかなりあると私は見てきました。これは早急に点検しまして、そういうところはもう即刻そういう危険を防止する
対応をしなければ、今度は人家がやられます。今度は人災になります。この点を私はお願いしたいと思うのですが、この二点について
当局のお考えと
対応をひとつお聞かせいただきまして、質問を終わりたいと思います。