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大川清幸君 大分これ、
財政運営で御苦労なさっているのはよくわかります。お気の毒ですがね。
この
財政運営で、最後に一言念のため御意見を伺っておきますが、
政府の
財政運営に関する
検討事項の中で四項目ばかり挙げておりますな。補助貨幣回収資金の取り崩し、これは野党側の方から減税財源として使ったらどうかという意見があったのだけれ
ども、いつの間にか穴埋めに使おうというんだな。それから国及び特殊
法人の財産処分、特別会計からの一般会計への納入、納付、あるいは特殊
法人からの国庫納付、こういうようなものを
検討材料に挙げています。私は、これらの問題について
検討材料に挙げたが、
検討の仕方によっては有効に作用するから、それなりの価値のあることを認めます。しかし、先ほどから言っているように、
決算調整資金や国債整理基金を、それも少額じゃなくて三兆円近くも引っ張ってこなきゃ五十七
年度が
決算できない、年が越せないようなひどいことになっちゃった。先々も
税収の見通し、
経済の見通しからいっても容易じゃない、これは五十七年、五十八年、始末つけるのに。そうすると、先々のことを考えて、知恵者がいてこういうものまでいろいろ考えようというんですが、これ、五目じゃなくて四目入れて体裁よく出しているけれ
ども、さっきから警告しているように、陰に金があると——陰の金でもないだろうけれ
ども、どこかに取り崩す余裕があるとろくな
財政運営しません。したがって、これを
検討事項に挙げたことについては一応認めますけれ
ども、補助貨幣回収資金なんかの取り崩し、あるいは公共財産を売るといったって、公共の用に供しない、供すことができないような規模のものはいいですけれ
ども、有効なものまで売り飛ばしちゃ困るんだから、そういう内容をしっかりしてもらって、けじめをつけて
財政運営はやってもらいたい、この点大丈夫かということが一つ。
それからもう一つは、けさの報道ですと、
大蔵省は苦しいものだからこういうようなことをやりくりでもうやろうといまからねらっているし、これは確定かどうかは知りませんが、五十六
年度の
税収不足のツケを地方へ回すというか、交付税八千億円、五十八年の精算のときにぶった切っちゃおうという報道がされているんですが、これ、本当ですか、うそですか。この二点、はっきりしてください。