○
小林(進)
委員 根回しという問題も
賛成ですよ。私はそれも含めて発言しているのです。
もう時間がありません。いまやめろと言ってきましたから、私はこれから貿易摩擦の問題、アメリカの経済の破綻の問題それから――いま
日本の
外交は、あるいは防衛もみなソ連を仮想敵国でやっておられるが、私が一番聞きたかったのは、ソ連が侵略をしたときに
一体だれを、何を守るのか、だれが守るのか、それを聞きたかったのです。
それから、いろいろ問題を整理しましたけれ
ども、半分もこないうちに終わっちゃったから、また次にうちの
理事にお願いして、頭を下げて、懇願相努めてやらせてもらうようにやります。
きょうはこれで終わりますが、ただ
一つ私は言っておきたい。
貿易摩擦の問題も、
一体日本は何を悪いことをしましたか。私は毎晩
考えているんだけれ
ども、アメリカに対しては――なるほど
日本は鎖国だった、ペリーが浦賀へ来て
日本を恫喝して開港させて以来
日本は今日までアメリカには恫喝されっ放しですよ。本当に恫喝をせられ圧迫をせられ圧力を加えられて、その
日本がたまりかねてたった
一つアメリカに抵抗した。それが第二次世界大戦だ。それで負けた。それから自来戦後三十七年、また圧力に次ぐ圧力だ。
日本は
日本の経済を守り生活を守るために自由貿易の
原則に従ってやった、
日本の
立場で物を
考えてやっているものが、まるで悪人のごとく言われておる。そこへ
日本の
外務省から通産省、農林省までこそく千万だ、頭を下げて悪人のように言いわけばかりされている。腹が立って腹が立ってしようがない。かつて世界の経済を支配したアメリカが今日あの貿易の破綻に近いような赤字を出しているのは何が悪いか。力以上のこういう軍備の拡大をするからだ、戦争準備に狂奔しているからだ。それをやめればいいんですよ。それから、第二次の石油ショックに対する手当てが足りなかった。いろいろの理由はあろうけれ
ども、一年間に、いま人類が戦争しておる、そのために五千億ドルも使っているという、これをやめなさいと言っているのは何も私が言っているんじゃない。
国連の中にあるでしょう。私は資料を全部ここに持ってきましたよ。
国連の中にあるじゃないですか。軍縮と開発に関する
国連専門家研究会というのが二年かかって、いま何よりも
国連が取り組まなければならぬのはこれだと言って、
日本からも行っているじゃないですか。この専門
委員の中にかつて
国連大使をやったあの柿坪君が入っている。いかに人類の平和を保ち開発を進めるためにやるかという――アメリカはこれをやめればいいんですよ。自分が気違いじみて世界の戦争を挑発して歩いている、そのばかげた行為をやめて、そしてやればいいじゃないですか。
私は、ここにアメリカの経済の破滅をアメリカ人みずからが論じている貴重な論文を全部持ってきたんだ。いま一時間もあれば私はこれをみんな読み上げて
皆さん方に警告を発したいと思っている。それを言いなさいよ。
日本の経済にけちをつけるつもりならば、みずからの国も反省したらどうだ。ゴールドシュミット前運輸長官等が、いまアメリカの経済はまさに破綻している、早く軍備をやめてこの手入れをしなくちゃいけない、巨額の連邦予算というものの、国防費の支出をしている、これをやめなくちゃいけないと心あるアメリカ人が全部言っているじゃないですか。
私はもう時間がちょうど十二時になりましたからやめますけれ
ども、このアメリカの平和を愛す――アメリカのいわゆる軍事に反省を加えていまひとつこの金をアメリカの産業、これだって言っておりますよ。アメリカにはエンジニアがいるけれ
ども、これが全部軍備の方にとられてしまって、産業とか経済を助長するエンジニアがいなくなっちゃったんだと言っているのだ。人がいなくなったと言ってアメリカの学者も専門家も嘆いている。このアメリカの世論に
日本の
外交がアピールいたしまして、先ほどから私が繰り返し言ったように、ケネディ等を中心とするアメリカの平和論、軍縮論かつ凍
結論がいまアメリカの世論を制しようとしているのだから、このアメリカの良識に
日本の
外交がマッチして、そしてアメリカの経済も産業も立て直せばよろしい。そういうふうに力を入れるのが本当の
外交です。それをレーガン氏などという、若干気が狂ったとは言わないけれ
ども、戦争を挑発するようなところへばかり細目で見て、そこへ従属をしていくような
外交はやめてもらわなければいかぬ。
これで、時間が来ましたから終わりにいたします。