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瀬崎委員 順次いまの科学技術庁のつくった質問を見ていただきたいと思います。
この科学技術庁のつくった質問の第一問では、通産省に対し、「同
委員は」不破
委員は「
原子力発電所が建設される浜岡の地盤について、「三百ガル以上の圧力が加わったら、あそこは液状化する。新潟地震で御承知のように地盤が地盤でなくなるというのですね。」と
指摘している。この地盤が液状化してなくなってしまうというようなことが本当に起るのか。また
原子力発電所は、そのような地盤の上に建設されるものなのであるか伺いたい。」要旨、こうなっているでしょう。
第二問では、同じ
内容を今度は科学技術庁に聞くことになっているのですよ。
〔
与謝野委員長代理退席、
委員長着席〕
原田議員はこのシナリオどおり、まず通産省に対して、不破
委員は、大地震が発生すれば浜岡原発の所在する静岡県の御前崎、浜岡地域では地盤が液状化してしまう、そのような地域に新たな原発を建設することは危険で大問題だ、こういう
指摘をしておりますが、私はこれは事実誤認もはなはだしい、この際ひとつ明確に通産省から御説明いただきたい、実際はこう質問するのです。趣旨は一緒でしょう。続いて科技庁の見解をただしているわけなんです。これに対して中川長官が、先ほどの答弁、「そんな状況はさらさらないとはっきり申し上げておきます。」と答えていらっしゃるわけですね。
科学技術庁のつくった第三問、これは通産省に対し、「通産省の浜岡原発の安全審査書によれば、同原発の耐震性は、震度五以上を想定して行ったと記述してある。不破
委員は、この点について、」「「震度五以上を
考えて最高の七も入っているんだ、これは全く詭弁だと思うのです。」このように述べているが、これはその通りであるのか。本当に、震度七は想定しなかったのか。東海地震については、マグニチュード八クラスの規模の地震が想定されているが、これによって、浜岡原発の立地点では如何なる震度が予想されるのか。」「マグニチュード、震度、地震の加速度(ガル)との関係を明快に答弁されたい。」と質問することになっているのです。これが科技庁の方がつくった質問です。一方、原田議員の質問というのは、浜岡三号炉の安全審査で、不破
委員は震度五までしか想定しなかったと言い、通産省は震度五以上を想定したと言っているが、どうなのか、そして、あとマグニチュード、震度、ガルの関係をただしているわけなんですね。
続いて、科学技術庁のつくった第四問は「(対通産省) 三号炉の耐震性については十分な検討がなされたことが分ったが、しからば、既に運転中の一、二号炉の耐震性についてはどうなっているのか。」と質問するものなんですが、原田議員はもう全くそのとおり「よくわかりました。ついでに伺いますが、それでは、いますでに運転中の一号炉、二号炉はその基準に合うかどうか。」こうなっているわけであります。
その後、科学技術庁の第五問は、「(対通産省)十分な地震対策がとられていることは分った。しかしながら、浜岡のような地域に原発を建設しても耐震設計などでコストが高くなり、結局は割高の電力になってしまうのではないか。」こういうものなんです。これを受けて原田議員の質問では「私は、安全の上にも安全をということで、地震地域に建てられる原発はコストの面から言うと高くなって、消費者に高い電気を供給することになりはしないか、」となっていくわけです。
科技庁のつくった質問の第六問は「(対通産省)
不破
委員は、」「「そういう特定観測区域として、地震学者が心配して予知体制をつくろうとしているところへ、大体
日本の原発の半分ぐらいがいま据えられているわけですよ。そのことをよく
考えて真剣な対処をしてほしいと思いますね。」と
指摘しているが、安全上問題はないのか。」これを受けて原田議員の質問の方は「およそ
わが国の
原子力発電所は、浜岡に限らず、そのほとんどが地震危険地帯の上にあって危険だということをこの前の不破
委員が
指摘しております。私は、それに対しても十分な安全上の考慮がなされておると理解いたしますが、いかがですか。」こうなっていくのですね。
科学技術庁のつくった第七問というのは、この同じ
内容を科学技術庁に質問することになっているのだが、この
部分だけは原田議員の質問で省略されている。
そして最後、科学技術庁のつくった第八問は「(対通産省、科技庁)」となっておりまして「我が国の
エネルギー事情を
考えれば、原発の推進は、極めて重要である。誤まった認識が流布されるようでは、原発立地は進まない。政府は、
国民に誤解が生じないよう正しい知識の普及に十分努めるべきではないか。」というものです。これに対応する原田議員の質問は、一字一句と言ってよいほど同じなんです。議事録をごらんになったらわかります。そして、答弁の方もこのシナリオどおり、通産大臣、
科学技術庁長官、こうなっているのですね。中川長官は、不破質問打ち消しのために科技庁は質問をつくらしたことはないという意味のことをおっしゃった。しかし、原田議員の質問は明らかに科学技術庁でつくられておった。これはもう紛れもない事実であります。
そこで伺います。与党自民党の質問については、すべて科学技術庁でつくっておったのかどうか、また、野党に対しても質問をつくったことがあるのかどうか、伺います。