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穐山篤君 まあ本件はまだいついつ幾日から上げるということが発表にはなっていませんので、前広に申し上げてそれぞれの責任官庁で十分期待に沿っていただけるような
措置を講じてもらいたいということを申し上げておきたいと思います。
さて、時間がありませんので、最後に手数料という
意味でこれまた申し上げるわけですが、
政策金融機関の業務委託の手数料というものがございます。まあたくさんありますけれども、ちょっと申し上げておきたいと思うんです。
五十四
年度の実績で、
国民金融公庫は他の銀行あるいは金庫などに業務委託をしているわけですが、七十六億円委託料を払っています。住宅
金融公庫は三百十三億円、農林漁業
金融公庫は百五十億円、
中小企業金融公庫は二百二十二億円、医療
金融公庫は三十二億円、環境衛生
金融公庫は百十九億円の委託料を払っておりまして、概算で約一千億円の委託手数料であります。この手数料につきましての根拠はそれぞれの公庫法に書かれております。それから、手数料の支払いにつきましては、業務示方書に記載がされておりまして、ただし、それはほとんど別に定めるとか別表のとおりとかそういうふうに書かれておりまして、すべての中身が十分にわかりません。それぞれのところからいただいて計算をする以外に
方法がないんです。
そこで、少し申し上げますが、
国民金融公庫は
昭和五十四
年度末の貸付残高で計算をしますと、直接貸し付けが八八%、代理貸し付けが一一・九%となっています。それから住宅
金融公庫は、同じく五十四
年度末貸付残高が、直接貸し付けは〇・三%、代理貸し付けが九九・七%。それから農林漁業
金融公庫につきましては、同じく直接貸し付けが三五・八%、代理貸し付けは六四・二%。
中小企業金融公庫は、直接貸し付けが五九・八%、代理貸し付けは四〇・二%。それから環境衛生
金融公庫は、直接貸し付けはゼロ、代理貸し付けが一〇〇%。大体そういうふうな数字が五十四
年度末で出ているわけです。
そこで、先ほど申し上げましたように、この手数料につきましてはそれぞれの公庫法、並びに支払いにつきましては業務示方書に書かれておりますけれども、非常に貸し付けの中身が違いますからまちまちであることはやむを得ないと思いますが、非常に権衡がとれていないという
問題点が一つあります。それから実際に業務委託をしましても、受託の銀行が同じテーブルの人が判こを押すだけでも――判こを押すだけですよ、それでも何万円も取られてしまう手数料も、払わなきゃならないという手数料もある。こういう現実も明らかになりました。それから代理貸し付け専門に近いのがありますね。本来の銀行業務、公庫業務というものの性格に照らしてみて、非常に問題の多いものが散見をされるわけです。
そこで、一つは大蔵省にお伺いをいたしますが、これは公庫がそれぞれの主務大臣を通して、最終的には大蔵大臣が
予算なりあるいは業務
計画を承認をする、しないの責任大臣になっているわけです。そこで、手数料問題について、この種の業務委託の手数料についてどういうふうにお考えであるのか。
それから大蔵省と行政管理庁にお伺いをしますが、まあ直接貸し付けが行われることが一番望ましいわけです。しかし支店その他の
状況から考えてみて、業務委託をすることはやむを得ないと思いますが、ほとんど一〇〇%に近いような業務委託という公庫というものの性格についてどういうふうにお考えになるのか。
それから、
政策金融の機関につきましては
輸出入銀行、
開発銀行含めて数たくさんあるわけですが、これは行政
改革ではどういうふうな検討を行われるつもりであるのか。その点をまとめてひとつお伺いをしておきます。