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安恒良一君 それではスライド制の問題は、いま申し上げましたように、有子の寡婦とか
高齢者の寡婦については、
厚生年金や
国民年金の
物価スライドと同じようにスライドする方向で前向きに
大臣に御努力いただくと、こういうことのお約束をいただきましたので、その点をぜひひとつ
大臣、来年の
改正のときには
大臣の御努力によってそれが実現をしたと、こういうことで
子供さんを持っている御婦人やら
高齢者の御婦人が喜ばれるように、ぜひ一段と御努力をお願いをしておきたいと思います。
では、次の問題に参ります。
次の問題は、これも後から高杉さんから
修正案として出てくると思いますが、スライド制に関することの中で私は
二つあると思うんです。
一つは、いわゆる
年金のスライドの
実施の時期について、これももう
改正のたびに私
たちは毎年のように、たとえばことしの場合には
厚生年金は六月から、拠出
年金は七月からと、こういうふうに操り上げて
実施するとなっていますが、これももう長年議論をしているところでございまして、私
たちは、やはり四月からスライドの
実施をどうだろうかということを、これはいつも
改正のたびに言っています。ところが、事務手続その他の問題でなかなかむずかしいということで、前向きにと、こういうことにはなっていますが、ことしも残念ながらまだ去年と同じような時期でありまして、たとえば
大臣、一遍に四月から私はぜひやってもらいたいと思いますし、またそういう案が後から出されるようでありますが、その方向が無理なら、一カ月でも二カ月でも繰り上げた実績が出てきていますとね、その方向に努力されているということがわかるんですが、これを見ますと、またことしも去年と同じように、
厚生年金と
船員保険は六月から、それから
国民年金は七月からと。これでは私は、附帯決議をつけたり努力を約束されても、ひとつも進んでいないと思うんですね。私は、せめて、ことしは一カ月でも二カ月でも、たとえば六月を五月にするとか、七月を六月にする、こういうことで私
たちの方に法案を提出されますと、なるほど
大臣の御努力、事務当局の御努力というのはよくわかるんですがね、この点はどうなんでしょうか。それが
一つです。
それからいま
一つは、これもたくさんの方から私のところへ要望書が来ているんですが、支払い回数の問題です。御承知のように、四カ月に一遍とか三カ月に一遍とか半年に一遍、これは時間がありませんから中身を全部言いませんが、もう御承知だと思いますがね。ところが、今日のやはり高齢化社会の中における
老人の
年金の依存率というのはもう
調査でよくおわかりだと思う。それが、
厚生年金でも四カ月に一遍ずつとか払われておるのじゃ、これはたまらぬと、せめて毎月払ってもらいたい。これも恐らく返ってくる
お答えはわかっているんです。人が足らぬとかなんとか、機械化がと、こういうこと。それでも、じゃ、少なくとも月数を短縮されていればまだわかるのです。どうもあなた
たちは、幾ら聞いても、六十年オン
ライン化、それには何とかするということで、毎年同じことを答弁しているんです。ことしも衆議院で同僚の川本
委員が
質問したら、同じことを答弁している。だから、少なくとも月数を、いま毎月にできなければ二カ月に一遍はとりあえず払うようにします、こういうことになれば、あなた
たちの御努力ということはよくわかるんですがね。どうも私は、あなた
たちの答弁というのは、法律を通すために、一過性といいますか、そのときだけは、
先生の御
趣旨を体しまして前向きに御検討いたします、努力しますと、同じことを、人はかわるけれど、出てきて答弁しているんですね。ところが、
趣旨を体しましてとか、努力しますと言うけれど日に見えてこないわけですね。しかも私が言っていることは、決して無理なことを言っているわけではない。
老人として
厚生年金を四カ月に一遍ずつとか三カ月に一遍ずつもらうなどということはやっぱりおかしいことで、本当は毎月、しかしそれが一遍にいかなければ、せめて
支給の回数をふやす、この実績が示されてしかるべきだと思いますが、スライド制の
実施時期と支払い回数の問題について、ひとつお考えをお聞かせください。