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国務大臣(藤尾正行君)
お答えをいたします。
先生おっしゃられるとおり、まだできておりませんけれ
ども、これが一
ルート、これからかかる三橋あるいは四橋というようなものができますと、それに
関連をして大きなそこに業務に異動が起こってくる、これは私は避けられない、さように思います。現に
港湾労働
調査委員会でお調べをいただいておる。そういったお調べの結果、そういったものによりましても
影響がどのように出てくるかということで、
影響が出てくるということを前提にされてその対策を
協議されておられるわけでございます。したがいまして、そういうことになれば、実際に個々の
輸送に携わっておられる、運送に携わっておられる
方々の
一つ一つの
業者の実態を全部突き合わせまして、実際にどこでどれだけの
方々がどのように変わっていかなければならぬかということを詳細にこれは積み上げてみまして、その上でそれをどのように
考えていくかということを
考えていかなければならぬ、そのような施策が私は必要だろうと思います。
しかしながら、全般として
考えてみました場合に、橋ができるということであれば、当然そこでいままでその橋の代行をされておられましたフェリーというものは、並行して走るかもしれませんけれ
ども、とりあえずはこの
影響を受けていかれるわけでございますから、このフェリーに働かれる
方々の御経験といいまするものはゼロにしまして、これを余ったからこちらに行くのだというような
考え方では私はきわめて不親切きわまりない対策になろうと思います。したがいまして、そのようなことを
考えて、実際にどのようにそれが当てはまっていくかということを詰めたこれは当てはめを詳細にやっていかなければならぬ、具体的にやっていきたい、かように
考えておるわけでございます。
それから、当然これは
一つの橋の
ルートができ上がるということでございますから、その橋を通っていく
交通機関、結局これは自動車ということになろうと思いますけれ
ども、そうすると
トラック、パスということになるわけでございますが、これが一体
ルートができて、それじゃどれだけ
交通量がふえていくか、それが一体その
地域のそういった
バス、
トラックに当たっておられる
方々と遠距離からずっと続けて来られる
方々との間の
関連もございますから、それがどのような
影響を及ぼしていくかというようなこともこれは詰めた話をしていかなければいかぬと思います。
しかし、私
どもが
考えてまいりますのに、先ほどの
運輸大臣の御
答弁にもございましたけれ
ども、新しい
免許を与えて、いままでそれでなくてもいっぱいある運輸
交通業者の中にさらに大きな競争相手をつくるなどということは、これはきわめて非
現実的であり不親切でございます。そういうことでございますから、私
どもの
考え方からすれば、全般の運輸
業者全体の
話し合いの中で、そういった
地域の
方々がどのような地歩を占めていかなければならぬか、それがまた運輸業界全体としてどの程度許容されるべきものであろうかという
意味のこれまた
話し合いをなすっていただいて、私
どもがそれに対して指導的な立場をとらしていただくというようなことも
考えましてやっていかなければならぬだろうと思います。
それから、
港湾の
関係でございますけれ
ども、これまた船が入らなくなってしまうわけでございますから、それではその船の発着にかかわる
港湾の
労働者の
方々に対しまして
影響があることはもちろんでございますけれ
ども、これもしかしながらその橋ができたということによって、あるいは別に起こってくる
港湾荷役の需要といいまするものもあるかもしれない。これはむずかしい問題でございますけれ
ども、そういったところに一体
転換がきくのかきかないのか、これも十二分に重ね合わせて
考えていかなければならぬ問題であろうと思います。いずれにいたしましても、
本四架橋という国家プロジェクトによってそれができたということによって起こってくる必然的なこれは労働需要の移動でございますから、そういったものをできるだけ
現実的にあるいは
地域的に
解決ができるような方向で
考えていく、そのような努力をいたしていかなければならぬ、さように
考えております。