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福川政府委員 第一の
お尋ねの点は、筑豊をどのような
経済生活圏で
考えておるかということでございました。この筑豊
地域につきましては、現在
自治省の方でお進めになっておられます広域
市町村圏が七つございます。それから、建設省の方でお進めになっておられます
地方生活圏と言われますものが四つございます。私
どものとりあえずの
考え方といたしましては、この
自治省でお進めになっておられます広域
市町村圏、これを原則といたしまして最低単位に
考えて、単数あるいは複数組み合わせていく、こういうふうに
考えられるわけでございます。
建設省の方のが現在四つと申し上げましたが、七つの広域
市町村圏が建設省の方の
地方生活圏でいま四つに集約されておるわけでございますが、私
どもも、
幾つかこの広域
市町村圏を組み合わせて
考えるというふうにいたしたいと思っております。その場合に、やはり
経済的社会的疲弊を解消しようということでございますので、ここで六条の
市町村というものがその中に含まれる形でこれを
考えていきたい。そして
地域特性を発揮しながら、その圏域の
発展の中で六条
市町村の
疲弊を解消していくということをねらいたいというふうに
考えておるわけでございます。
いま
福岡県の筑豊
地域の場合にこれをどのような形でつくったらいいかという点が、私
どももいろいろ勉強をし、
考えている点でございます。それは
福岡市あるいは北九州市といったかなり工業集積度の高い
経済活動を行っている
地域、その活力が内部の方に徐々に波及していくという進行の過程をたどっているように思うわけでございます。したがって、これを内陸
地方とどのように組み合わせて
考えるのがいいのか、あるいはまた、内陸
地域としてある
経済生活圏として結びつけて
考えていったらいいだろうかという点につきまして、実は私
どもも、いまどちらの道をたどった方が適当であるのかという点を、
地方、県の意見を聞きながら
考えていかなければならない問題だということでございまして、その辺はまだ私
どもも、こちらの方がいいという結論を得るには至っていないわけでございます。
それから、いま国鉄のローカル線の廃止ということを含めまして、
地方にイニシアチブをとらせるということであるならば、いろいろなその
実施上の諸問題についても、
関係道県あるいは
関係市町村の意見を尊重しながら、国としても
支援すべきではないかという
実施上の
問題点について御
指摘があったわけでございます。
私
どもも、先ほど申しましたように、
地方の方からボールが投げられるということで、
地域発展計画につくり上げていくことを
考えておるわけでございまして、この
地域発展計画の素案をつくっていっていただくという場合には、私
どもも、この
地域の実情に応じた交通体系のあり方というのが非常に重要なポイントになるというふうに思うわけでございます。これが御
指摘のような企業の進出ということにもつながる問題でもありますし、あるいはまた、ある程度核として
発展した
経済活動が波及をしていくことにもつながる問題であるわけでございます。
こういう
計画をつくっていった場合に、今後輸送需要がどうなるかということが
一つの
考え方のポイントになるわけでございます。したがいまして、今後のこの輸送体系の中で予想されます輸送需要、これはもちろん国鉄再建という
政策との調整を要するわけでございますが、その中でこの総合交通体系のあり方、輸送体系のあり方というのをどういう手段で組み合わせていくのがいいのか、あるいはまた、その組み合わせることによっての輸送需要というのは、それぞれ鉄道、道路あるいは港湾といった輸送の需要をどのように
算定をして、それが国鉄再建の
考え方に合うのかどうかということを十分調整をし、組み合わせて
考えていかなければならないというふうに思うわけでございます。
これはまた
関係所管省のいろいろなお
考え方がございますので、私
どもも、
関係道県が
地域の
発展計画を御検討になり、つくっていかれる過程で、
関係省庁の持っております
政策体系との調整ということにつきましては、道県と
関係省庁とで十分話し合い、御調整も願いたいと思いますし、また私
どもも、
関係省庁の間での連絡調整ということについても十分意を用いていきたいというふうに思っております。